現代技術は便利

契約書を書き終えて、冒険者の説明を詳しく聞かされた後は何事もなく進んでいった。


「それでは、また冒険者ギルドえお越しください。魔石の換金や何か質問がありましたら遠慮なくお越しください。」


「はい、今回はありがとうございました。それでは。」


『ウィーン』

と、正人はイスを立ち受付所の女性にちゃんとお礼を言いいながら冒険者ギルドを出た。



と、受付の女性は『正人が確実にここから出たことと、ここから聞こえない距離に行ったことを確認し』携帯で『1人の女性に』個人で電話をした。


『…どうした、個人で電話をするのには何かあったのか?』

スマホから響き渡るのは、1人の凛々しい女性の声であった。


「単刀直入に申し上げますと『詩音様』が仰った通り、秋山正人様がここに訪れました。」


『〜ッ!?……そうか。そっちから電話をしたから、『正人』はもう冒険者の登録は済んだのか?』


「はい、多分明日か明後日位からにはダンジョンに潜られると思います。」


『……分かった。引き続き何かあったら連絡してくれ。』


「はい、了解しました。」


『プープー』

と、電話が終わった時、受付の女性は小さな声でただ本当に純粋な質問を意味もなく呟き出した。


「詩音様、これからどうされるつもりですか?詩音様の心情は分かっております。

ーーーしかし、本当に何も知らない正人様に謝罪をしても、もう許されるか分かりませんのに。」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

正人は自分の部屋で、故座をかきながらこれからどうするのかを考えていた。


(さて、これからどうしたもんか?ちゃんと、一般的な職業にはなれたしな。普通は明日からダンジョンに潜ると思うけど、流石にそのまま突っ込んだら普通に死ぬんだよなぁ。

ーーーまぁ、武器を新しく買うより『チュートリアルダンジョンの裏・無限牢獄』のクリア特典『使い古された錆びた剣』を使えば多少なりとも改善はされるが、それでも今の俺は弱いんだよな。)


「…いや待てよ、こういう時こそ現代の技術があるじゃないか!

ーーーテッテレ〜、スマ〜トフォ〜ン!」

正人は青いたぬき(笑)みたいな声を出しながらポケットからスマホを取り出し、yahooooo!アプリを使い調べ始めた。


(え〜と、おっ!あったな。ここの近くで小規模Fランク赤座ダンジョンで『新規冒険者の育成』があるな。

ーーー明日1日中になるから、早く寝て早く家を出るか。)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

補足

YahooはYahooでもこの世界、ていうかこの日本の検索アプリはYahooooo!なので著作権には掛からないと思います(多分!)


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