現状把握①
「……っ、ん、ん〜。」
1人の少年…秋山正人は、目を擦りながら地面から起きキョロキョロと自分がどういう状況なのかを考えていた。
(ははは、まじかよ。生きていたのかよ俺は。
ーーーしかし、どうなっているんだ?仮に気を失っていたとはいえ、モンスターが湧き出てすぐに俺は死んでいたはずだ。だが、周りを見渡すと『モンスター所か、モンスターを無限に生み出すコア(ダンジョンコア)』もないぞ。)
そう、正人の言う通り周りを見渡すと薄暗い謎の建物の中にモンスターは愚か、自分だけしかいなかったからだ。
(…まぁ、確かめる方法はあるんだがな。)
「『ステータスオープン』」
ほんの10数年前までは『ステータス』という存在がなかった。しかし、そのほんの10数年前から『ステータス』という存在が大きく人々を変えて至った。
無論、正人はチュートリアルダンジョンの無限牢獄にずっといたので、自分からでしか発現できない『ステータス』という存在は知っているが、それ以外の出来事は知らなかった。
〜〜〜ステータス一覧〜〜〜
秋山正人「17歳」
職業「剣士」
レベル「1」
魔力「F」
筋力「E」
体力「E」
俊敏「E」
耐性「F」
スキル「なし」
スキルポイント「0」
ダンジョン攻略の証「チュートリアルダンジョン」「チュートリアルダンジョンの裏・無限牢獄」
「は、ちょっと待てよ!は、いやおかしいんじゃないのか!?」
(待て待て、落ち着け!…ふぅ、こういう時には、冷静になるんだ。
ーーーまずは無限牢獄をクリアしたんだな。モンスターが湧き出ないのはそういう理由だったのか。まぁ、ドラゴンが最後のボスっていうのはラノベやアニメの定番とかだったからな。
いや、問題はそこじゃないんだよな。『どうしてステータスが初期値になっているんだ』…いや、もしかしたらそれが無限牢獄の代償とかじゃないのだろうか?
ーーーもっと詳しく見てみるか。)
ダンジョン攻略の証:「チュートリアルダンジョンの裏・無限牢獄」…攻略特典『元の体』『今まで使っていた錆びた剣』『無限牢獄の出入口』
ーーー※無限牢獄を攻略した事により、ステータスが初期値に変更されました(しかし、ダンジョン攻略の証はそのままになります。)。
(…そういう事だったのか、もう俺は驚かないぞ。やっぱりクリア特典はここから出られるみたいだな。
ーーーやっとだ、やっとだな。俺は自由になれたんだ、だったらあの夢を叶えられるかのか『日常という名の夢』を、な。)
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