チュートリアルダンジョンの無限牢獄に閉じこまれた俺、今日から日常を送りたいと思っています
M.N
プロローグ
「ハァハァ、ハァハァ。」
1日、10日、1ヶ月、半年、1年、3年……
1体、10体、100体、1000体、1万体………
(くそっ、もう何年たったのか、モンスターを何万体を倒したのかも覚えるのを忘れてしまったな。)
この薄暗い謎の建物の中に1人の17歳前後であろう少年が、限界になろうとしていた体と錆びれた1本の剣を持ち、少年の前から『絶対に壊れない』赤い丸い球体から無限に湧き出るモンスターを無心に薙ぎ倒していった中で、いつも思う事をまた日に日に思うようになっていた。
(…辛い、苦しい、疲れた。どうして俺はいつも死と隣り合わせの日常なんだろうか。
ーーーこのまま俺は死ぬんだろうかな?……嫌だなぁ、せめて最後には『俺が思う、面白みのある日常』を送ってから死にたいな。)
少年は、いつものように半ば諦めた目をしながらモンスターを薙ぎ倒していった時、
1つの最悪たる異変が起こってしまった。
『グオォォォオ!』
「ははは、まじかよ。ここでドラゴンに出くわすとは、流石リアルファンタジーだよなっ!」
1人の少年は、軽口を大きな声で叩きながらドラゴンのブレスをギリギリでかわし必死に思考を回転させていた。
(…~っ、ヤバいなりもう体力が持たない。もし、全力を使ってもあいつを倒せられるだろうか?ははは、流石に俺はもう終わりだろうか。
ーーーーーいいや、違うよな!ここまで頑張ってきたんだぞ!せめてこの人生に花くらいは飾ってやるよ!)
ドラゴンのブレス→外れたら近づいて爪を乱暴に振るい→またそれも外れたら火属性魔法がドラゴンの適正なのかその魔法をこの薄暗い空間に大爆発を起こし、その無限ループと思えるかのような戦闘を約1時間もしていた。
しかしそんな中、古びた1本の剣に力を溜め一瞬の隙をつき剣をひと振り、
「最後のひと振りだ、死ね。」
少年は自分が持てる力を、錆びた1本の剣に思いっきり力を込めドラゴンの巨体をも上回る斬撃をドラゴンの首筋に放った。
『ビュンッ、ーーーグサッ!』
『グ、グオォォォオ!』
ドラゴンは自分が何をされたのか分からず黒の灰となって、ドラゴンの巨体は消えてしまった。
「はははっ、これで少しは心置き無く死ねるかもな。
ーーーまぁ、未練はタラっタラなんだけどな。」
『バタンっ』
少年は全部の力を使い切ったからか、地面に横となり死んでしまった
と思い込んでいた。
ピロン「チュートリアルダンジョンの裏・無限牢獄を攻略しました。クリア特典で『元の体』と『今まで使っていた錆びた剣』最後に、『無限牢獄からの出口』を与えます。
無限牢獄に出るにあたって、ステータスを初期値に戻します。」
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補足:『赤い丸い球体』…モンスターを生み出すコア。
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