第4話 サバイバル
困った。
金が無い。
金が無ければ学園まで帰れない。
なんとかするしかない。
幸い魔境は宝の山だ。
宝の山だが、知識がないのが困りもの。
薬草を探そうにも、どの草がそうなのかさえ分からない。
仕方ない木を加工するか。
適当な木を指定する。
また勝手に重量の数値が入る。
│A │B │
─+─────+───+
1│木(Kg)│256│
─+─────+───+
2│皿 │=B1│
─+─────+───+
重さ1キロの黒光りする木の皿が256枚出来上がった。
とっても高級そうだ。
こんなには要らない。
だが、多くて困る事もないだろう。
ぐうと腹の虫が鳴る。
血も足りないし、とりあえず食わないと。
ウサギでも取って来るしかないか。
魔法を使えば楽勝だろう。
│A │B │
─+────+───+
1│使用魔力│100│
─+────+───+
2│拘束魔法│=B1│
─+────+───+
これを使おう。
森を少し歩いたら角の生えたウサギが突進してきた。
魔法を発動。
拘束は出来たが殺すのが凄い嫌だった。
だが、生きて行くためには仕方ない。
恐る恐る首を絞める。
暖かい体温が生きている事を俺に伝えた。
こんなのにビビってどうする。
あいつらの顔が頭に浮かび手に力が入った。
ふう、生き物を殺すのは精神的にしんどいな。
だが、こんな事で気に病んでいるようでは生きていけない。
解体をどうしよう。
スキルに頼るか。
│A │B │
─+─────+───+
1│兎(Kg)│2.5│
─+─────+───+
2│肉(Kg)│=B1│
─+─────+───+
肉が出てきた。
毛皮と内臓はどこに行った。
│A │B │
─+─────+───+
1│肉(Kg)│0.8│
─+─────+───+
疑問に思ったので、肉を指定したら、目減りしてた。
内臓と毛皮と骨なんかの分は、勝手に減るんだな。
魔法で肉を焼いて食べる。
水は魔法でだせるけれど、塩がないと味気ない。
早く村に行かないと。
だが、無情にも日が暮れてきた。
しょうがない、小屋を作ろう。
小屋は木が一本じゃたりないな。
│A │B │
──+──────+───────────+
1│木1(Kg)│ 215│
──+──────+───────────+
2│木2(Kg)│ 189│
──+──────+───────────+
3│木3(Kg)│ 207│
──+──────+───────────+
4│木4(Kg)│ 254│
──+──────+───────────+
5│木5(Kg)│ 219│
──+──────+───────────+
6│木6(Kg)│ 233│
──+──────+───────────+
7│木7(Kg)│ 265│
──+──────+───────────+
8│木8(Kg)│ 208│
──+──────+───────────+
9│木9(Kg)│ 212│
──+──────+───────────+
10│木材合計 │=SUM(B1:B9)│
──+──────+───────────+
11│小屋 │=B10/B10 │
──+──────+───────────+
木9本分の小屋が完成。
初めてにしては上出来だ。
テントよりましという程度だがこれでベッドを作れば寝れる。
さて、B10だが少しテクニックを使っている。
『SUM(B1:B9)』というのはB1からB9までの合計を出せという関数だ。
関数は色々とあるので、俺も全部は覚えていない。
良く使うのだけだ。
夜になり小屋に泊まったが、魔獣は出て来なかった。
まあ、出てきても瞬殺だけどな。
朝になり昨日のウサギの残りを食べて考える。
小屋と沢山作った木皿を持っていきたい。
そうだ収納魔法だ。
時空魔法は習得が難しいので有名で、マークはファイヤーボールさえ撃てなかった。
だが、スキルを使えば楽勝だろう。
│A │B │
─+────+────+
1│使用魔力│1000│
─+────+────+
2│収納魔法│=B1 │
─+────+────+
収納魔法で小屋と皿を格納した。
さあ、村を目指すぞ。
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