第3話 最強爆誕

 魔力以上の魔法ができないかな。


 │A   │B       │

─+────+────────+

1│使用魔力│       1│

─+────+────────+

2│火魔法 │=B1*1000│

─+────+────────+


 これで魔力1で千倍の火の玉がでるはずなんだが。


 魔法を実行。

 駄目だ、失敗した。

 魔力を増やすのは反則らしい。


 オークが俺に近づき、寝ている俺をボロ雑巾のように棍棒で薙ぎ払った。

 傷口が開いて血がどくどく流れる。

 くそっ、回復が無駄になったか。


 残り魔力12。

 俺に何が出来る。


 待てよ、こんなのはどうだ。


 │A   │B     │

─+────+──────+

1│使用魔力│     1│

─+────+──────+

2│攻撃  │=18+B1│

─+────+──────+


「ステータス」


──────────────

名前:マーク(ヒロシ・ザセキ)


魔力:11/124

攻撃:19

防御:15

知力:20

器用:22

瞬発:17


スキル:記憶 スプレッドシート

──────────────


 攻撃が一つ増えて19になった。

 なら逆も可能か。

 全てのパラメーターを犠牲にすれば80程の魔力が使える。


 駄目だ。

 そんなしょぼい魔法じゃ勝てない。


 待てよ。

 気を使うファンタジー小説を思い出した。

 内功と外功を使うのだとか。

 内功は自分の中の力。

 外功は自然など周りにある力。


 使えるのがなんで自分の魔力だけだと思った。

 じゃあこれでどうだ。


 │A    │B           │

─+─────+────────────+

1│大気の魔力│♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯♯│

─+─────+────────────+


 うはぁ、桁が溢れた。

 使える事が分かったんだから。


 │A          │B   │

─+───────────+────+

1│1メートル内の大気魔力│5043│

─+───────────+────+


 おー、これぐらいが丁度いい。

 じゃあ行くぜ。


 │A          │B     │

─+───────────+──────+

1│1メートル内の大気魔力│  5043│

─+───────────+──────+

2│攻撃         │=28+B1│

─+───────────+──────+



「ステータス」


──────────────

名前:マーク(ヒロシ・ザセキ)


魔力:11/124

攻撃:999

防御:15

知力:20

器用:22

瞬発:17


スキル:記憶 スプレッドシート

──────────────


 やったぜ。

 攻撃がカンストしたぜ。


 全てのパラメーターをカンストさせておこう。


 │A          │B       │

─+───────────+────────+

1│1メートル内の大気魔力│    5089│

─+───────────+────────+

2│防御         │=15+B1/4│

─+───────────+────────+

3│知力         │=20+B1/4│

─+───────────+────────+

4│器用         │=22+B1/4│

─+───────────+────────+

5│瞬発         │=17+B1/4│

─+───────────+────────+


 これでパラメーターは全てカンストだ。

 よし魔力も増やそう。


 │A          │B        │

─+───────────+─────────+

1│3メートル内の大気魔力│   136809│

─+───────────+─────────+

2│最大魔力       │=124+B1/2│

─+───────────+─────────+

3│魔力         │=1+B1/2  │

─+───────────+─────────+


「ステータス」


──────────────

名前:マーク(ヒロシ・ザセキ)


魔力:99999/99999

攻撃:999

防御:999

知力:999

器用:999

瞬発:999


スキル:記憶 スプレッドシート

──────────────


 よし、全てカンストだ。

 全魔力で回復魔法を発動して、千切れた腕も生やして体も元通りだ。

 オークは俺がとつぜん瀕死から蘇って、元気に立ち上がったので、戸惑っている。


「今まで良くもやってくれたな」


 俺はオークにデコピンした。

 吹き飛ぶオークの頭。


 ふう、俺ってステータスだけでも無敵じゃないだろうか。

 だが、やつらに復讐しないといけないな。

 やつらを殺すのは容易い。

 あっさり殺して、それで良いんだろうか。

 いや良くない。


 お尋ね者になればマークの家族にも被害が及ぶ。

 マークの魂が安らかになれない。

 そんなのは駄目だ。

 それに、奴らの地位や名誉やプライドの全てをボロボロにしてやらないと。


 とりあえず学園には帰ろう。

 それから隙を見つけ反撃だ。

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