第12話 修モで90点に達しない場合は修了検定が受けられません
大貫「本日は模擬試験です。明後日の終了検定の前に模擬試験を行い、今回90点に達しない場合は、90点以上が取れるようになるまで模擬テストの追試を行います」
大貫「修モで90点に達しない場合は修了検定が受けられません」
大貫「今配ったマークシートに 正 と 誤 のどちらかに〇を付けてください。取り消す場合は×、どちらも×を付けた後に訂正する場合は、別に〇と正誤を書いてください」
大貫「修了検定の模擬試験は15分、10時5分には書き終えてください。では始めてください」
合宿免許で入校手続きを行った沢畠と、女性二人の4人で模擬試験を始めた。
学科で勉強した内容がほとんどだが、一部習った事のない問題があったので良さそうなほうを選んだ。
提出後、大貫教官はその場で採点して返却する。
我の結果は100点中66点の惨敗、沢畠も64点と90点に大きく届かなかった。
大貫「明日の模擬試験2回目までに勉強しておくように。90点以上取れないと、修了検定自体を受ける事ができないので注意してください」
「な、なんということだ。全知全能の神の使いである我が、このような屈辱…」
沢畠「いやぁ読むの遅いから、まにあわねぇ。難しいなぁ、問題」
「パソコンとやらで行う問題集は、使い勝手が悪い。特に数分で初期画面に戻るのが不満である。張り紙ある、スマホでやる満点様が勉強に良いと教官から聞いた」
沢畠「その問題集までいげねぇんだが。織江さんちょっと教えてくれません?」
「QRコードリーダーのアプリを入れて、この壁にあるQRコードを読み取って、教習所ごとに設定されてたパスワード入れる、とあるな」
ポチポチ、ツッッターン!
「ふむふむ、これでログイン完了。沢畠の分もブックマークに入れたから、共に90点目指そうか」
沢畠「ありがとうございます。がんばりましょう!」
我は悔しさから、スマホで問題をひたすら解いた。間違いを確認し、類似問題が自動で選ばれるため、非常にやりやすい。満点様、ありがたい。
翌朝、11月15日に無線と教習を行い、二度目の終了検定模擬試験(修モ) のテストに入る。
小口「みなさん、前回は惨敗でしたが勉強してきましたか? 90点以上が合格ラインです。では始めてください」
我と沢畠と女性一人の3人で模試を始めた。
ペラリ…
ん? やけに簡単になってないかコレ?
合宿免許卒業まで、あと9日
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