第40話 外の世界

「1階の水場があるところ」


『それでまた部屋へ戻るかといったら、ちょっと外を歩いてみたいです』


「ほうほうほうほう、イイじゃない!」


 待ってたんだぜぇ、この言葉こうきしんおよぉ!



『ここはどこ? 私はダレ? っていう感じだったから』


『まず出てみて、ここの環境』


『街だけど何をやってるところなのだろう、まず』


『寝るとこを確保できてんだからちょっと、その辺歩いてみるわ』


「じゃあ外に出られそうなところがあって」


「まあ勿論ね、実は洋室だから、洋服だから、靴を履いているのだよね、最初から」


「そのまま、外に出られる」


「で、出ると、イメージとしたらデカーい門」


「厳重に、当然その前には警備する人がいるし」


「そもそも庭だけでも結構広い。ここよりも断然広いもの」


『外を見てみたい。どんな状態か』


 警備の人は、そのまま彼女を出しくれるだろうか?

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