第39話 水

「水に関してはね、水道施設はたぶんそこまで充実しないから」


「1階じゃないと使えないんじゃないかな」


「とにかく今時点では葉っぱ。葉っぱがボロボロ」


「葉っぱとかボロきれみたいなのが置いてあって」


『手を洗わなきゃいけないとなったら下に降りますね』


「じゃあ小と大で両方やりました。で葉っぱで綺麗になりました」


『水道がないってことは近くにないなら』


『じゃあ1階にあるとしたら1階まで』


『降りるね、まず』


「戻っても良いし」


『戻っても水ないじゃん』


『だから降りて1階まで降りて、外に出れば何とか……』


『あるかもしれないし、池があるかもしれないし、水探す』


「じゃあ1階に降りると」


「1階に降りるとね、さすがにねメイドとか」


「従者みたいな執事みたいな従業員が普通にトコトコ歩いて」


「部屋を行き来したりとか、食事とか洗濯だとかあるよ」


 ここで洋館の従業員たちと会う。会話して情報を引き出すも良し、立場から好き放題するも良しの乙女ゲーである。



「水辺のところもありそう」


「見を合わせたら会釈する」


「降りました、どうする?」


『手を洗って、もう終わりです』


『別に用事ないもの』


『トイレ行きたいがために2階まで降りて』


『手を洗いたいがために、探して降りてって』


『そこで用がたせたとしたら、終わり』


『あとは戻ります』


「水場があるね、当然こう」


「水が貯められていて、綺麗だね」


「夕方の食事をするための準備しているところもあるね」


「結構デカいからね」


『そうなんだ』


「ぱっと見ると、トイレもある。水場があって」


「水が飲めることもあるけど」


「ただ当然、生活用水だからみんな使ってる」


「トイレももちろん下にはある」


「手は洗えました」

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