第35話 食事
「したらまあ基本執事はね、普通にまあ、良い身だしなみしてるからね」
「机の所にこう食事をね、持ってきますね」
「まあ和風じゃないからね」
「フォーク、お肉とか野菜とか普通に美味しそうな」
「飲み物も瓶みたいな感じで、スープとかも」
「若いけど、一礼しながら。で、パタンと閉まる」
『自分でテーブルに持っていって食べます』
「毒が入っているかもしれないけど」
一体どこのジャングルで生き抜いてきたんだ、この祖母は……。
『そこまで考えられないわ。朝食べてない、昼だから』
『あの、食べます』
「確かに、ここね。なかなか勘の鋭い人は、これを」
「何か悪いような実験かもって疑う人いるからね。それが毒だったらアウトだし」
「監禁されてるパターンもある」
「それは一切わかんないよ。わかんない状態だけど」
「毒かも疑いながら食べるっていうのがまあ割と無難ではある、と」
「食べたら普通に美味かった」
『その人と、ね。実際に会って話したことがないのに』
『執事って言われるとそれを信じちゃうね、その言葉を』
TRPGでトークしている以上、執事と言ってはいるが、見た目上の話で確定した役職ではない。
今回の異世界転移ゲームでは、偽装とか嘘とか難易度をあげるような要素は入れていない。
『それで、ありがとうって部屋まで運んで入り口でもらって』
『部屋までは入られるのは怖いから』
「え、でももう部屋あけちゃった時点で」
「もうスーッと入って、もう机にポンって置いて、スーって帰っちゃった」
『どっちでもいいけどね』
「食べきりましたね」
『はい』
「どうしましょう?」
いよいよ、魔法令嬢の冒険始まりだ!!
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