祖母が10歳の魔法令嬢転生する

第31話 祖母、10歳魔法令嬢になる

 <異世界設定> レイジョルプ王国の魔女

 ①■■■■魔法が使える中世ヨーロッパに異世界転移する

 ②10歳の貴族令嬢に転生し、一般の100倍の■■■■■を持つ

 ③一族の兄弟は戦死と病死で彼女だけ生存。貴族より格下の平民とは結婚できない

 ④■■■■■、■■■■■■、言葉に出すと魔法が使える

 ⑤1日に■■■■■■■と死ぬ

 ⑥公爵の息子(親密な異性が転移)と■■■■■■■■■■■■とクリア

 ⑦1年後に侵略してくる■■■■■とクリア

 ⑧■■■■■■する

 ⑨公爵の息子には性格が悪い許嫁(親密な同性が転移)が別にいて半年後に結婚する

 ⑩イケメン悪魔商人から媚薬結晶などの攻略アイテムを買える

 ⑪国内は言葉が通じるが、読み書きはできない。■■は言葉も文字も違う。



「前回のアレ(異世界転生経験)も知らない状態で答えて」


「じゃあいきましょう」


「マッサージチェアでゆったりテレビ見ながらほえーってやっているときに、寝落ちしちゃいました」


「寝落ちして起きたら洋風だね」


「洋風の館の中の部屋かな。部屋のベッドとかあると思うのだけど」


「床で倒れていました。伏せた状態で」


「意識意識を取り戻した。はっ! と。じゃあどうするか?」


『洋風のおうちの中に。いきなり目が覚めた』


『何かの条件があればいいけど、何もなくやっと気が付いたんなら』


『ああ、良く寝たって思って。終わりじゃ』


 なんとかなのじゃ、こんな言葉を久しぶりに聞いた。なろう小説ではよく出る。



「今の地球の日本ではないようなところで、気づいたんだよね」


『屋根があって、寒くないような状態のところから、ポッと』


『我に戻ったんでしょ?』


「そう」


「普通の家庭の若干、貴族っぽい方かもしれない」


『テレビもあるんでしょう?』


「テレビはないない」


「残念ながらその世代はイメージとしてはもう、テレビとか電気が一切通ってない」


「電気がまだ使われてない時代」


「工芸品とか机とかこういうレベルのはある」


「ただ石炭とかまだないかな」


 今ならナーロッパ、ハリーポッター、ロードオブザリング(指輪物語)みたいな世界って言えばまず通じるけど、祖母には通じない。


「牛とかブタとか、人力を使ってるレベルだけども」


『それで何をしろって言うの?』


『何もしないでしょ』


『私の条件はお腹がすいたか、寝るかだから』


 行動原理がシンプルで分かりやすい。とても合理的だ。



「手机とかもあるけど基本なにか、花とか花瓶とか添えられているのかな」


「ただシーンとしてる状態、窓はあるよ」


『具体的な何かがないと何もしないでしょう』


『目が覚めたら、ああそうかなんか変なところに』


『ここどこ? 私何するのだっけ? だね』


「ちなみに、こう起き上がった時に手足が小さい」


『小さい? 用をたせない? 歩けない?』


「いや歩けるけども」


「10歳くらい」


『10歳っていったら私、ちっちゃいわ。全体的に』


 魔法は彼女に一切明かしていないが、魔法発動条件が揃えば勝手に出る。彼女は気づくだろうか?

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