アノ小説はなぜドラマ化・映画化・漫画化されたのか? ~あんな事、こんな事が書かれてた! あの人気作はこんなにエッチ?! これであなたの小説も映画になるかも!
第112回 この素晴らしい世界に祝福を! その3
第112回 この素晴らしい世界に祝福を! その3
続きです。
—―「何でこう、まとまりが無いんだよこのパーティは……。本当に
「「「!?」」」
俺の小さな
3人の美女に囲まれながら、あまり楽しそうでない(?)和真ですが、情報収集のために他のパーティとコミュニケーションをとっていました。これを「移籍の打診をしている」と勘違いしたアクアは嫉妬(?)します。
でも、この3人は戦力にならないばかりか、相談してもいい答えが返ってこない、好き勝手な事をしているという状況です。そこで和真は本気で移籍を考えているようなカマをかけた所、この反応です。なんだかんだで和真は頼りにされています。ちょっとうらやましいですね。
—―…………こうして、俺とめぐみんの新しい日課が始まった。
文無しのアクアは、毎日アルバイトに
ダクネスは、しばらくは実家で筋トレしてくると言っていた。
特にやる事のないめぐみんは、その廃城の傍へと毎日通い、爆裂魔法を放ち続けた。—―(この素晴らしい世界に祝福を! 文庫版 P.153)
普段はクエスト掲示板に大量の紙が貼られているのが、数枚しか張られていません。
ギルド職員いわく、魔王の幹部が街の近くの小城に住み着いて、この近辺の弱いモンスターが隠れてしまったからだそうです。
そんな状態でめぐみんの日課が、大変な事態を引き起こします。
—―デュラハン。
それは人に死の宣告を行い、絶望を与える首無し騎士。
アンデッドとなり、生前を
めぐみんが日課としていた爆裂魔法を放っていた廃城には、デュラハンというモンスターが住み着いていたのです。
爆裂魔法がこいつの逆鱗に触れ、一触即発となります。
スッタモンダがあって、この時点ではデュラハンとのバトルには入らずに済みました。
—―「……私、ダシを取られている紅茶のティーバッグの気分なんですけど……」
—―(この素晴らしい世界に祝福を! 文庫版 P.176)
バイト三昧の日々に嫌気がさしたアクアは、何でもいいからクエストを請けようとしていました。
そして、アクアにうってつけのクエストが……「水の浄化」です。
モンスター討伐をしなくてもいいクエストですが、問題がありました。
まず、アクアが直接湖の水に触れないと浄化が出来ない事、更にブルータルアリゲーターという名前からして怖そうなモンスターが湖に住み着いている事。
なにせ、アクアはカエルのモンスターに食われてしまうくらいですから、ワニのモンスターの巣窟にいかなければならないこのクエストは無謀かと思われました。
そこで、アクアを頑丈な檻に閉じ込めて、湖のほとりに連れて行くという作戦を取りました。その時のアクアのセリフです。
—―正義感が強そうなその男は、茶色い
(中略)
その男は一言で言ってしまえば……。
漫画の主人公っぽい奴だった。—―(この素晴らしい世界に祝福を! 文庫版 P.186)
この男は
—―「ひたたたたたた、いた、痛いです! 違うのです、聞いてくださいカズマ! 今までならば、何もない
「もじもじしながら言うな! 大体お前、魔法
めぐみんの
冒険者達への緊急招集を受けて、街の正門に行くと再びデュラハンが現れました。
デュラハンはベルディアと名乗りました。
めぐみんは、日課である爆裂魔法撃ちをやめたと思いきや、実はアクアと一緒に続けていたのです。
それにしても一番人気のロリっ娘、めぐみんにこんなセリフを言わせるとは。素晴らし過ぎますね~
めぐみんはこの後、ベルディアの部下を爆裂魔法で一網打尽にするという快挙を成し遂げます。魅せる時は魅せますね。
—―「あ、あの……。…………首、返してもらえませんかね…………?」
—―(この素晴らしい世界に祝福を! 文庫版 P.251)
ダクネスも魅せました。その高い防御力で、多くの冒険者達をあっという間に切り裂いたベルディアの攻撃にも耐えます。その間に和真は、ベルディアの弱点に気づきました。
バンパイアと同じく、水が弱点であると。
そうなるとアクアの出番ですね。アクアは洪水並みの水を出せるのだそうです。そのおかげでベルディアに致命的なダメージを与える事が出来ました。ただし同時に大変な災いももたらしてしまうのですが……
和真がベルディアの首を「スティール」で盗み、サッカーボールとします。最後はアクアに浄化されてしまいました。
—―「報酬3臆。……そして、弁償金額が三億四千万か。……カズマ。明日は、金になる強敵相手のクエストに行こう」—―(この素晴らしい世界に祝福を! 文庫版 P.263)
アクアの起こした洪水が原因で損害が生じ、その賠償金が報酬よりも多かったのです。
しかしまあ、異世界と言うと損害賠償等とは無縁な感じがしますが、そうではないのですね。
それにしても、やはり異世界ファンタジーは難しい。果たして私に書けるのでしょうか?
◇◇◇◇◇◇
読んでいただきありがとうございました。
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よろしければ、私の代表作「妻の代わりに僕が赤ちゃん産みますっっ!! ~妊娠中の妻と旦那の体が入れ替わってしまったら? 例え命を落としても、この人の子を産みたい」もお読みいただけると嬉しいです。
https://kakuyomu.jp/works/16816927860596649713
次の第113回は「ドクター・ホワイト 心の臨床」の秘密に迫ります。お楽しみに。
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