第42回 神原依麻さんの「薄氷の上で愛を奏でる」と「友情結婚の婚活やってみた」が完結しました

 神原依麻さんの「薄氷の上で愛を奏でる」と「友情結婚の婚活やってみた」が完結しました。


 今日はこの2作品を紹介したいと思います。


 神原依麻さんは「ポリアモリー」をテーマにした小説を書いていらっしゃいます。


 ポリアモリーとは、関係者全員の合意を得たうえで、複数の人と恋愛関係を結ぶ恋愛スタイルの事です。


 彼女の小説はもちろん内容も素晴らしいですが、タイトルに一目ぼれしました。

「薄氷の上で愛を奏でる」です。なんて素敵なタイトルでしょう。

https://kakuyomu.jp/users/ema_kanbaru


 このタイトルはただオシャレなだけではありません。最終回を読めばきっと誰もが納得するピッタリのタイトルです。


 内容としては、LGBTでは収まりきれないセクシャルマイノリティについて書かれています。ポリアモリーのみならず、全性愛、同性愛、異性愛、無性愛など、セクシャルマイノリティを幅広く扱った小説です。

 人が人を愛するという事の多様性を考えさせられます。


 また、ALLYアライについても取り上げています。この言葉は「仲間」や「同盟」を表しています。転じてLGBT当事者達に共感したいと思う人を指すようになりました。


 ビジネス用語に業務提携等を示すallianceアライアンスという言葉がありますが、この言葉から意味は理解しやすいと思います。


 ALLYは、かつてはマジョリティの人がLGBTに対する理解や支援を表明する時に使われてきましたが、最近ではLGBTであってもなくてもALLYになろうという動きが出てきました。


 なぜなら、LGBTの当事者であっても、全てのセクシュアリティについて完全に理解している、という人は少ないからです。LGBT当事者同士で会話する時にも、無知ゆえに傷つけてしまう事だってあるのです。


 そういう悲しいすれ違いを避けるためにも、お互い「ALLYです」と表明する事が重要です。



 私自身もセクシャルマイノリティですが、ここまで深淵な理解をしていませんでした。


 セクシャルマイノリティについて知りたい、より深く理解したいという方はぜひこの作品を読んでみてください。



 もう、感動し過ぎて言葉にならない程です。特に最終回は名言のオンパレード。涙なしには読めません。セクマイの方はもちろん、マジョリティの方でも心に染みるのではないかと思います。


 私も若い頃にこんな素敵な仲間達に出会えていたら、いや、積極的に出会える努力をしていたら、どんなに人生が良くなったか分かりません。


 まだまだ遅くないですね。これから良い人生にしたい。きっと出来る。そんな気にさせてくれる物語です。



 そしてもう一つ。


「友情結婚の婚活やってみた」

https://kakuyomu.jp/works/16816927860189526816


 こちらは短編です。友情結婚は「薄氷の上で愛を奏でる」でも登場しますが、こちらは友情結婚にクローズアップし、更に具体的な婚活手段にまで踏み込んでいる作品です。


 例えば、婚活アプリや結婚相談所のお話しはとても参考になります。


 結婚相談所は特に良さそうです。


 私は友情結婚というものが存在する事自体知りませんでした。


 この制度(?)の存在はセクシャルマイノリティーに大いなる希望を与えてくれるのではないでしょうか。


 私も友情結婚をしてみたいと思いました。


 一度はあきらめた結婚を、もう一度チャレンジしようという気にさせてくれました。


 こんな素晴らしい事を教えてくれたこの作品は多くの人達に読んでいただきたいと思います。



 最後に、神原さんより現在、内容を見直して、修正している最中なので、もしかしたら現時点で消えているエピソードや設定があるかもしれない事をみなさんにお知らせするようコメントをいただいています。


◇◇◇◇◇◇



 読んでいただきありがとうございました。


 もし、なる程と感じる所がありましたら、ぜひ★評価や♡評価とフォローをお願いします。


 よろしければ、私の代表作「妻の代わりに僕が赤ちゃん産みますっっ!! ~妊娠中の妻と旦那の体が入れ替わってしまったら?  例え命を落としても、この人の子を産みたい」もお読みいただけると嬉しいです。

https://kakuyomu.jp/works/16816927860596649713



 次の第43回は、「第7回カクヨムweb小説コンテストの大反省会」です。

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