第37回 YOASOBIの曲と原作小説 まとめ その1

 YOASOBIとは、ボーカロイドプロデューサーのAyaseとシンガーソングライターのikura(幾田りら)による2人組の音楽ユニットです。


 ボーカロイド(ボカロ)とは、ヤマハが開発した音声合成技術、及びその応用製品の総称です。メロディーと歌詞を入力する事でサンプリングされた人の声を元にした歌声を合成することが出来ます。


 これを使ったボーカル音源ソフトが「初音ミク」です。


 また、米津玄師よねづけんしやAdo もボカロを使っています。


 YOASOBIは、小説投稿サイト「monogatary.com」(ソニーミュージック)に投稿された小説を音楽にするプロジェクトから誕生しました。


 今日はYOASOBIの楽曲と、その原作小説(一部小説でないものもある)を紹介します。



「夜に駆ける」

https://www.youtube.com/watch?v=by4SYYWlhEs


 YOASOBIのデビュー曲です。一昨年の紅白歌合戦初出場の際にはこの曲が歌われました。


 とてもいい曲でYOASOBIの中では2番目に好きな曲です。


 テーマがネガティブなだけに、МVミュージックビデオはyoutubeで規制を受けたりしました。公式МVは年齢認証が入るため別のurlを紹介しました。


「タナトスの誘惑」(星野舞夜 著)

https://monogatary.com/story/33826


「夜に駆ける」の原作小説。「タナトス」はギリシャ神話の死の神です。生の神「エロス」の対極ですね。

 

 人はこの「エロス」か「タナトス」のいずれかの情動に支配されるのだそうです。


 私は間違いなくエロスに支配された人間です。


「タナトスの誘惑」は、タナトスに支配された女の子が主人公に対して一緒に自殺するように誘うというストーリー。


 あのアップテンポでノリの良い「夜に駆ける」の原作小説の内容として衝撃を受けました。


 以前ボリュームの所でも少し触れましたが、4000字弱と「赤いきつねと緑のたぬきコンテスト」と同じくらいの文字数です。



「あの夢をなぞって」

https://www.youtube.com/watch?v=sAuEeM_6zpk


 YOASOBIの2曲目。一発屋で終わるシンガーの多い中で良い曲を提供し続けられるのはすごい事ですよね。ダイハツ「タフト」のCМソングに採用されています。その後バラードアレンジされ、カロリーメイトのCМソングにもなりました。


 とても明るい曲です。原作がハッピーエンドですので。


「夢の雫と星の花」(いしき蒼太 著)

https://monogatary.com/story/38869


 ハッピーエンドの恋愛物語です。主人公と相手の男の子は共に予知夢を見る事が出来るという能力を有していますが、その能力を失ってでも恋に生きる様は感動を呼びます。



「ハルジオン」

https://www.youtube.com/watch?v=kzdJkT4kp-A


 YOASOBIの3曲目。「ハルジオン」はキク科の花の名前で、その花言葉は「追想の愛」。Nintendo SwitchのCМソングに採用されています。


「それでも、ハッピーエンド」(橋爪駿輝 著)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B088TH8FPQ/hobiwo-22/


 この人はプロの小説家です。フジテレビのプロデューサーでもあります。主人公の女性は仕事に追われる毎日で、彼氏との関係が悪化。彼女から別れを告げる事に。でも彼女は未練を抱き後悔しています。


 そんな彼女が失恋から立ち直るというストーリーです。



「たぶん」

https://www.youtube.com/watch?v=8iuLXODzL04


 YOASOBIの4曲目。Ayase一番のお気に入りの曲だそうです。映画化されました。


「たぶん」(しなの 著)

https://monogatary.com/story/48324


 同棲していた恋人同士がすれ違いから別れてしまい、その未練を切なく表現した失恋の物語です。



「群青」

https://www.youtube.com/watch?v=Y4nEEZwckuU


 YOASOBIの5曲目。3番目に好きな曲です。


 ブルボン「アルフォートミニチョコレート」のCMソングに採用されています。また、日本テレビの「スッキリ」の全国高校生ダンス部応援企画「ダンス ONE プロジェクト’21」のテーマ曲です。


「青を味方に」(ブルーピリオド)

https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4065105862/hobiwo-22/


 山口つばさ著の漫画「ブルーピリオド」は、男子高校生の矢口八虎が主人公の物語で、東京藝術大学を目指して奮闘するというストーリーです。


「ブルーピリオド」のストーリーテキストが「青を味方に」です。



「ハルカ」

https://www.youtube.com/watch?v=vd3IlOjSUGQ


 YOASOBIの6曲目。他の曲と比べて人気はいまひとつですが、個人的には4番目に好きです。ほっこりするし、泣けるいい曲だと思います。


 タカラトミー「ぷにるんず」という育成ゲームのCМソングに採用されています。


 かつて一世を風靡した「たまごっち」の令和バージョンです。



「月王子」(鈴木おさむ 著)

https://monogatary.com/episode/109217


 長い間売れ残っていた月王子のマグカップを、ハルカが買ってとても大事に使い続けます。カップはその恩返しとしてハルカの事を陰ながら見守り続けます。最後は悲しい事になりますが、決して悲壮感に囚われずほっこり出来る良いお話です。


◇◇◇◇◇◇



 読んでいただきありがとうございました。


 次の第38回は引き続き「YOASOBIの曲と原作小説」です。

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