第18回 長編小説の仕上げ方 その2

続きです。


 YOASOBIに曲にしてもらうために短編小説にチャレンジした私ですが、タイミングが悪すぎました。


 まず、少し前に「大正浪漫」が受賞したコンテストが締め切りを迎えており、私の作品は間に合わなかったのです。


 そして、これ以後はもう残念ながら素人のウエブ小説ではなく、有名小説家とのタイアップを中心とする方向にシフトしてしまいました。


 島本理生、辻村深月、宮部みゆき、森絵都の4名です。


 いずれも直木賞受賞作家です。


 こうなってしまうともはや素人の出る幕ではなくなります。


「困ったな」


 そんな時に出会ったのが「蛇にピアス」でした。


「やっぱり長編小説を書きたい」そう思ったのです。


 とはいえ、これだけで長編小説を仕上げる事が出来た訳ではありません。今までと同様に書き始めては行き詰まり、またテーマや設定を変えて別の話をスタートさせては行き詰まるという事を繰り返していた可能性もあったのです。


 しかし、今回はそんな事はなく、比較的スムーズに最後まで書き上げる事が出来ました。


 これには色々な要因が考えられます。順次お話していきます。


 今回クローズアップするのは、一見関係なさそうに感じる「短編小説」の効用です。


 短編小説を仕上げた事は、私が考えていた以上に大きな効果をもたらしました。


 今までは、とんでもなく強大な敵に立ち向かうようなものだった。でも、短編を仕上げた経験が、色々なプラス効果を生んだのです。


 まずは、何と言っても自信につながります。まがりなりにも一つの作品を仕上げたのだと。


 次に、何事もゼロから始めるのが一番大変です。すごいエネルギーが必要。ところが、いったん動き出すと、あたかも慣性の法則が働くかのようにスムーズに物事が進みます。


 もうこれは理屈ではないです。騙されたと思って、今まで長編小説を仕上げた事のない方は、まず短編小説を書いてみてください。


 きっと長編を書きたくてたまらなくなるはずです。


◇◇◇◇◇◇



「長編小説の仕上げ方」まで読んでいただきありがとうございました。


 このお話はまだまだ続きます。でもいったん本論に戻ります。


 もし、なる程と感じる所がありましたら、ぜひ★評価や♡評価とフォローをお願いします。



 よろしければ、私の代表作「妻の代わりに僕が赤ちゃん産みますっっ!! ~妊娠中の妻と旦那の体が入れ替わってしまったら?  例え命を落としても、この人の子を産みたい」もお読みいただけると嬉しいです。

https://kakuyomu.jp/works/16816927860596649713



 次の第19回は、「白夜行」の秘密に迫ります。

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