第12回 君の膵臓を食べたい
「キミスイ」こと「君の膵臓を食べたい」は、住野よるの小説です。累計300万部売れた超ベストセラーとなった作品です。出版不況と言われる今時こんなに売れた本は珍しいです。俳優の北村
北村匠海と言えば、多くの人気ドラマや映画で主演している人気俳優です。例えば映画「東京リベンジャーズ」の主人公の役は記憶に新しいです。また、「DISH//」のリーダーを務め、歌も上手い。昨年の紅白歌合戦にも出場しましたね。
浜辺美波と言えば、多くの人気ドラマや映画で主演している人気女優です。例えば少し前にドラマ「私たちはどうかしている」での、老舗の和菓子屋の職人の役は見事でした。また、助演ですがドラマ「ウチの娘は、彼氏が出来ない‼」も印象的でしたね。次のクールでも「ドクター・ホワイト」で主演します。
さて、この作品もメジャー過ぎるがゆえに最近まで未読でした。浜辺美波のファンなので映画は見ました。正直言って映画はあまり良いと思いませんでした。それでますます原作を読もうとは思わなかったのです。
「蛇にピアス」を読んだ時の衝撃で、私はつまらない偏見から解放されました。次々と有名小説を読む事に。その中の一つがキミスイだった訳です。
純愛中の純愛物語なので性描写はありません。いや、あって欲しくない。柄にもなくそう思いました。
原作を読んだ時には感動して涙が止まりませんでした。この物語の世界観はなかなか実写で表現するのは難しいと思います。
また、ヒロインである
原作では、桜良が膵臓の病気とは異なる理由で死んでしまう事に、重大な意味があると効果的に表現しています。
主人公も、桜良本人も、あと残された時間が1年あると考えていました。それよりもずっと短い時間しか生きる事が出来なかった訳です。
それと、主人公と桜良がお互いにどう思っているのかがまた泣ける。
個人的にこれは愛を超えているのではないかと思います。それがタイトルに込められた意味。これがしみじみと心に染みます。
主人公は最初「君になりたかった」と考え、これをもっと上手く言い表そうとしました。それが「君の爪の
主人公はこの言葉を桜良にメールします。ところが返事はありませんでした。通り魔に殺されてしまったからです。
しかし主人公は意外な方法で桜良の気持ちを知る事になります。それが彼女が生前書き留めており、主人公と共有していた秘密である「共病文庫」です。
桜良は最初主人公を「君は誰かを幸せに出来る凄い人間だ」と考え、これをもっと上手く言い表そうとしました。それが「君の爪の垢を煎じて飲みたい」、でもこんなどこにでもある言葉ではもったいないので「君の膵臓を食べたい」となりました。
主人公はこれを読み、桜良のお母さんから携帯を見せてもらってメールが開封されているのを確認すると、お母さんの目の前で大号泣。思わずもらい泣きです。
もし未読の方がいらっしゃいましたら、ぜひお読みください。
◇◇◇◇◇◇
「君の膵臓を食べたい」まで読んでいただきありがとうございました。
もし、なる程と感じる所がありましたら、ぜひ★評価や♡評価とフォローをお願いします。
よろしければ、私の代表作「妻の代わりに僕が赤ちゃん産みますっっ!! ~妊娠中の妻と旦那の体が入れ替わってしまったら? 例え命を落としても、この人の子を産みたい」もお読みいただけると嬉しいです。
https://kakuyomu.jp/works/16816927860596649713
次の第13回はコーヒーブレイクです。
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