第9回 ふがいない僕は空を見た その4
次の章、「セイタカアワダチソウの空」からは斎藤くんの友達の福田くん視点です。
認知症を患う祖母の介護をしながら暮らす福田くんは、こじらせキャラで斎藤くんを友達でありながら少しねたんでいます。斎藤くんに気がありそうなあくつさんと一緒に斎藤くんの正体を暴露する写真をばら撒くのです。
そんな彼が、一見恵まれた環境にありながら人には言えない性癖を持つ田岡さんと親しくなります。全く違う環境の田岡さんと福田くんですが、この2人の関係がまた良い。
この章には直接的な性描写はありません。
最終章「花粉・受粉」からは助産師である斎藤くんのお母さん視点です。のっけから生々しい出産シーンです。
でも、全然いやらしくないですね。旦那さんと仲睦まじいであろう事が良く分かります。ほほえましいですね。
性描写としては、まずは女性のアソコの出口の正式名称。赤ちゃんが見え隠れしている所を生々しく描写しています。
そして大きい方の出口。出産時には赤ちゃんに押されて普段より広がります。
斎藤くんのお母さんの師匠はすごい人です。以下引用します。
――「セックスがうまい人はお産もうまいの」
「お産がうまくいくととっても気持ちがいいのよ。セックスの時に感じるエクスタシー以上よ」
「子供を産んでもエロスを忘れちゃダメなのよ」――(「ふがいない僕は空を見た」文庫版 P.276、P.277)
出ましたね~。セックステクとお産テク。お産の時に感じる事があるらしい。本当なのでしょうかね。私の小説でもヒロインが似たような事を言っています。
斎藤くんのお母さんが助産師を目指そうと思った理由がまたユニークです。
――「小学校に入ったときに、父の田舎で牛のお産を見てからかな」――(「ふがいない僕は空を見た」文庫版 P.298)
これがきっかけで学校の授業や、テレビでは絶対味わえない命の出来事に心を奪われたからだそうです。
◇◇◇◇◇◇
「ふがいない僕は空を見た」まで読んでいただきありがとうございました。
もし、なる程と感じる所がありましたら、ぜひ★評価や♡評価とフォローをお願いします。
よろしければ、私の代表作「妻の代わりに僕が赤ちゃん産みますっっ!! ~妊娠中の妻と旦那の体が入れ替わってしまったら? 例え命を落としても、この人の子を産みたい」もお読みいただけると嬉しいです。
https://kakuyomu.jp/works/16816927860596649713
次の第10回は、「イニシエーション・ラブ」の秘密に迫ります。
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