第5話 魔物討伐
翌朝、起きてきたマイヤさんが熱い視線を僕に送ってきた。そして、
「さ、昨夜は凄かったわ…… き、今日も私を… 逝かせて」
とか言ってきたけど、どうやらマイヤさんは僕がお経を唱えて逝かせたのではなく、超絶テクニックで逝かせたと記憶しているらしい。
それは取り敢えず置いといて、この村の現状を詳しくマイヤさんに聞いてみた。
「この星では今は人族の国はロードレスト王国しか残ってないの。実はここは魔族との境界の最前線に当たるの。私は王国の第1王女として、この最前線に来たの。まあ、父からしたら人身御供のツモリなんでしょうけど…… でも私は諦めない。必ず人の世界を守って見せるわ!」
と言う事らしい。
それを聞いた僕は村から500メートル先にある境界に行ってみた。ソコには、
「ほう、人にしては美しい少年だな。魔族魔獣軍幹部である、サーバッダ様のコレクションにしてやろう」
と、イケメン魔族が凡そ5万の魔獣を従えて侵攻しようとしていた。
僕はお経を唱えた。
「オンマイタレイヤソハカ」
イケメン魔族と、5万の魔獣はキャンとも言わずに光の粒となった。後には大量の硬貨と様々な大きさの石が残っていた。全部拾うの面倒だなと思っていたら、頭の中で、
『錬度が10,000に上がりました』
と聞こえた。
ステータスを見てみたら、袈裟袋が進化して見えてる欲しいモノを自動収集してくれるようだ。
他の数値は……
名前
年齢 十五歳
性別 男
職業 大性阿闍梨
生命 205,000/205,000
仏気 35,000,000/35,000,000
錬度 10,000
腕力 25,000
体力 20,000
速力 50,000
技力 100,000
気力 5,000,000
魅力 10,000,000
性力 10,000,000,000
技能 お経
うん、考えるな感じろだ。考えたら負けだ。
僕は自分にそう言い聞かせた。そして、自動収集中に新たな敵が現れた。
「アラアラ〜、サーバッダ軍の気配が消えたと思って来てみたら、魔王様より素敵な殿方が!!」
オネエ様が死霊、不死者を10万ほど連れて現れた。僕は間髪入れずにお経を唱えた。
「オンコロコロセンダリマトウギソワカ」
「アーレーーー」
その声を残して全てが消えた。後に大量の硬貨と石を残して。先の分と合わせて自動収集していたけど、他には現れなかったので、僕は村に帰ったんだ。
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