親子狐の半妖談議

 源吾郎の寝室は、彼が実家を出るまでに自失として使っていた部屋があてがわれた。ちなみにこれは、末の兄である庄三郎と相部屋でもある。

 兄との相部屋になる事については異存はなかった。実家にいた時から、そもそも自室は相部屋同然の物だったのだから。男の兄弟が多く、尚且つ末っ子であるからそういう物なのだと幼い頃から思っていた。

 余談であるが、誠二郎は長兄の宗一郎の部屋で休み、長姉の双葉はひとり空き部屋をあてがわれていた。兄弟の数は多くとも、男女で部屋を分けるという方針は揺るがないのだ。


「この部屋も久しぶりだけど……なんかホッとするかも」

「そりゃあ、源吾郎は去年まで実家暮らしだったもん」


 さて、団欒を終えて部屋に向かった源吾郎は、一緒にやってきた庄三郎と言葉を交わしていた。既にリラックスし始めている源吾郎とは異なり、庄三郎は緊張しているらしく何となく落ち着かない様子だ。


「源吾郎。君が成長したって事を伝えたり、皆に認めて欲しかったのはよく解かるよ。だけど、流石に戦闘訓練を引き合いに出すのはマズかったみたいだね。宗一郎兄さんがびっくりするのも致し方ないよ」

「ううむ……兄上の言うとおりだよ」


 庄三郎の忌憚なき指摘に、源吾郎は唸りながらも頷いた。やっぱり調子に乗っていたのだ。冷静さを取り戻した源吾郎は、指摘されるまでもなくそう思い始めていたからだ。平素、雪羽に対して「こいつちょっと調子に乗ってるなぁ」と思って笑ったり呆れたりした事もままあったが、自分もどっこいどっこいではないか。


「まぁその……普通に会社員生活をやってるって言っただけでもね、父さんも母さんも兄さんたちも皆安心するって僕は思うんだよ」


 近況報告として、それはいくら何でもショボ過ぎないか……半信半疑で話を聞いていると、そんな心中を察したかのように庄三郎は微笑んだ。


「会社員生活に順応できるって、それだけでもうとてもすごい事なんだよ源吾郎。君も知っている通り、僕にはそう言うのは無理だからさ。しかも、源吾郎はそれを十八から始めているんだよ。兄さんたちや姉さんたちだって、社会人になったのは大学を出てからだから二十二、三の頃だし……」


 庄三郎の言葉に、源吾郎はまたも唸った。彼の言わんとしている事は十二分に伝わってきたのだ。会社員生活に順応している。その事を純粋に凄い事であるという言葉と気持ちは、庄三郎が放ったから途方もない説得力を伴っていたのだ。

 何せ彼は芸術家として暮らしており、会社勤めを行った事は無いのだから。不定期ながらも何故か途切れない絵の収入で普段は喰い繋ぎ、それが危うくなったら単発バイトにのっそりと繰り出して収入を得る。末の兄は二十二で美大を卒業したのだが、それからはずぅっとそのような暮らしを続けていたのだ。

 彼の気質上、庄三郎が会社や社会の歯車として生きる事は難しいというのは源吾郎にも解っていた。或いは庄三郎が能力を使えば、働かずとも誰かから金品を巻き上げる事とて可能であろう。だがそう言った目的で、庄三郎が能力を濫用しない事は源吾郎にはやはり明らかだった。それこそ、源吾郎がイケメンや美青年に変化しないのと同じ事である。

 庄三郎はその気になれば能力を持ち合わせているのだが……その能力をもってしても、事は出来なかった。皮肉な話だが、世の中と言うのはそういう物なのだろう。

 末の兄の綱渡り生活について、源吾郎が出来る事は何もない。自分が何を言った所で、彼の暮らしを変える事は不可能だと解っているからだ。

 だが、源吾郎ももう就職し、安定した収入を得た身分である。資金援助と言う大それたことは出来ないが、お年玉を渡すくらいならばできるだろう。老いた両親は言うに及ばず、不器用な末の兄のお年玉も、心づけながらも源吾郎は用意していた。上の兄姉たちには用意していないのが若干心苦しいが……兄姉らは兄姉らでやはり就職しているから大丈夫だろう。

 とはいえ念には念を入れて、庄三郎と二人きりの時に、彼の分のお年玉は渡す事にしておくが。

 それにさ源吾郎。何かを思い出したのか、庄三郎はぱぁっと明るい笑みを浮かべ、源吾郎に言い足した。


「会社勤めって話だけだったら味気ないって思うんだったらさ、それこそ雷獣の子と……雷園寺君と仲良くなったって言えば良かったんじゃないの? さっきの戦闘訓練がどうとかっていうのも、あの子の事でしょ?」

「うん、うん。庄三郎兄様の言うとおりだよ」


 源吾郎は二度頷いてそう答えた。雪羽とバチボコに戦闘訓練を繰り広げていた事も、色々と事件やら何やらがあったものの彼と仲良くなった事もまぎれもない事実だった。そもそも庄三郎は、あのギャラリーの場で、源吾郎と雪羽が協力して事件に臨んだ事も知っている。


「ねぇ源吾郎。雷園寺君は元気かな? 前に会ってから、もう一か月くらい経ってるし」

「……あ、うん。あの子も元気に仕事をやってるよ」


 庄三郎の問いかけに、源吾郎はややたどたどしく応じた。いかな雷獣の雪羽の話題が出たとはいえ、こんな質問を投げかけられるとは思っていなかったからだ。


「まぁでも……俺と違ってあいつはこの年末年始は忙しいんだ。育ての親に当たる妖が、もうすぐ子供を産むって事でさ」


 そう言ってから、源吾郎はふとひらめいて先程の言葉を訂正した。


「要するに、雷園寺君には弟妹が新しくできるんだよ」

「そりゃあ大事だよ」


 弟妹の誕生。その言葉に庄三郎は納得したように頷いていた。源吾郎も末の兄が納得した事を彼の様子を見て理解していた。庄三郎は源吾郎の兄なのだ。だから、母親が新たに子を産む事、弟妹が出来る事がどのような事なのかを知っている。


「雷園寺君は家族思いの子だもんね……あ、僕より年上なのに子、なんて言っちゃったらマズかったかな?」

「別に大丈夫だよ兄上。妖怪と半妖じゃあ成長速度が違うもん」


 そう言った後も、庄三郎と交わす話の中心に雪羽の存在が陣取っていた。共通の知り合いだから自然な事であろう。

 更に言えば、雪羽は庄三郎の絵を購入する。そのような事まで約束していたらしいのだ。源吾郎はその事を知らなかったので面食らい、雪羽の顔を思い浮かべてしばし苦い表情を浮かべてしまった。


「あら源吾郎。お風呂なら今丁度双葉が上がった所だから、今は誰もいないわよ。他の子らが入る前にサクッと入っちゃいなさいな」


 夜過ぎ。一階リビングに舞い戻った源吾郎は、入浴するでもなくそわそわと周囲の様子を窺っていた。その彼に声をかけたのは、母親の三花である。そして彼女の言葉通り、お風呂上がりの双葉が洗い髪をタオルとドライヤーで乾かしながらウロウロしている。お風呂上りと言ってもスウェット姿なので、特に問題はない。


「俺は最後に入るよ。やっぱりその……抜け毛とか凄そうだし」

「そこまで気が回るようになったのね。やっぱり成長したじゃない」


 母親の言葉に源吾郎は照れたように笑う。父親と長兄は何処にいるのか。ややあってから源吾郎は三花に問いかけた。


「お父さんと宗一郎ならお父さんの部屋にいるわ。ほら源吾郎。さっき雷獣の子の事を話に出したでしょ。多分三國君の所の雪羽君の事だと思うんだけど。そうしたらお父さん、あの子に会った時の写真があるって事を思い出しちゃって……それで今書斎に籠っちゃったのよ。

 あの子に会ったって言うのも宗一郎たちもうんと小さい時だったから、探すのにかなり時間がかかるんじゃないかしら」

「雷園寺君の、ちっちゃい時の写真がうちにあったなんて……!」


 思いがけぬ言葉を耳にした源吾郎は、思わず感嘆の息を漏らしていた。三國と苅藻や幸四郎の計らいで、雪羽と宗一郎たちが顔合わせした事は源吾郎もうっすらと聞き及んでいる。しかしまさか写真などが残っているとは。

 幼い頃の雪羽がどういう感じなのか。写真があると聞けば急に気になってしまうのもまた人情であろう。良い感じのイケメンに育っているので、きっと可愛らしい子供雷獣だったはずであるし、本来の姿も可愛い仔猫に違いない。そのように思いを馳せていた。

 ところで源吾郎。優しくも、好奇心に満ちた母の呼び声で源吾郎は我に返った。


「お父さんや宗一郎に謝りたいんでしょ。でもそんなに焦らなくて大丈夫。明日になればまたお父さんたちとも顔を合わせるでしょうし、そもそもお父さんも宗一郎もそんなに気にしてないわ」

「母上……」

 

 三花の言葉に、源吾郎はしんみりとした気分になっていた。謝るという具体的な所までは流石に考えてはいない。しかし父や長兄と話がしたい。漠然とそのような思いを抱えていたのもまた事実である。


「父さんが父親としての……何というか大黒柱としての威厳みたいなのを感じたから、俺もちょっとびっくりしちゃってさ。母様たちは玉藻御前の子孫で凄いって思ってたけど、父さんは普通の人間だってずっと思ってたから」

。それはあくまでも源吾郎の思い込みに過ぎないわ」


 源吾郎のつっかえながらの呟きを、三花は鼻で笑った。


「もちろん、源吾郎の視点から見たあの人はごく平凡な人間に見えるかもしれないわね。宗一郎とか双葉の時と違って、あの人も源吾郎には割と甘いし。それに源吾郎も子供だったから、幸四郎さんの姿と言えば、家でくつろいでいる姿とか、そんなのばっかりだったものね」


 確かに幸四郎は、特別な能力を持った人間ではない。一呼吸おいてから三花はそのように前置きした。


「でもね源吾郎。術者じゃないとか能力が無いからって幸四郎さんが普通の人間であるという事とは繋がらないのよ。源吾郎。幸四郎さんはあんたを含めた……半妖であり妖怪の血を引いている事も込みでのはあんただって解るでしょ。普通の人間だったら、子供が異形の血を引いていると解れば恐れをなしてその子を打ち棄てたとしてもおかしくないの」


 三花の言葉に、源吾郎は頷かざるを得なかった。やはりまぎれもない事実だと思ったからだ。

 幸四郎は源吾郎たちの父親であり、父親としての責務を果たしていた。源吾郎に対しては孫のように甘やかし、いっそ世間で言う祖父と孫のような関係性だったのかもしれないが、それでも保護者として、実の父親としての役割はきちんと押さえていた。

 また、異形の仔に恐れをなして親が打ち棄てるという話も、そう言う事もありうるのだと思わざるを得なかった。そうでなくとも親が子を棄てるという事件はニュースで報じられているではないか。それに何より、純血の妖怪であるが雷園寺雪羽は実の父親に棄てられ、だからこそ叔父の許で暮らす事になったのではないか。

 三花の提示した二つの事柄は、源吾郎の心を大きく揺さぶる説得力を伴っていた。しかしその心の揺さぶりの大きさこそが、父の度量の大きさでもあると源吾郎は思ってもいたのだ。息子として、一人の男として源吾郎は幸四郎の事を見直していた。

 だが、三花の主張はそれで終わりではなかった。


「そもそもとして、夫として一緒にいても構わない、子供を産んで育てても大丈夫。そんな風にんですからね、幸四郎さんは。

 つまらぬ男だったり、間違っても私に子供産ませて利用しようと目論む男だったとしたらどうなるか……源吾郎だって解るでしょ?」

「……はい……それはもう……」


 先程とは異なる意味で心に揺さぶりをかけられ、源吾郎はしどろもどろに頷いた。幸四郎と三花の結婚生活とその先に続く家族生活は、完全に両者の合意によって成り立っている。その事をいささか過激な内容を示唆しつつも三花は言ったのだ。

 その事は源吾郎だって解っていた。幸四郎が三花を襲い、隷属させるなどと言う事はまずもってなのだから。もしそのような事を幸四郎が実行しようものならば――実行する前に幸四郎は闇に葬られていただろう。目の前の母狐とその弟妹達が、人一人を苦も無く喰い殺す事が可能である事も、源吾郎には解っていた。何せ三花は半妖と言えども玉藻御前の孫娘である。二尾ではあるものの、人一人を撃退するには十二分すぎる。

 それに何より、母は祖父と大伯父たちの争いを目の当たりにし、それでも生き延びてきたのだ。敵と判断した相手を葬るにあたり、非情に徹する事もできるのではないか。源吾郎はそのように思っていたのだ。

 要するに、気に入らない相手であれば、幸四郎を殺す事とて出来た。ただそれだけの話である。


「まぁ僕は子供なので父さんと母様の間に何があったのかは知りません。ですがその……父さんも母さんも恋愛結婚で、愛し合ったんだろうなって事は解りますよ」

「まあね。どっちかって言うと、幸四郎さんの方が私にベタぼれって感じだけどね。それもそれで、私の両親と……源吾郎のお祖父さまとお祖母さまに似ている感じではあるんだけど」


 口早に言った源吾郎は、そのまま顔を伏せた。源吾郎とて子供ではないから、夫婦や家族が何であるかは知っている。しかし、父母の事に言及するとなると急に恥ずかしくなってしまったのだ。

 ともあれ夫婦仲が良好だった事だけは源吾郎にも解る。まぁ確かに末息子を甘やかしつつ妻である三花に甘えている節もあるにはあったが……その愛情表現を受け入れた三花も満更でもなかったのだろう。そう思う事にしておいた。


「そんな訳で源吾郎。あんたも女の子にアプローチするときはあんまり無茶な事はしないようにね。女の子の怒りを買って、その子の眷属と共に喰い殺される可能性だってあるんですから」

「初手から物騒な話じゃないですか……」

「まぁ、妖怪って女の子も強いから、そう言う事もあるんじゃないの?」


 気軽な調子でそう言って、テーブルに腰を下ろしたのは長姉の双葉だった。無理くり襲おうとした女の子に逆襲されて喰い殺されるかもしれない。いささかどぎつい三花のアドバイスに驚いた素振りは一切無かった。そこはオカルトライターとして年功を積んでいるからなのか、はたまた男女の違いなのか。幼く修行の足りない源吾郎には解りかねる所ではあった。


「あとね源吾郎。宗一郎は妖怪の子が産まれたらどうしようって不安がっていたけれど、その時はあんたが叔父として、妖怪の血が濃い甥っ子姪っ子を導いてあげればいいのよ」


 先程とは打って変わり、三花は優しい口調で源吾郎にそう言った。毒婦の孫娘らしい笑みも霧散し、ただただ優しい母の笑顔である。


「源吾郎だって末っ子で、宗一郎たち兄姉や苅藻たちに面倒を見て貰ったでしょ。あんたもいつまでも仔狐じゃあないし、いつかは甥っ子姪っ子が産まれるかもしれないんだから」

「ごめんね源吾郎。あんたには可愛い甥っ子とか姪っ子を見せてあげたいと思ってるんだけど、中々相手が見つからなくて……」

「姉上は姉上のペースで頑張れば良いと思うよ。それよか兄上たちが全く恋愛の気配が無いのが、漢として気になる所なんだよなぁ……」


 三花の言葉をやり過ごし、源吾郎は密かにため息をついた。兄姉たちの年齢差を思えば、源吾郎には甥姪がいてもおかしくない頃なのだ。長姉の双葉は十六歳上であるし、誠二郎や庄三郎はそれぞれ九歳上、七歳上である。それでも甥姪が一人もいないのは、兄姉たちが揃いも揃って独身だからに他ならない。

 妖怪の子を持つかもしれないと恐れている宗一郎や、能力のせいで無性愛者アセクシャルになってしまった庄三郎は仕方がない……と源吾郎は思う。それでもまぁ、兄姉たちには玉藻御前の血を次世代に繋ぐ意欲は無いのか。そんな不安とか懸念が脳裏をよぎる時がたまにあったのだ。

 もっとも、そんな込み入った話を兄姉たちにしようとは思わない。いざとなれば自分が頑張って玉藻御前の血を継ぐ仔を大勢残せばいいだけの話だ。相手が見つかれば後は簡単な訳であるし。

 源吾郎。母の三花がもう一度源吾郎に呼びかけていた。やや畏まったような、緊張したような面持ちで。


「多分源吾郎が子供を持つのはうんと先の事になるかもしれないけれど。源吾郎自身が妖怪の血が濃くても、源吾郎の子供は先祖返りを起こして、が産まれるかもしれない。その可能性も忘れないで頂戴ね」

「え、俺の子供が人間に近いだって。そんな事ってあるの――?」

「十分あり得るわ。半妖の要素って言うのは割と不安定だもの。それは変わらないわ。

 と言うよりも――源吾郎はもう、と心に決めているでしょうけれど」


 確信めいた、或いは決めつける様な母の言葉に源吾郎は絶句していた。三花の言葉はだったからだ。学生だった頃や、就職して間がない頃は、人間の女の子と交際するのも悪くはないと源吾郎は思っていた。しかしその意識は徐々に変質していた。

 今でも人間の女子を見て可愛い、とか美人だ、と思うには思う。しかし彼女らを見ても生々しい欲求は浮かばなかった。ときめいたり恋心を抱くようになったのは、同族の異性、つまるところ妖狐の女性のみになっていたのだ。密かに源吾郎が思いを寄せている米田さんだって純然たる妖狐だ。

 だがそんな事は、源吾郎はまだ何も言っていない。それなのに三花は言い当ててしまったのだ。


「何でそこまで解るんですか」


 簡単な話よ。優しげな母の眼差しに、妖狐らしい気配が宿っていた。


「やはりそれは、源吾郎の意識と身体がという証なの。ほら、半妖は人間の父親と妖怪の母親の間では生まれるけれど、その逆では滅多に生まれない事は源吾郎でも知ってるでしょ。その事が解るからなのか……妖怪の男は人間の女に対して欲情したりしないのよ。

 。人間の血が濃い女の子は妖怪の男との間に仔を成す事は難しいし、逆に妖怪の血が濃い男の子は、人間の女には関心を持たなくなる。源吾郎にも、そう言った仕組みが働いた。それだけの話よ」


 よどみない説明を聞かされ、源吾郎はここで腑に落ちたような気分になっていた。若い男子妖怪たちの言動を見ていたら当てはまる事ばかりだったからだ。職場の若妖怪たちは人間の女子とつるむ事は殆ど無かったし、何よりドスケベであるはずの雪羽は、人間の女子に対してほぼ無関心だった。

 雪羽の場合は人間全般に無関心なだけかもしれないが……そうした所で妖怪の本能が働いているのかと、源吾郎は妙に感心した訳でもある。

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