第105話 白い骨の野原

「う 、えらい目にあったワンワン」

ケンタウロスさん達の猛攻から逃れ、湖に落ちて 湖の向こう側に

辿りつきましたワン

「ぴゅ!ぴゅ!」あ!お魚さんことお魚に

変身中のエイルさんが何かを訴えている。


「大丈夫ですか?ワン」「え!何!」「アーシュさんが 大変だワン!」

ケンタウロス達と争い湖に落ちてしまったワン子達

アーシュさんは気を失っていた。


「しっかりするワンワン!お願い!目を開けて!」

泣き叫ぶワン子だが、ピクリとも動いてくれないアーシュ


「アーシュさん!」「ピューピュー!」お魚に変身中のエイルさん


「・・・・あの馬女・・」ボソッとアーシュうっすらと瞳を開き呟く


「完全に殺すつもりで 大技くりだしやがって!

しかも、苦手な水竜を三匹も召喚された」

「大丈夫ですか!ワン」


「なんとか・・な  エイルも」

「お前も無事だな」アーシュは微かにと微笑


「だが、ここは不味いな・・一面、骨の山だ」


「げえええ!」「骨!ってワン!」

「小さな岩か砂と思ったら一面、骨ですワンワン」

見渡すと回り一面に白く広がっているのは白い石でなく白骨


此処は洞窟の中の白い骨の野原

「こ、怖いです!ワン」


「さて、どうするかな?」人ごとのように呟く アーシュ


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