第104話 現在の時間 アルテイシア姫とリアン

黒の王宮の一角、お茶を楽しむ青年リアンとアルテシア姫

「まだ 二人とも わん子さんの家から戻らないのよ」

お茶を片手にため息まじりに美しい長い黒髪を揺らして

アル、アルテシア姫は呟く。


「そうなんですか?アルテシア姫 

エイルも彼もわん子さんの家から 戻らない?」

淡い金髪 青い瞳 優しげな青年が問いかけた。


エイルと白の国・・独特な同じ特徴的な耳を持つ


そして

彼の右にかけた肩のローブからは 腕の先はない


「ええ」


「僕が見てきましょう? 心配はないと思いますが

従姉妹のエイルの事も気になりますから」


「でも、リアン殿は腕の方は?」アル「治癒ですか痛みは大丈夫ですよ、姫」リアン

彼の後ろ姿を見送りながらアルテシア姫は思った。


リアン殿 まだエイルの事を想ってるみたい?

エイルは彼の従妹

無理もないか エイルの為に 元敵の国・黒の国

地位を捨ててまで、大使の名目で追いかけてきたのですもの

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