第2話 夢の悪夢 それとも現実?

血、辺り一面を染める赤い血の海に殺害された死体の山と燃え上がる炎

其処では血の臭いに加えて、焼け焦げる人の肉の嫌な臭い人々の怒声に悲鳴が絶え間ない

戦場での惨劇が辺り一面で其処では果てしなく繰り広げられていた


王、黒の王アーシュラン、アーシュの猛攻が敵に向かって、続く

だがそこに・・次々と恐れを知らぬ 

敵の大群が襲いかかる 中には 魔法の呪文を唱える者も・・


「風の矢!」攻撃の風、風の魔法、敵の魔王使い達や魔法戦士達の呪文!


サッと 剣を持ってない右手で逆立ち 横にジャンプ!敵の攻撃魔法を避ける・・


しかし、次にまた 同じ風の呪文の魔法の矢が次々と飛んできて 

よけきれずにそのうちの一本が 右腕に命中する!


「っつ!」痛みに声がもれる 彼、アーシュはそのまま戦い続ける


「火竜王様!我らの黒の王アーシュランさま あちらです あの奥の部屋に 

憎き敵の巨人族の王と例の魔法使いがいます!」味方の兵士が叫ぶ


「そうか!了解した 俺はそちらに向かう! 

こちらの方の敵の殲滅を続けるようにセルト、俺の竜人、セルト将軍に伝えてから

次にアルテイシア姫将軍にも同じく状況を伝えてくれ頼んだぞ」味方の兵士にそう命じたアーシュ、アーシュラン

自分の身体に締まった黒の翼を広げて 飛び去るアーシュ、アーシュラン 


巨人族の王、彼等の部屋近くで降りてから翼を・・翼はシュルリと小さく巻かれてゆく

そうして自分の翼、アーシュは漆黒の翼を再び自分の身体に戻す 

アーシュの長い耳がピクピクと動く 其処は王の大広間の近くにあった


巨人の骨で出来た 不思議な造りの異形な形の城 

その骨の白い階段を飛ぶようにそれは勢いよく駆け上る


敵の巨人族の先祖だという巨大な骨を削り その中で暮らす彼等

その敵の城を長い時間をかけて ようやく、そう、ついには攻め落とす



現実の時間 そこは黒の王宮

再び子供の姿の今の眠っている少年王アーシュ 

うなされ、また少し目を少しだけ、開ける黄金の金の色の瞳があった

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