第3話 君はまた



 君はまた どこかへいく

 何かを言っても どこかへいく

 どんなに言っても どこかへいく


 とどまってはくれないから どこかへいってしまう


 どうしてそんなに じっとしていられないの?


 君は笑って どこかへいく

 何度も何度も どこかへいく

 どんなに頼んでも どこかへいく


 どうしてもここにはいられないの?


 君は やっぱり最後には


 ここではないどこかへと いってしまう……





「ストーリー」

 偶然捕まえた綺麗な鳥。

 大切に大切に籠の中に入れて、世話をしていたのに。

 鳥はいつも脱走してしまうんだ。

 どんなに籠の中にもどしても、やめてはくれない。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

詩集56 言葉たちの楽園 仲仁へび(旧:離久) @howaito3032

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ