第九章 集結

 一日ゆっくりしたとは言え、なんだか休んだ気にはなれないまま作戦会議当日を迎えた。今日は朝礼もなし。それ以外はいつも通り朝日を浴びて、朝飯を頂く。なるべく普段通りに過ごそう。

 戦闘員として参加する作戦会議は初めてだし、実践に向けて戦闘機の最終調整というのも初体験。きっとあっという間に明日の本番を迎えることになるだろうから、大切に過ごさないといけない。

 そう言えば和美のヤツ、今日は朝飯準備してくれてるけど……スタッフルームに顔を出さないな。どうしたんだろう?……って、ちゃんと気に掛けてる俺!分かりやすくちゃんとパートナー面!どうしたんだ、俺!?初の実戦を前に自分のことで精いっぱいで、他人のことを気に掛ける余裕なんてないはずなのに。しかもため口で喋ってて公認パートナーとか言ってるけど、向こうは経歴で言えばだいぶ先輩だぞ?俺が心配するなんて烏滸がましい。俺に何が出来るって言うんだ。


 「その気持ちが嬉しいんやで」

 「和美!いたのか!そしてまたしても心の声が届く!」

 「相変わらずやな。でもありがとうやで」

 「いや、こんなん初めてだから、どうしたもんか」

 「そのままでええんやで。ありのまま、力のままで」

 「俺のまま?」

 「そうや。分からんことは分からん、違和感は違和感、欲しいもんは欲しい……そんなんでええんや。それを忘れたらアカンで」

 『おう!……ってよく分からんが……』

 「そうそう!それでええんよ!さ、ご飯食べたら作戦会議やで!」

 「い、頂きます」


 そしていざ総本部で行われる作戦会議へ向かう。


 「全員揃ったわね。では今回の作戦を膳場くんから」


 やっぱりなんか緊張感が……そんなにない!膳場さんは体面上真面目な感じだけどメガネの向こうの瞳は閉じられている。またしてもマインドフルネスとでもいうのだろうか……。石山さんはやっぱりプロテイン飲んでるし、長浜さんに至っては髪型チェック……ふたりともそれは今やることなんですかね?ジョンは……いない!!司令!全員揃ってませんけど!えっと別所さんは……事務仕事の為不在!?ほら!やっぱり全員揃ってないじゃないか!二人も足りない!

 和美は……ちょっといつもと違う?いや一緒にいる時間が増えたから変化に敏感なだけか。こういうちょっとした変化に気付けるかどうかがいいパートナーの条件だとネット記事で見たことがある。つまり俺はいいパートナー。とか言ってる俺はどうした!!寝巻のままじゃねぇか!支給されている可愛いパジャマ!みんなからは似合っていると評判の猫のワンポイント上下お揃い!……でもなんで誰も注意しないんだ!?和美だって気付いていたはずなのに……。もしかして集団で俺を辱めようと!!くそ、新入りの運命か……。集団で俺を虐めにきてるってわけか……。


 「ちょっと細見くん、うるさいわよ。いいじゃないそのパジャマ、似合ってるわよ」

 「心の声がうるさいとは!!」

 「さ、膳場くん、作戦の概要を」

 「…………」

 「膳場くん、あなた寝てるわよね?」

 「……!マインドフルネスです。失礼」

 「ちゃんと寝てるの?」

 「大丈夫です。では説明します」


 寝ぼけ眼の膳場さんから作戦の概要が伝えられるが。……ヤバイ……話が全く頭に入ってこない。専門用語を使い過ぎだ。ここは専門家の集まりだからそうなるのは仕方ないが、絶賛お勉強中の俺にはレベルが高すぎる。しかも実戦経験のない俺はイメージも膨らまないので何が何だかさっぱり分からん。

 

 「安心しろ。俺もよく分かんねぇ」

 「石山さん、それは不安ですね」

 「きっとそうだと思いました」

 「ごらぁ、高卒だからって舐めんな!」

 「地方Fラン大学でモラトリアムを謳歌するより、高卒で働く方がマシだと思います。経験者としてそれは胸を張って言います」

 「そうなのか?」

 「でもやっぱりジアタマは悪いですよね、石山さん」

 「しばくぞテメェ!」

 「ということで、いいな!細見!」

 「マネージャー!何が!?しばかれる!?」

 「まったく、もう一度言うぞ。戦闘が開始されて十五分経ったら私と交代だ」

 「嫌です。あの戦闘機は譲りません。いい匂いがするので」

 「その交代ではない。細見は戦闘開始十五分で志賀の後方支援だ。それまでは俺がなんとかする」

 「え、それまでは……」

 「勝手にやってろ」

 「なにそれ!作戦とは!」

 「分からんようになったらジョンに聞け」

 「いや、ジョンここにいねぇし!」

 「素晴らしい作戦ですね」

 「長浜さん!本当に言ってますか!それ?」

 「大賛成ですよ。あなたは好き勝手やってください」

 「なぜ!!」

 「それが今できる最高の作戦だからですよ」

 「くそー、頭が痛くなってきた……。司令は!さすがにこんなざるの様な作戦では……」

 「かなり精度の高い作戦ね。膳場くんの現場管理能力の高さはさすがね」

 「いえ、まだ机上の空論、全ては明日にならねば……」

 「認めてる!指令がざるを認めてる!」

 「ざるだと?」

 「いえ、あ、膳場さん、すみません』

 「言葉を選べ!細見!」

 『し、失礼しました!』

 「これは網タイツ作戦だ!」

 「頭痛が限界。実家に帰りますね」

 「あら?私の網タイツ姿に興味はないの?」

 「司令、網タイツで俺を踏んでください」

 「力、あんたなぁ」

 「おっと、冗談だよ、俺のパートナー。君に踏んで欲しい」

 「けっ、なんだか調子づいてきやがったな、細いクセに」

 「というわけで、膳場くん考案の網タイツ作戦、みんな大丈夫ね?頼んだわよ」

 「作戦会議終わり!?」

 「後で部屋に来て……」

 『ジョン……今来たのか』

 「さっき起きた。後で作戦、教えて」

 「俺はジョンに聞けと言われてるんだが!!」


 結局網タイツの意味が分からないまま作戦会議は終了した。分からないことは作戦会議に参加していないジョンに聞けと言われた俺は、そのジョンから作戦を教えてくれと言われ、彼の部屋に向かった。もう無茶苦茶だが仕方ないな。


 「凄い量の本だな。これ、全部読んでるの?」

 「まぁね。趣味みたいなもんだから」

 「機能解剖学に運動生理学、栄養学にリハビリテーション、英語の本もある……凄いわこりゃ」

 「そんなことないよ。まだまだ勉強しなきゃ」

 「お、日本の歴史シリーズまである。さすが!あれ?これは?」

 「それは先の大戦の真実に関する資料だよ。各国から集めてある」

 「すげー……。これでまだまだ勉強しなきゃいけないなんて、俺の勉強不足が際立つな」

 「そんなことないでしょ。で、ごめんね、作戦会議、眠たくて行けなかった」

 「いや俺も何が何だか分からんまま会議が終わってしまって」

 「膳場さん、なんか言ってた?」

 「網タイツ作戦って言ってたんだが……』

 「網タイツね。そりゃいいや」

 「ジョンも坂本司令の網タイツ姿をご所望!?」

 「あぁ、あんまり興味ないかな」

 「熟女はお好みじゃないのね」

 「巨乳が苦手なんだ」

 「そんなことある!?」

 「ところで網タイツっていうのはきっとレジリエンスのことだよ」

 「レジリエンス?なんかマンションの名前?」

 「違うよ。レジリエンスというのは弾性復元力」

 「だ、男性復元力!巨乳が苦手なジョンが何を言い出すんだ!」

 「なにそれ。やっぱり面白いね、力くんは。レジリエンス、すなわち弾性復元力っていうのは組織に何かしらの変性が発生した時に、いかにして元に戻す事が出来るかという能力のこと。簡単に言うと弾力性みたいなもんだよ」

 「組織をいかに元に戻すか?ちょっと分かりやすく!」

 「そうだね、分かりやすく説明するね。例えば力くんの身体で試そう。ちょっとスクワットしてみて」

 「石山さんに習ったやつだ!こう、だよな」

 「そう。上手いね。しゃがんだら元の姿勢に戻っただろ?」

 「そういえば石山さんに一番下でちょっと弾んで上がってこいって言われたっけ」

 「そういうこと。例えばお尻の筋肉、メインは大臀筋がしゃがむと引き伸ばされるんだ。これがエキセントリック筋活動。逆に立ち上がる時は大殿筋が収縮するんだけど、これがコンセントリック筋活動。ここまでは大丈夫かな?」

 「なんか石山さんが言ってたような」

 「だろうね。さすが大さん」

 「石山さんって下の名前、大さんだったのか」

 「で、例えばエキセントリックで筋が伸びていくと、その周囲の筋膜組織も伸びていくことになる。」

 「筋膜……だっけ?」

 「筋膜って言うのは全身を繋ぐネットワークみたいなもの。まだ詳しく解明されていないことも多いけど、伸びようとも縮もうとも、元の形に戻るという性質を本来は持っている。これがレジリエンス。弾性復元力。ゴムまりの様に弾んで組織の形態を正常なところで保とうとするんだ」

 「だからしゃがんだ時に弾んで元の位置へ戻ろうとするのか……」

 「そう。そして今言ったように筋膜はネットワーク。網目の様になっているんだ。それはまるで……」

 「網タイツ!」

 「正解。網タイツ、被ったことある?」

 「まだない!」

 「僕もないんだけど、網タイツって被る前はとても小さいでしょ?でも被ると伸びる。そして脱ぐとまた小さくなるんだ」

 「なぜ網タイツの説明なのに“履く”のではなく“被る”と」

 「力くんなら履いたことはなくても被ったことはあるかなって。ま、筋膜ってそんな感じ」

 「どんな感じやねん」

 「僕たちナショナルチームもつまるところは組織だ。全体としてしなやかに動く必要がある。レジリエンスは柔らかすぎると間延びするし、硬すぎるのも連動が上手く行かないずどこかで動きがぎこちなくなる。だから適切なレジリエンスが必要なんだけど、この前の闘いを見て貰ったら分かるように、今のチームは硬いところと柔らかすぎるところ、二つの問題を抱えているんだ」

 「適切なレジリエンスじゃないってことか」

 「和美とマネージャーはちょっと緩い。大さんと学さんは少し硬い。そして指示系統自体は崩れていないけど、いいタイミングで力が出ないんだ。これがここ最近の僕たちの課題。僕はそのタイミングが合っていないことも把握したうえで相手の動きを見極められればいいんだけど、そんな器用なことはなかなかね……」

 「ジョンでも難しいことがあるのか」

 「だから力くんが網タイツのほつれを解くんだよ」

 「破り放題ではなく?」

 「破っちゃダメだよ。多分嫌われるし、破るなら新しいのを買っておかないと」

 「おっと、それは聞いておいてよかった」

 「ちょっと色々伝えすぎちゃったかな。あまり気にしないで、力くん」

 「要は嫌われるから網タイツを破らない様にすればいいんだな。任してくれ」

 「ふっ、大丈夫そうだね」

 「何が!?」


 なんだかよく分からんが、何はともあれ明日は網タイツなんだとか。しかも俺は勝手にやっていろと。そんなことでいいのか?作戦もクソもないじゃないか。しかも戦闘をしている自分を想像することもできない。練習モード以外で仮想現実に入ったこともないんだからそれは当然t。でもそんなんでいいのか?ただ……出来ることしか出来ないんだし、やるしかねぇよな。

 最終調整の為に人型戦闘機に乗るか。あぁ今日もいい匂い。


 「お、あなたも来たのですね」

 「長浜さん!」

 「さすがに最終調整ともなるとみんな揃いますね」

 「みんなって?」

 「こら細いの!どこ見てやがる!」

 「石山さん!」

 「力くん、さっきはありがとうね」

 「ジョン!」

 「細見!十五分と言う時間だけは守れよ」

 「膳場さん!」

 「力、待ってるで、十五分後」

 「和美……そしてこれが……仮想現実にチーム員が全員揃った状態……」

 「そういえば力とここで会うのは初めてやな」 

 「確かに……なんか、現実世界とあんまり変わんない……」

 「同調率が高くなっている時はそんな感覚です。今の感覚を忘れない様に」

 「長浜さん、明日俺は……」

 「ですから、好きにしてください」

 「マジで言ってます?」

 「心配すんな!俺がなんとかしてやっからよ!」

 「石山さん。なんとかとは具体的に!?全然心配が消えませんが!」

 「うるせぇ!なんとかはなんとかだよ!」

 「滲み出るジアタマの悪さ……」

 「うるせぇ!」

 「力くん、網タイツだよ」

 「ジョン……そうか!その通りだな!っていや、どういうことだよ!」

 「分かったみたいやな、自分の役割が!」

 「和美!全然分からんって!でも……必ず十五分後な……。待ってろ」

 「どうやら明日は本当に問題ないようね」

 「司令の声!」

 「戦闘中、大事な局面は私から指示が出るわ。それは指示というより命令。必ず守ってね。守れたらご褒美に……」

 「網タイツで踏んで頂ける!!」

 「サイテー。さっきのいい雰囲気が台無しや」

 「は、和美!」

 「まぁいいんじゃない」

 「よくないですぅ……」

 「司令、俺へのご褒美は!?」

 「あなたの好きそうなものを揃えておくわね」

 「巨乳と網タイツ!」

 「期待しておきなさい。じゃあそろそろ皆現実世界へ。明日に備えましょう」

 「っていうかこの全員揃うヤツ、何でもっと早くやらなかったの?」

 「まぁ細かいことは気にしない」

 「別所さん!これは決して細かくはないです。非常時ですけど」

 「まぁまぁ。細見くんはもうちょっとだけそこにいて」

 『え、はい』

 「さて、みんな現実に戻ったわね」

 「別所さん、何故俺だけ?」

 「ちょっとあなたにだけ伝えたいことがあって」

 『やはりまだモテ期は続いていたか!居残り告白パターン!この物語はやはりラブコメ!網タイツと言った多少のお色気要素も出てきていい感じ!」

 「何言ってるのよ。まぁでもこの短期間でそこまでの動きに仕上げたのは凄いわ」

 「“凄い”とは何たる褒め言葉!」

 「勘違いしないでよ。大したことないクセに」

 「罵倒も悪くない!」

 「話を戻すわよ。あなたに伝えたいこと、その戦闘機にはひとつだけ秘密があってね」

 「多分秘密はひとつではないんだろうけど……」

 「頭上の青いスイッチがあるでしょ?」

 「ありますね。スペシャル……文字がかすれて読めないな。さすが中古品」 

 「スペシャルドリンクって書いてあるの」

 「マラソンですか!?」

 「そうよ。戦闘がマラソンのごとき長引くこともあるのよ。闘いが長くなって、自分の動きが鈍くなった時はそのボタンを押してね。本当はそこまで長引かせたくないんだけど、細見くんはまだ実戦経験がないから早めにエネルギー切れが起こる可能性があるわ。だからちょっと疲れたと思ったらそのボタンを押しなさい。スペシャルドリンクが補給されるわ。ただし、むやみに飲むのはNG。いざという時に飲むのよ。あんまり飲みすぎるとタポタポになるわ」

 「なんと分かりやすいご説明」

 「成分はこれまでスキャンし続けていた細見くんの生体データをもとに調合してあるわ。そして味の好みも、多分大丈夫だと思うけど……味に関してはちょっとデータが少なくて、口に合わなかったらごめんね。ちょっとまずくてもちゃんと飲むように」

 「まずいとかあるんですか?」

 「今まで聞いたことはないけど、まぁ一応伝えておいたって感じ。じゃ、現実へ戻ってきて!」

 「水よりも人の身体に近い水、みたいな感じですね」

 「あなた、一回ちゃんと怒られなさい。ぽかりっ」

 「いや最後の“ぽかり”って」

 「細かいことは気にしない!」

 「自分に甘くないっすか?」

 

 俺の予想では膳場さんから指示を受けている十五分のところがポイントだろうな。それまではよく分からないまま時間が過ぎるだろうし、ちょうど気持ちを切り替えるうえでもそのスペシャルドリンクとやらを頂くとしよう。何となく味も気になるしな。

 で、えーっと……今日のタスクはこれにて終了か。明日に備えてゆっくりしてろってことだろうな。まぁ今更何が出来るでもないからな。部屋に戻ってDVD……いや、DVDはジョンと見る約束だから……本でも読むか。いや、寝るか。戦闘前日だからソワソワするな……。

 っていうか仮想現実って何だ?何故直接闘わない?仮想現実の方がそれっぽいから?そういうあり得るな。


 「データ戦よ」

 「データ戦か!なるほど……って!また!別所さんが俺の心を!」』

 「お疲れ様。いい?こんな時代にわざわざ直接的な抗争に持ち込むメリットはほぼないわ。一般人を巻き添えにするリスクもあるしね」

 「俺は大々的に巻き込まれた一般人ですが」

 「大抜擢ってことじゃない。とりあえず武器を使った戦争はデメリットが大きいから、我が国も他の勢力もそのフィールドをデジタルへと移してきているのよ。デジタル覇権をどの勢力が握るのか、それはかつてなら石油と同じ意味を持つわ。だから争いもデジタル上、仮想現実の中で行うのが一般化されたのよ」

 「でも、僕たちは闘うんですよね」

 「そうよ、仮想現実上で仮想の身体、仮想の武器、仮想の呪術などを使うのよ」

 「でもその痛みは現実のものになりますよね?」

 「痛みがなければ……痛みが分からなければ、守れないからよ」

 「痛みがないと守れない?」

 「痛みは大切なサインよ。それを抜いたらどうなるか……わかるでしょ?」

 「破壊の限りを尽くす……」

 「そう。それは非人道的な闘いを生むのよ。だから私たちは痛みを抱いて闘うの」

 「聖なる痛みを抱いて……」

 「いい作品を知ってるわね。でも……」

 『は!著作権!』

 「まぁそういうことだから、仮想現実だけど闘いは現実、痛みも現実になるわ。」

 「どういうことだからなのでしょうか!」

 「まぁ細かいことは気にしないの!嫌われるぞ?」

 「気にしません!ええ、気にしませんとも!もう気にしません!」


 確かに痛みがサインだというのは重要な話だ。痛みがあるからそこまでにしようとか、やめとこうとか思うんだ。逆に痛みがない状態なら色々動けるってことか。石山さんが戦闘直前にトレーニングするのはやめておけって言ったのは、多分筋肉痛を危惧してのことなんだろうな。長浜さんが早めに練習を切り上げるのも恐らく同じこと。でも実戦ってなると、やっぱり痛みを伴うんだろうな。聖なる痛みを抱いて……残酷な天使の……


 「総本部より至急!細見戦闘員、それ以上は黙りなさい」

 「これが人生初の“総本部より至急!”、“命令”とはな!』


 もう本当にどこにテンションを持っていったらいいか分からんので……寝よう。それが一番だ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る