第7話


私があの日、見せてもらった写真の神社。

それが今目の前にある神社とよく似ている。


心臓の鼓動が激しくなる。

ドクンドクンと音が聞こえる。


絶対に来てはいけなかった場所。

今居る場所はそこかもしれない。

私は怖くて仕方がなかった。


何故来ては行けないのかもわからない。

どうやって帰ればいいのかもわからない。


あわわわわ。ど、どうしよう。

もう、引き返す訳にもいかないよね…。


私は勇気を振り絞って神社の中を覗いた。


嫌な予感はしていた。


そこにはやはり、紫色の気配を纏う何者かがこちらを見ながら立っている。


無事に帰れないかもしれない。

頭の中は真っ白だった。


すると、その何者かが口を開いた。

「きみは、もしや──────────」

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