与太話 “魔法少女”編




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 よぉぉぉっす暇人ども、モンだモン。

 アーモンだモン! 久しいモンね。


 今回もモンが何かしらを解説してやるモン、何がいいモンかね?


 決まったモン、今回は“魔法少女”についてを解説してやるモン! ありがたく思うモン!


 じゃぁ早速、“魔法少女”ってのをざっくり洗っていくモン。細かい説明は後でしてやるモンから、まずは聴くモン。


 “魔法少女”ってのは【悪意ある災害】が書き換えた世界の法則に、モンが便乗して書き換えたもう1つの法則で生まれる存在モン。

  “怪物”が世界を破壊するために生まれるのなら、“魔法少女”はそれを阻止するために生まれるモン。


 “魔法少女”になる条件は、

・女性である事

・【悪意ある災害】の波長と合わない事

 の2つだけのハズだったモンけど、ヤツに妨害されてさらに条件が少し変わってしまったモン。


 追加で、

・処女である事

・成人していない事

 が増えたモン。おかげで“魔法少女”になれる人口が驚くほど減ったモン、やられたモン。


 それと、

・【悪意ある災害】の波長と合わない事

 ってのが緩和されて、

・【悪意ある災害】と同じ波長ではない事

 にされたモン。

 似て非なる条件モン。合わないって事は、闇落ちしないかとても落ちにくいって事モン。違うだけだと、唆されて落ちる子が増えてしまうモンよ。


 このせいで“魔法少女”になる子は、一回モンが確認しないといけなくなったモン。手間どころじゃないモン。

 力の大部分を確認用の分身の維持と“魔法少女”のサポートで使ってるモン。だから大抵の場合、モンは口出ししかしないし出来ないモン。


 とまぁ、こんな感じで“魔法少女”は生まれるモン。


・女性である事

・【悪意ある災害】と違う波長である事

・成人していない事

・処女である事

 

 条件は障害として存在してるモン、面倒モンね。ただこれらは“魔法少女”になる条件であって、なってからならどうでもいいモン。それに当然抜け道だって用意してるモン!



 抜け道その1

 身体が成人未満かつ女性であればそれでいいモン!

 後でも説明するモンけど、“魔法少女”の強さの殆どは魂の強度と容量に比例するモン。それを器に入れ替えてやれば強い“魔法少女”は生み出せるモン!


 抜け道その2

 多分処女じゃ無くても、モンが直接出向けば“魔法少女”にしてやれるモン!

 その労力に見合う魂を持った人間はまだ見つかって無いから、あくまでも予想にしかならないモンけどね。

 

 抜け道その3

 これは抜け道と言うか最終手段で、現状モンが使える最大の切り札で限界まで長期的な戦いを覚悟するモン!

 これは、モンが選んだ3人の“魔法少女”を使い潰す事になるモン。まぁ、なるようになるモン。あの子達の魂なら割と耐えられそうだから期待値は高いモンね。




 さぁぁって、どうでもいい話は終わったモン!


 これから貴様等が気になっているであろう“魔法少女”の情報を公開していくモンよ!


 じゃ始まりはやっぱり『変身』モンね、ついでに『覚醒』も教えてやるモン。



 “魔法少女”が生まれる条件は話したモンね、まずはそれに適合する子を見つけたいモン。モンか、モンの分身が見付ければ話は早いモン。『変身』出来る事を伝えて協力を要請するモン。『覚醒』の方法と『変身』の仕方を教えるモン。

 でも何事だって限界があるんだモン。全体で見ればほんの一握りの少数の“魔法少女”にしかそれが出来ないモン。

 モンの目が届いてない“魔法少女”は、“魔法院”で学ぶか自力で覚えるモン。中には勝手に覚えて“魔女”になる子も居るモン。


 気になる『覚醒』と『変身』から説明してやるモンよ。

 

 『覚醒』からモン。別に言葉に深い意味は無いモン、ただ日常生活で普通変身なんてしないモンから、それが出来ると気付くキッカケみたいなものだモン。

 方法は人それぞれモンね。瞑想とかで変身出来るようになる子も居れば命の危機で目覚める子も居るモン。


 つぎ! 『変身』モン!


 モンも“魔法省”の奴らも、『変身』する際の掛け声を推奨してるモン。大した理由は無いモンけど、強いて言えば魔法力の暴発防止モン。おんなじ理由で魔法を使う時も名前を付けて声に出す事を推奨するモン。恥ずかしいなら無理しないでいいモン。


 それは置いといて、変身には『杖』が必要モン。『杖』とは呼ぶけど、本当に杖である必要は無いモン。『覚醒』したときに、当人のイメージで新たに作られるか思い入れのある何かが『杖』になるモン。

 これもあんまり気にしなくて良いモン。これはただ『杖』って名前の補助具でしかないモン。あとからでも変えられるから心配要らないもん。だから安心して、デカいぬいぐるみとかよく分からない人形を『杖』にすれば良いモンよ。


 参考に、最初にモンが選んだ“魔法少女”の『杖』と『変身』の掛け声を教えてやるモン。


 と、言う訳だから変身しろモン。



「んぁ? どしたん? さっきからブツブツ言ってたけど…どっかで中身落とした? 白饅頭もコーヒー飲む?」



 コーヒーは欲しいモン。冷ましてストロー差しといてくれモン。あ、砂糖は要らないモンけどミルクは入れといてモン。


 良いからさっさと変身しろモン。



「[変身チェンジコマンド:野鼠]――まだ、終わらない」



 これがコイツの掛け声モン。ちょっとヒーロー物っぽいモンね。因みに、コイツの『杖』は銀に赤いラインの入った指輪モン。普段はチェーンに通して首に掛けてるモン。

 

 とまぁ、『杖』も『変身』も人それぞれモン。


 あ、変身はもう解いていいモンよ。



 『杖』の役割も話してやるモンね。

 これは変身と魔法の補助をする道具モン。この世界の地球人類は『イグ・ウラー魔法力』の扱いが下手くそモン。その内必要無くなるとは思うモンけど、それまでは補助具として『杖』があった方が良いモン。


 それに、形はどうあれ“魔法少女”には変身アイテムとか象徴的な武器が必要モン! 


 お約束とロマンは必須項目モン!

 モンと【悪意ある災害】が取り憑いた個体がそう言う奴だったモン。【悪意ある災害】は自分の不利になるお約束とかロマンは潰してくるモンけど、モンにはそんな芸当出来ないモン。モロにその影響を受けてるモン!


 良かったモンね、モンのモデルが子供向けの休日の朝の“魔法少女”で。お前等地球人類の感情とかをある程度理解して汲んでやれるモン。黒幕でもないモン。

 あ、でも。【悪意ある災害】の方は普通に深夜帯の“怪物”とか18禁の“怪物”とか出してくるから気を付けるモン。ワンチャン惨殺とか苗床エンドとか考えられるモン、全体の指揮に関わるモンから、本気で気をつけろモン! 特に苗床とかになったら“怪物”がどんな変化するか分からないモン、超超超超ちょー気をつけろモンッ!


 蛇足も程々にしとくモンね。


 次は“魔法少女”の魔法についてモン。正直モンにも詳細は分かってないモンけど、分かる範囲で解説してやるモン。モンより詳しい奴が居たら名乗り出るがいいモン、是非御教授願いたいモン。


 まず魔法は、個人個人で千差万別モン。

 多分潜在的な思想や願い、戦いのイメージからそうなるんだと思ってるモン。

 さっき変身させたアイツの魔法は、具現化した銃とその弾丸の生成がメインモン。で、アイツの趣味の1つが模造銃の収集モン。多分1番戦ってそうなイメージが銃だったんじゃないかモン? サバイバルゲームとかもやってたみたいモンだし。デザインは完全に趣味モンね。あんな古臭いデザインの良さが分からないモン。男ならロケラン1択モン。

 あぁでも、近接スタイルになったアイツのソルレットは格好いいモンね、ガントレットは趣味じゃないモン。もっとトゲトゲさせるモン、殺傷力が足りないモン。


 そうモンねぇ〜…あと特長と言えば、老化が遅くなるモン。所謂全盛期と呼べる時間が長いモン。少しでも長く戦うための措置モン、“魔法少女”の生体に盛り込んだモンのサポートモン。分かりやすく言うなら、某サ○ヤ人でもイメージすればいいモン。違うのは急激に老いる事はないモン。戦う気が無くなればそこから普通に成長なり老化が進むモン。寿命だけなら多分だいぶ長いモンよ。まぁ“魔法少女”が生まれてからまだ数年モン、地球人類共はその事に気付いてないモンね。仮に気付いたとしても、モンが施した暗示が利いてるからそんなに騒ぎにはならない筈モン。



 さてさて、もうあんまり話せる事も無いモン。


 

 んん~…時間はまだあるモンねぇ〜…そうモン! モンが選んだ“魔法少女”について話してやるモン。


 モンが選んだ“魔法少女”ってのは、特別強力な魂を持って、【悪意ある災害】を跳ね除ける程の精神を備える存在モン。地球人類の突然変異した隠れた決戦兵器モン!

 全体で過去数年を探して、見付けたのは3人だけモン。


 …いや、あの3人は特別だと思うモン。

 特に最初に選んだアイツは、ブッちぎって特別個体モン。アイツのせいでハードルが爆上がりして、他に2人しか見付けられなかったモン。妥協はあんまりしてないモンから、続く2人も十分に特別モンよ。

 この前初めて地球全体を探してみたモン。候補は見付けたモンね、ただアイツに匹敵するのは居なかったモンね。どいつもこいつも候補止まりモン、あの3人が揃ったのは運が良かったんだモン。


 で、この3人ともう1人。

 直々に“魔法少女”選んだのは全部で4人居るモン。でも1人は戦えないモン。平均よりは強い魂は持って居たモンけど、“魔法少女”にしては平均以下モン。全体の平均を引き下げるクソ雑魚“魔法少女”モン。

 だけど、コイツは心が強いモン。清濁併せ呑んで、“魔法少女”を守る為に全てを賭ける強固な覚悟を持っていたモン。


 もう気付いたモンか?


 “魔女”ハックルベリー、グーフアップ、クライペイント。そして“魔法少女”代表の刑部 はいる。

 この4人がモンが選んだ存在モン。


 1人はクソ雑魚モンから、“魔法少女”としてはカウントしてないモン。だから、選んだ“魔法少女”なら3人モン。


 こいつら全員、地球人類の人間じゃあ無いモン。

 死にかけだったり、死んだ直後の魂をモンがひっ捕まえて肉体に入れ直した存在モン。

 元々、地球人類は魔法力を使っていないモン。だから肉体がまだ魔法力に対応していないんだモン。そのせいで、“魔法少女”は変身しないと魔法が使えないんだモン。

 折角肉体から用意出来るんだモン。始めからそれなりのモノを用意すれば、変身前でも魔法が使えるのは当然なんだモン。


 “魔法少女”になる条件に、人間である事なんて無いんだモン。地球人類に混じっても違和感が無いようによく似た造形で、それでいて魔法を使うのに適した地球人類っぽい肉体をモンが作ったモン。ついでに、魂の保護を施したモンから肉体はいくらでも使い捨てれるモン。寿命だって有って無い様なものモンね。心が折れなきゃほぼ無限に生きるモン。


 人体錬成って知ってるモン? 必要な素材と知識とエネルギーがあれば、器だけなら簡単に作れるんだモン。流石に魂は作れないモン、それは神の領域モン。モンはただの抗体プログラムモン、良くても概念生命体モン。


 こんなところモンね、まだ他に聞きたい事があれば聞いてみればいいモン。

 モンの気分が良ければまた解説してやるモン。


 じゃあな、モン!








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