十四話 意外に甘い人が多い

「オスカー様。数日お暇をいただきたいと」

「……僕はレヴィアの主人ではないんだけどなっ」


 口数を少なくしたいオスカーが直剣を降り下ろす。

 それをレヴィアが右手で持っていたリヴォルバー、“魔術銃”で逸らしながら、蹴りをぶち込む。

 一か月後にある『ブトウ祭』に向けて、肉体派魔術師としても有名なレヴィアはオスカーの鍛錬相手をしていた。


「いえ、臣下でありますし、護衛でありますので」

「……ええ、けどねっ!」


 蹴りをぶち込まれたオスカーは曲芸かと思うほどの柔らかさで右足を軸にそれを躱し、そして下から直剣を振り上げる。

 もちろん、レヴィアはそれを躱し、しかも左手で持っていた“魔術銃”で斜めに弾き、オスカーは態勢を崩しかける。


「僕としては、レヴィアとは対等にいたいんだよねっ!」

「御冗談をっ!」

 

 が、オスカーはそれも予測していて、直剣による遠心力を利用して、一回転し、レヴィアの背後を狙う。

 レヴィアは右足を回しながら下げて、土ぼこりを上げ、右手の“魔術銃”で直剣を受け止める。

 オスカーは追撃しようとするが、砂塵によって踏みとどまる。


「冗談じゃないんだけどね。まぁけどいいよ」

「感謝いたします」


 あれ? オスカーの口調がおかしい。

 今は二人とも、先日手のような状況を仕切りなおすためにいったん引いている。

 なら、オスカーは口調を短く簡単にする必要もない。なのに、いつもの女性相手の丁寧な言葉づかいでないのは……


「それで僕の護衛をほっぽり出してまでする用事って何だい? ああ、言えないならそれでも問題ないよっ」

「いえ、大丈夫ですっ!」


 と、オスカーが一気にレヴィアに突っ込み、横薙ぎを放つ。

 レヴィアは一歩前へ踏み出し、半身で回避、そのあと“魔術銃”でオスカーの背後を狙う。

 が、それも躱される。


「アフェーラル商会がっ、本格的に動き出しましてっ!」

「ああ、魔術大学生と騎士大学生っ! の土木関連研究者っ、を全て引き抜いったやつだねっ!」

「ええ、そうですっ! しかも、ゲオーリュギアー王国っ、の第二王女と、静寂の森林の一辺を取り仕切る豪家の者と専属契約っ! して、農業系とも契約を結んだとかっ! 詳しい契約内容はまだですがっ、新たな作物を作るためではないかと推測していますっ!」


 二人は乱舞する。

 朝からご苦労な事だと思うくらいとても激しい乱舞だ。


「っ! それで、調査をっ?」

「いえっ、そっちはおまけみたいなものですっ! むしろこっちが本題でしてっ、『吉兆星の魔女』がっ、十年以内の飢饉を視たらしくっ!」

「へっ」


 が、その乱舞も直ぐに止まる。

 大事な情報を漏らしたレヴィアは……叱責されることはない。

 漏らしても問題ない情報なのだ。というか、漏らす相手も相手だし。


 そしてそんな重要な情報を聞いたオスカーは乱舞を中断して止まった。

 それに合わせて、オスカーの降り下ろしを受けて滑っていたレヴィアも止まる。


「……どれほどの確度でしょうか?」


 あ、口調が戻った。

 まぁそれほどの自体なのであるが。


「いえ、まだはっきりとは。それ故に大八魔導士全員が『吉兆星の魔女』の占魔術の演算を精査するために」

「つまり、殆ど確定という事ですか」


 占魔術とは、一番難しい魔術の一つに分類されている。

 何故なら、未来を予測ではなく予知する魔術故に、必要な魔術術式が膨大で、演算量も半端ではない。

 けれど、大八魔導士であり、占魔術の名家の『吉兆星の魔女』が視えた・・・と言ったのだ。

 確度がとても高く、そして大八魔導士全員が呼び出されて精査するということは、それほどに重大で、確定的な事。

 というか、精査というよりは今後の方針を決める会議が主だろう。


「うん? レヴィア。それとアフェーラル商会になんの関係が?」

「それがアフェーラル商会が立ち上がった当初から、いえ、その前から、各地、特に北の方の土地を買い占めてまして。しかも、この一週間で土木の実地研究という題目で騎士大学と魔術大学の共同チームが、実験農地らしきものを作り出しまして」

「……タイミングが良すぎる、というか早すぎますね」

「ええ。それにあそこの商会長は学生であるのにです。しかも、アフェール商会を通じて、作物運搬を担う商会と密に繋がりを持ちはじめています。ですので、もしかしたら事情を知っているか、もしくは裏で飢餓を……」

「……それはないでしょう」

「ええ」


 オスカーもだが、特にレヴィアはそれはないと思っている。

 というか、昨日隠蔽処置などを急いで施して、直接エイミーに接触して確認したほどだ。

 詳しい要領は得られなかったが、代わりに占魔術に関する術式展開の改善と拡張を提示してもらった。

 それらは『吉兆星の魔女』の占魔術の術式よりも優れていると、レヴィアは一目見て分かった。レヴィアは現存する殆どの魔術を記憶していているからだ。

 つまり、エイミーかもしくは他の誰かが占魔術で未来を読んだわけである。

 そしてそれに対しての研究を直ぐに始めている。


「たぶん、聖国も神々からの啓示で動くかもしれないため、マーガレット様も少しだけ学園を離れることになるのではないでしょうか」

「……人手が欲しくなりますね」

「あ、いえ、それは大丈夫かと。私は三日以内には帰ってきますし」

「占魔術の精査をするのでは?」


 占魔術は言った通りとても難しい魔術であり、とても時間を要する魔術である。

 簡単な未来、例えば運が良いのでは? とか、大きな波乱に巻き込まれるでしょう、的な奴は才能と力量さえあれば短時間でも良い。

 だが、今回は飢饉である。

 そんなふわっとした未来よりも、もっと正確な最低でもあと何年後かを予知しなくてはならない。

 三日程度では終わらないはずだ。最低でも一ヶ月か、数か月は必要になる。

 だからこそ、大八魔導士全員の力をもってして、それをなるべく早く終わらせるのだ。


「いえ、私は術式自体を覚えれば、こっちでも作業できます。それに、会議と調査の方はポンコツに任せてありますので」

「ああ、彼女ですか」

「ええ。あのポンコツでもそれくらいは大丈夫でしょう」

「……相変わらず上位精霊をポンコツ呼ばわりとは」

「……いえ、事実を言ったまでです」


 と、言ったレヴィアの頭の中に甲高い女性の声が響く。

 が、しかしレヴィアは契約の廻廊にシャッターを下ろして、抗議を遮断する。

 そんな事を知ってから知らずか、オスカーはレヴィアを苦笑しながら見ていたが、ふと顎に手を当てた。


「ふむ。流石に直ぐにこの情報が貴族に通達されるわけはないでしょうけど、『ブトウ祭』は大丈夫ですかね」

「……そちらは問題ないかと。一応、飢餓の大雑把な推定は既に分かっていますので。後、四年くらいは余裕があるはずです」

「ああ、そうですか。……ああ、けどレヴィアがいない三日間の鍛錬はどうしようか。ここ最近はウィリアムも付き合ってくれないし」


 口調を軽いものに変えたオスカーは、飢餓の話をここで終了させるらしい。

 魔術人形ゴーレム鍛錬場ではないが、オスカーたちがいるのは第二総合演習場である。

 早朝にここに来ていたため、人は殆どおらず貸し切り状態だったが、太陽もだいぶ上った今、通常の『ブトウ祭』へ向けた訓練者が入ってくる時間である。


「森林演習場の方へ毎日向かっていますが……」

「ああ、それは大丈夫だと思うよ。昨年とは違う様子だったし。それに目標を持ったって感じで、嬉しいよ」

「そうでしたか。……にしても、魔術獣人形ビーストゴーレムを相手にしているのでしょうか」

「どうだろうね。怪我の様子から見ると、一人ではないような気がするけど」

「調査は?」

「……いいよ。友達に嫌われたくないしね」


 ――友達……ですか。

 それは自分が第二王子であることを知って言っているのか、まぁそれはどうでもいいかなと思うレヴィア。

 どうせ、目の前の方は公私混同はしないし、それに上手い。

 人の心を掴むのも、そして冷徹に切り捨てるのも。

 もの優しい雰囲気はあるが、野心も高く裏もキチンとある。

 ――いくつもの仮面も問題なく使い分けていますし、私相手の場合は親近感を持たせるとかそういった感じでしょう。忠義に対しての礼というべきか。同年代の仲を上手い具合に作っておられる。

 だからこそ、レヴィアは第二王子に付いたのだが。

 

 そして、それ故に第二王子に関わる全ての人を精査している。

 そもそもの話、レヴィアは第二王子の護衛の名目で学園に巨大な結界を張った。

 その結界は、外部からの攻撃魔術に反応して、追尾したり反射したりするだけでなく、内密に組み込んだ結界で、内部の魔力を捉えることができる。

 つまり、人が何処にいるかが大雑把に分かるのだ。

 それに一人ひとりがもつ魔力は、微妙に特徴が違うため、オスカーに親しい、または第二王子派や敵対派の第三王子派の同行は常に補足している。

 補足して、色々と弱みを握り、工作しているのだが……

 因みにエイミーとモニカの動向も探っている。まぁそっちは下手な弱みは見せていない。

 と、そういう事で、ウィリアムの事は既に調査しているのだが……


 ――Dランクの魔術獣人形ビーストゴーレムを訓練相手にしているのでしょうか?

 ウィリアムが一人・・で訓練していることに少しだけ違和感を感じている。

 あれだけの傷の具合から、獣というよりは人の攻撃に近いようなと思いながらも、ウィリアムの周囲には誰もいない。

 けど、レヴィアにとってウィリアムは結構評価が低い人物である。

 獣人の血を引いているから身体能力はまぁまぁ高く、南大陸でも屈指の騎士団に剣を教わっていたからか、多少強い。

 礼儀作法も知識も頭も王族故の能力程度であり、それ以上の物はなし。

 むしろ、気持ち悪いくらいに平均的で優しい甘い顔をしているだけ。


 ……そうなのだ。

 エイミー相手だと分かる辛いが、ウィリアムは学園の女子に人気がある。そして男子とも仲が良い。

 王族であるのに、分け隔てなく接する態度に、顔が良いのもある。

 まぁそれでも。


 ――肝心なところに入らない。自分も自信もない面倒な奴。

 つまり表面的なヘラヘラ野郎で、ああいう男は将来メンヘラになりやすい。関わらない方が得策だし、厄介だ。

 っていうのがレヴィアのウィリアムに対しての評価である。


 ……前世では本当に男で苦労したレヴィアのその勘は……違う未来では当たっていたのだろう。

 それだけは言っておこう。


 と、それはおいておいて、多少の違和感はあっても放っておいたのだ。

 そしてその違和感に気が付くのは、当分先であった。


 

 Φ



「報告、ご苦労じゃ」

「いえ」


 そうしてオスカーに暇を伝えてから、早二日。

 貴族御用達の特急馬車で五日ほどかかる道のりを、歴代最高峰の魔力量と超高等な魔力制御による飛翔魔術でたった一日ほどで移動したレヴィアは、『空欄の魔術師』に関する報告をマーティーに行っていた。

 

「……して、アフェーラル商会とはの」

「すいません。密偵を従業員にしようとはしたのですが」

「全て受からず。そもあの立ち上げたった一ヶ月少しじゃのに、あれほどの大規模な商会になっておる」


 つまり、それだけの従業員を雇っているのだ。

 特に、モニカの直属の部下も結構多い。


「ええ。従業員の殆どが親類縁者ではないはずなのですが、こちらが色々と手段を講じても誰一人として」

「よほど、慕われておるのじゃろう」

「ええ、本当に」


 生活が苦だったり、実家の問題だったり、些細な人間関係だったり、人である限り誰しもが悩みやらを持っていて、付け入るスキはある。

 だから、一気に人を雇い始めたアフェーラル商会に、レヴィアが用意した密偵か、もしくは従業員の者を密偵にすることはできたはずなのだが。

 それら全てが失敗した。絆というかそういうのに付け入るスキがなかったのだ。

 そのため、レヴィアは遠回りしながらアフェーラル商会の調査をしていたのだ。


「……仲良くはやっておるかの?」

「エイミーとでしょうか」

「うむ」


 まぁ運が悪いことをくよくよ考えても仕方がない。

 なので、マーティーは気になっていることを訊ねる。


「……どうでしょうか。アイツは魔術を私の前では決して使おうとはしませんし、そも魔力量があれですので、弟子としては。まぁですが、私の雑務をこなせるくらいには座学は問題ないかと」

「……おぬしらの仲はどうなのじゃ」

「……どうもこうも。私がアイツの大切なものを取り上げたのもあるのでしょうが、疎まれています。それにポンコツを通じて、身の回りに対してもきつく言っているためか、余計です」

「……ふむ」

「毎度、学園で面倒を起こすのはその当てつけではないかと思うほどです。まぁですが、ここ最近は学園生活も落ち着いているようですし、アフェーラル商会でも表立って動いてはいないようです。むしろ、モニカ・アフェールの方が……」


 そんな話を聞きながら、マーティーはかつての弟子が若干変わったなと思う。

 前はあれだけ人との関りを絶っていたはずなのに、今では弟子一人に手を焼いているかのようで。

 というか、不器用ながらも優しいのう、と思っているところである。

 普通、『空欄の魔術師』を弟子に持てば、是が非でもその過去やら今の知識やらを暴こうと必死になるはずなのに。

 報告を聞けば、やれ偏食ぎみパン好きだの、手入れをしていないだの、流行りを気にしろだの、下手に目立って首を斬られたらどうするのだの。

 そんな愚痴交じりばかりなのだ。

 魔術関連で持ち帰ったといえば、占魔術の術式の改良と拡張くらいである。

 

 それにエイミーを嫌っていれば、あのヤギの骸骨を取り上げた際に壊していたはずなのに、大切な物だからという事でキチンと丁寧に保管していたり、色々と必要な物資を与えていたりと。

 ――コヤツ、いつかダメ男製造機になりそうじゃな。

 第二王子についてなどを聞いていても、結構冷徹で腹黒く計算していると思われるのに、何故かエイミーを甘やかしているというか、構うというか。

 今まで生きてきた中でも、こういう者はいて、大抵ダメな男に引っかかって泣いていたのを思い出し、少しだけ忠告するかと、マーティーは思う。


「レヴィアよ」

「はい、なんでしょうか?」

「男を家に入れるときはキチンと約束事をきめるのじゃぞ。ズルズルと引っ張っておっては――」

「――マーティー殿。なんでしょう?」


 ――む。恐ろしい。

 老年のマーティーがそう思ってしまうほど、レヴィアの麗しい顔が凍えるほどに冷たく笑った。

 ――ありゃ、地雷降んじまったかの。

 背中に汗がダラダラ垂れているマーティーは、急いで話題を変える。


「と、ところでじゃ。術式演算はどうなのじゃ?」

「今のところ順当に解けております。三日後にはポンコツを通じてそちらに結果を出せるかと」

「ふむ。一週間くらいこちらにいればよいのに」

「……御冗談を。『吉兆星の魔女』殿や『樹海の魔術師』殿は、まぁいいですが、それ以外にはあまり……特に『金塊の魔術師』とは」


 『吉兆星の魔女』はレヴィアよりも三十ほど年上の女性なのだが、大八魔導士の中で唯一の女性同士ということもあり仲はよい。

 レヴィアが魔術大学にいたころからお世話になっているし、ほどよい距離感を保っているからこそ楽しい会話ができる。

 また、『樹海の魔術師』は、レヴィアよりも四つ上なのだが、年上って感じが一切ない。

 植物が大好きで、また特に花が好きなこともあり、『吉兆星の魔女』とともに花の談議で盛り上がるのだ。

 魔術大学時代の先輩でもあり、友人ではないが仲の良い知り合いと言った感じである。

 因みに、『樹海の魔術師』は二メートルを超える大男である。

 ……大男なのに年上って感じがしないのである。不思議だ。


「む。儂が入っておらんのだが」

「マーティー殿は……」

「ぬぅ。昔は師匠師匠とあんなに慕っておったのにの」

「いえ、あれはマーティー殿を慕っていたわけではなく、禁書魔術を慕っていただけです」

「……知っておる」


 こんな会話ができる時点で、結構いい仲であり、レヴィアもマーティーにある程度心を許しているのが分かるのだが。

 まぁともかく、学園ではある程度楽しくやっていることも、また魔術以外にも少しだけ興味が広がったことが分かっただけでもマーティーは満足である。


「ふむ。まぁそれでは、また一か月後にの」

「ええ。『ブトウ祭』の結界維持、お願いいたします」


 『ブトウ祭』の武闘会は、国内の貴族の要人や各国の使者がくる。

 そのため、彼らを守護するための結界を張るために、また武闘会の選手が怪我をしないための結界を張るために、大八魔導士が駆り出されるのである。

 そして今年はマーティーとレヴィアなのである。

 それを確認したレヴィアはテラスに出て、そして夕日を浴びながら飛び降りた。

 と思ったら、黒塗りの大型バイク――この世界にバイクはない――で宙を浮き、空を駆けていった。

 飛翔魔術である。

 相変わらず、あの乗り物は何なのじゃ、と首をひねりながらも、それを見届けたマーティーは、直ぐに茶牛族のメイドを呼びつける。


「なんでしょうか、マーティー様」

「モス伯爵のところへこの手紙を。それと儂は第二王子派につくことにした」

「……相変わらず弟子むすめに甘いですね」

「ふむ。そりゃあ、あ奴が小さいときから知っておるからの。まぁ齢十歳にて自立して、モス伯爵に頼られたのじゃが」

「その当てつけですか?」

「いや、感謝じゃの。あやつの世界を広げる娘を養子にしておったのじゃから」

「そうですか」


 茶牛族のメイドは、年齢詐欺者である。

 見た目はどう考えても二十歳前半なのだが、実年齢は……

 まぁともかく、メイドはマーティーの娘バカに呆れながら、マーティーが第二王子派につくための計略を立てていく。

 このメイド、エイミーにあんだけされたが、実際はとても有能なのだ。


「ああ、それとじゃ。精査しておるところじゃが、三年後以降なのは確定じゃ。して、冷夏か病気かはまだ分かっておらんが、儂の実家にそれとなく作物の変換を進めるように伝えておいておくれ」

「マーティー様は?」

「儂は、帝国を探ってくるのじゃ。アフェーラル商会もじゃが、向こうもタイミングが良すぎるからの」

「そうですか」



 そして一か月後。

 マーティーは『ブトウ祭』に現れなかった。

 消息不明になってしまったのである。

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