第7話 行きつけの喫茶店

 僕は古い分譲マンションを飛び出し、朝食をとるため、小洒落た喫茶店へ向った。喫茶店に行くまで三人のおじさんと一人のおばあさんにすれ違った。僕は全員にあいさつしなかった。喫茶店に入るとおばちゃん店主が「いらっしゃい」と言った。僕は「おはようございます」と言った。今度はあいさつした。カウンターの一番端の席に付き、スマホをいじった。ウエイターが水とオシボリをテキパキした動きで持ってきた。僕は水を一口のみ、オシボリで顔を拭いた。僕はウエイターにホットコーヒーとコーンスープとバタートーストを注文した。5分くらいで注文した料理が運ばれてきた。僕はホットコーヒーにミルクと砂糖を入れ、かき混ぜた。そしてバタートーストをコーンスープに浸して食べた。このメニューを食べるのはもう30回は超えているだろう。僕は鞄から本を取り出し、それを読み始めた。このルーティンが至福の時だ。

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