第3話 試してがってん!
俺は【超創造】のスキルを得た。
神様(おじさん)がなにやら凄く眩しい光を放ったと思ったら、その光は一瞬で俺の中に吸い込まれていった。
あれ、そういえば俺昨日まで普通の大学生だったんだけど?『超』普通だよって?うるせえ!
「それでは【超創造】の説明をさせて頂きます。まず初めに、スキルを使う上で大事なのは想像力です。生み出したいスキルをしっかりイメージ出来ないと新たなスキルを生み出すことはできませんのでご注意ください」
「ふむふむ、想像力ね...なかなか難しいかもな」
「はい。ではまずは【超鑑定】のスキルを生み出してみてください」
「わ、わかった」
さっそく【超創造】を使うときが来た。イメージイメージ...鑑定と言ったらステータスだよな?あとはアイテムとか。ラノベ好きでよかった!バンザイラノベ!ビバラノベ!なんだかいけそうな気がする!いくぜ!
「超創造!【超鑑定】!!!」
『レイは【超鑑定】を習得しました』
「うおっ、なんか頭の中に声が響いたぞ!」
「スキル習得ができたようですね。さっそく【超鑑定】を使ってみましょう」
俺は今習得した【超鑑定】を自分に使ってみた。すると目の前にいわゆるステータスボードのようなものが現れた。
【名前】佐々木レイ(20)
【スキル】超創造Lv1 超鑑定
【信仰】0/10
「.....だけ?」
あれ、なんか思ってたのと違う。もっと【HP】とか【MP】とかあるのかと思ってたよ。まあそこは現実仕様なんだな。
「ご自身のステータスは確認できましたか?」
「あぁ一応な。ところでステータス欄にあった【信仰】ってなんだ?」
「それを説明するために、ササキ様には【超魅力】を生み出してみてほしいのですが、よろしいですか?」
「超魅力!わっしょい!任せなさい!やったるで!」
あからさまにテンションが上がる俺。ガッツポーズを決めておく。よし、さっそくやってみよう!超魅力...そうだな、俺がモテ男になっているイメージだ。ぐふっ、これは素晴らしい!いける!いけるぞ!彼女いない歴=年齢(もちろん童帝)からおさらばだ!おい誰だもちろんとか言ったやつ。
よし、いくぜ!生まれ変われ!
「超創造!【超魅力】!!!」
しかし何も起こらなかった。
ん?おかしいなぁ...もう一度。
「超創造!【超魅力】!!!」
しかし何も起こらなかった。
「...............」
「なんでだあああああ!!!!」
俺は地面に倒れ込み、くるくると転がっていた。そんな俺を神様(おじさん)は変な目で見ていた。やめろ!そんな目で俺を見るな!な、泣いてなんかないんだからね!!
「先ほどご自身のステータスを確認しましたね?その時、 スキル欄の【超創造】の横になにか付いておりませんでしたか?」
ん?そんなものあったか?俺は涙を拭きながらステータスを確認する。
「あ、ほんとだ。超創造Lv1か...。なるほどそういう事か。つまり信仰を集めればこの【超創造】のレベルが上がるんだな?」
「その通りでございます。【超創造】のレベルによって、新たに生み出せるスキルの種類が増えていく仕様ですね。ちなみに【超創造】のレベルの値×3が1日に生み出せるスキルの個数になりますね。ササキ様は現在レベル1なので1日3つまでですね」
なるほど.....そういう仕組みだったのか。ということは、【超鑑定】で1枠使ったから、あと2つだな。ふぅ...一時はどうなるかと思ったぜ!いや全然焦ってないよ?モテ男になれないかと思ったとか、決してそんなのはないよ?だってほら、俺って超普通の大学生だし?(便利)
「【超創造】の使用方法はこんなところです。では、私は天界に帰るとします。ポテチご馳走様でした」
おじさん(神様)は帰って行った。
「不思議なおじさ...神様だったなぁ。いつかまた会えるかな?」
おじさんを見送りながらレイはそう呟くのだった。
「やっぱトイレから帰るんだな...」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます