第4話 今から城の改修だ!
「…まぁ君がミライから来たのは信じよう。そこでなのじゃが、わしに仕えんか?」
「それは願ってもないことです!是非お願いします」
「そうかそうか。では早速なのだが、わしはこの城を守らなければいけないのは知っておるな?」
「はい。それがなにか…」
「わしも守り抜く気で入るのだが、信長様より動かしてもよいといわれた兵士の数では城の守りには少し物足りなくてな…そこで城を守りやすいように改修しようと思うのじゃ」
「はあ…ではその改修の案を僕が出せばいいもでしょうか?」
「なんかあるのか?」
「ないことはないですけど…」
「じゃあ君に城の改修工事の責任者を任せる。職人達にもそういうことを通達しておくから」
「わかりました…」
俺は何とか秀吉様からの疑いは晴れたが、それと引き換えに秀吉様に仕えることになった。そしてここ、墨俣城の改修工事の責任者にされたのだった。
「じゃあ皆さん、今から工事の内容を伝えます。まずは10人ずつの班に分かれてくだ
さい」
「「「「「おおっ!」」」」」
任された仕事はこなさないといけないので、まずは職人たちを10人1組の班を作らせた。これは御存知の通り、秀吉様が清州城の修復のときにしたものと同じだ。だがここからは完全にオリジナルのことをする。
「ではまず、この城の周りに土の壁を作ってください。その後、その土の壁を中心に石を積み上げて、漆喰で石と石の隙間を埋めてください。そこまでが今日やることです」
「「「「「了解!」」」」」
頼もしいものだ。やはりここは戦場なのだと改めて思った。そして待つこと4時間…
「ハルト様!こちらは終わりました」
「こちらも!」
「そうですか…ありがとうございます。では今日はここまでです。お疲れさまでした!」
「え?でもまだ申の刻ですが…」
「明日も働いてもらわないといけないので、今日はゆっくりお休みください。明日はここに寅の刻集合でお願いします」
「「「「「了解!」」」」」
こうして今日の工事を終えたのだった。
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