第9話 オトラル戦6: 次子チャアダイのオトラル指揮官任命の理由
人物紹介
モンゴル側
チンギス・カン:モンゴル帝国の君主
チャアダイ:同上の第2子
オゴデイ:同上の第3子
トゥルイ:同上の第4子。
ボオルチュ:チンギス筆頭の家臣。アルラト氏族。四駿(馬)の一人。
人物紹介終わり
チンギスは他の者に
チンギスの見るところ、チャアダイにとっての
しかし
とはいえモンゴルにおいては、軍事は支配層にとって何より優先すべき義務に他ならず、更にはその支配層の序列がそのまま軍の序列となる。ゆえにチャアダイを外すという選択肢はなかった。旗下にいかに多くの忠誠
チャアダイは戦における押し引きを知らず、本来であれば敵に降伏をうながし自軍の損害を最小限に
しかし、そのようなチャアダイの戦い方も、今回のオトラル攻めに限っては、目的にかなったものと言えた。虐殺された隊商の仇を果たすためのものであり、その張本人たるイナルチュクを罰するための戦であった。途中で降伏を
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