「おい！人が話しているのにかぶせるんじゃねえ」

自分が話していたのに、かぶせられてきたタクヤはすこしきれています。

「えっ、ちゃっとまって。だれ、だれ。えっ、えっ。まって、まって。لصباح الخيرقد خرجتمن كان هو/هي؟」

桜は、いきなり人が出て来たのにびっくりしたのか、わけのわからない言葉を言い出しパニックになっています。桜のパニクリぶりを見たタクヤは

「わかった、ちょっと落ち着け」

きれかけていたことを忘れたのか、桜を落ち着かせにかかります。

　タクヤは、もっていた水分を桜に飲ませ落ち着かせていました。

「落ち着いたか？」

桜が落ち着いたのをみはからって、タクヤは声を掛けます。

「ありがとう。ところで、あなたはだれなの」

桜はタクヤに尋ねました。タクヤは、さっき名前を言ったばかりなのにもう忘れるなんてこいつ大丈夫かという顔をしています。

「なあ、俺さっきも名前言ったんだけど。しかも、一回しか言わないっていたよな」

タクヤは、さっきの怒りがぶりかってきたのか、声に少し怒気をはらんでいます。

「えっ、もしかして君が青山タクヤ！？えっ、ちょっと待って。لصباح الخيرقد خرجتمن كان هو/هي؟Ով է?」

（デジャヴだ。またさっきの繰り返しかよ）

タクヤはもうあきれてものも言えない状態です。

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