1 あなたはだれ #5
「それで煽ってるつもりか?四の五の言わずに、早く名前を言え。俺は、忙しいんだからな」
声は、少女の煽りをものともしませんでした。そして逆に、少女を煽り返します。
「先に聞いてきたのはそっちでしょ。そっちが言ったら、私も考えるから」
「考えるか...。まあいい、こんなことを言い合うのは時間の無駄だからな。一回しか言わないからよく聞けよ。俺の名前は青山タクヤだ」
「タクヤね。なんか聞いたことのあるような、ないような...。まあいっか。私は、黒川桜。よろしく」
桜がそう言った後、ザワザワ、ザワザワ。森の木々が揺れる音がしました。音が鳴りやむと、いつのまにか一人の少年が桜の目の前に現れていました。
「まあ、よろしくするつもりはないg「ちょっとだれよ」
少年がしゃべりだすと、いきなり現れた少年に驚いたのか桜は声をかぶせていきました。
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