1 あなたはだれ #2

 「お前は誰だ。なぜここにいる」

いきなり声がしました。少女はあたりを見渡しますが、誰も人はいません。

(幻聴かな?あ~、いきなりこんなとこにきたから、ストレスで変なのが聞こえたんだ)

声がしても、人がいなかったことから少女は『幻聴』ということで自己解決しようとすると、

「お前、今幻聴かと思っただろ。幻聴じゃないからな。俺はお前にしゃべりかけているからな」

(えっ、幻聴じゃないの。もしかしてゆのつくかた。それは絶対に嫌だ。怖い帰りたい。)

幻聴じゃないと、言われた少女はもしかして幽霊なのではと考えた。そして幽霊だったらと、ガタガタ震えだした。顔も心なしか青ざめてきている。

「もちろん幽霊じゃないぞ」

声は、まるで少女が考えていることが分かるかのように答えていきます。 

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