第6話


「あの話は本当なの?」

 病室に駆け込むなり、白髪交じりの髪の女性がベッドサイドで力なく座り込む女性に話かけた。

「お義母さん……」

 嫁のやつれた顔が、あの話が真実なのだとベッドで横たわる幼女の祖母は理解した。

「まさか、そんな……」

 祖母は、何も知らずすやすやと眠っている幼女の顔を見る。

 震えだした手で、そっと幼女の額に手を伸ばすと、幼女……3歳になる由紀はうんと小さい声を出して寝がえりを打った。

「由紀ちゃんが……由紀ちゃんが……」

 寿命が分かるようになったといえ、誰もが他人の寿命を覗き見ることはできない。

 医者だけは患者の寿命を見ることが許されていた。

 そして、小さな子供の寿命が残り2年ない場合は親に告知する。

 2年……告知された親の反応はそれぞれだ。

 必死に誰かから寿命をもらい、子供を少しでも長く生かそうとする親が大半だ。だが、そればかりでもない。

 もし寿命が延びたとしても、何かしら生きにくい症状がある子供もいるのだ。泣く泣く子供の寿命を受け入れる親もいる。

 そして、残された時間を少しでも多く子どもと過ごそうと、学校にもいかせずに世界旅行に出た人もいれば、今まで通り何も知らなかったように日常生活を続ける者もいる。

 中には、どうせ死んでしまう子供なんていらないと、育児を放棄する者もいる。そのため、寿命の告知してよいのは、2年ない場合とだけの決まっている。

 親には事前にもし2年を切ったら告知してほしいかどうかの事前調査もある。

 実際に告知するかどうかは、親の様子を見て医者や看護師やカウンセラーが会議を行い決定する。問題が起きそうな場合は、告知は寿命が1か月きった時点に行うこともある。

 母親は、由紀が入院したときにはただの肺炎だから、数日できっとよくなると……そう思っていた。

 寿命告知の説明も、まさか成人前に自分の子供の告知を聞くなんて思っていなかったから、告知してくださいと軽い気持ちで回答した。

 母親に、寿命が告げられたのは、肺炎の症状が落ち着き、明日にも退院できるという時だった。

「こんなにかわいい由紀ちゃんが……あと2年も生きられないなんて……かわいそうに、かわいそうに」

 祖母は由紀の顔を覗き込んでぼたぼたと涙ベッドに落とした。

「母さん……来てたのか」

 病室に父親が現れた。

「ほら、お前も、何か食べないと持たないぞ」

 売店の袋を妻に差し出すが、母親は小さく首を横に振るだけだ。

「寿命を……譲渡する手続きをしなくちゃ……」

 ぼそりと母親がつぶやく。

「そうよ、私の寿命も由紀ちゃんにあげるわ!」

 祖母の言葉に、母親が泣き続けた赤い目を向けた。

「でも、お義母さんは病気で……」

「そう。もう私の寿命も5年も残ってないけれど、だけど、少しは由紀ちゃんは生きられるでしょう?私の残りの命は由紀ちゃんに全部あげる」

 祖母の言葉に、母親の止まっていた涙が再びほほを伝う。

「全部……私の命も、いくらだって由紀にあげるのにっ……由紀……由紀……」

「気をしっかり持つのよ。私の残った寿命、少ないけれどそれで由紀ちゃんは少しだけ長く生きられるようになるから。そうすれば、その間に由紀ちゃんが誰かに寿命を分けてもらえるかもしれない」

 父親が祖母の肩に手を置く。

「母さん……由紀のために、ありがとう。だけど、母さんの寿命をもらったら……」

「いいの。いいの。使って。私は、あと3年生きるか明日にでも死ぬかの違いだから……ちょっと早く主人の元に行くだけのことよ」

 ポンポンと肩を叩かれつつも、父親は祖母にいらないと言うことができずにいた。

「ほら、息子も立派に育ったし。こうして、孫の顔を見せてもらった。かわいい由紀ちゃんと過ごすのは、本当に幸せな時間だったんだよ?」

 祖母の涙はいつの間にか止まっていた。

 すでに自分のすべきことを決め、覚悟を持ったからだろうか。

 残りの全ての寿命を由紀に上げるということは、自殺するようなものだ。死ぬのである。……その覚悟を、祖母はすぐに固めた。

 祖母は、カバンから小さな花柄のハンカチを取り出すと、母親のほほにあてた。

「由紀ちゃんが目を覚ますと心配させちゃうわよ」

「お義母さん……お義母さん、すいません、すいません……」

「いいのよ。大丈夫。由紀ちゃんがばぁばのこと覚えていてくれると嬉しいけど、3歳じゃぁちょっとむつかしいかなぁ……それだけが心残り。動画でも取っておいてもらおうかしら?」

 ふふふと笑う祖母に、父親はうつむいたまま靴先を睨みつけていた。

「母さんと僕と妻と、上限いっぱいまで寿命を渡しても……由紀は成人できない……」

 その言葉に、母親がはっとなる。

「だから、由紀に寿命は渡さなくていいって?」

 まさか、夫の口からそんな言葉を聞くなんて思ってもみないことで、一気に涙が止まった。

「いや、違う、違う。そうじゃない。もう少しいろいろと調べて考えてみよう……。5年以上寿命を渡す方法がないか。もしあれば、俺は由紀に全部寿命をあげたってかまわない」

「あなた……」

 祖母が息子の背中をトントンと叩いた。

「私も、ジジババ友達に誰か由紀に寿命をくれないか聞いてみるよ……」

 次の日。

 由紀は無事に退院した。

「お家帰れるの?やった!」

 由紀は笑顔だ。

 そして、家に帰れば、来年から幼稚園に行くんだと、楽しそうに幼稚園ゴッコを始める。

「まだ無理しちゃだめだし、ちゃんとお薬飲まなきゃだめよ?」

 由紀の前では涙をこらえて母親はいつも通りを心がける。

 だけど、ちょっとした由紀のしぐさに涙がこみ上げてくる。

「由紀、抱っこさせて」

「なーにー、ママ。由紀は、もう赤ちゃんじゃないよ」

「ふふふ。いつも由紀が抱っこって言うのに」

 由紀をぎゅっと抱きしめる。

「肺炎でちょっと体重落ちちゃったね。由紀、軽くなった」

 そう。由紀は軽い。

 まだ3歳だもの。

 2年たったって5歳よ?

 まだまだ、小さな小さな由紀が……なんで死ななくちゃいけないの?

「んとね、でもいつかママより大きくなるよ。そうしたら由紀がママを抱っこしてあげるね」

 由紀の何気ない言葉に、こらえていた涙が落ちる。

 大きくなったら……。

 由紀が……大きくなったら……。

「ママ?」

「うん、うん……」

「ママ?ぽんぽん痛いの?」

「うん」

「じゃぁ、由紀がね、たいたいとんでけしたげる」

「うん」


 数日たつと、由紀はすっかり元気になった。

 ガチャリと、ドアが開く音が聞こえると、ぱぁっと花が咲いたような笑顔になり、急いで玄関にかけていく。

「パパァ、おかえりー」

「ただいま、由紀!」

 あの日以来、父親は残業をやめた。

 会社の人に事情を話せば、残り少ない子供との時間を優先させないようなことをすれば労働基準法違反となりすぐに会社はブラック入りだ。

 育児休暇ではなく、見取り休暇というものも新しくできている。

 この子のためなら……。

 父親は由紀の母である則子にも言わずに一人で数日考えた。

 この子のためならば……。そう、この子を亡くしてその先自分が生きていくことを想像すればするほど、決意は強くなっていく。

 その日、由紀が寝てから夫婦は食卓に向かい合って座った。

「見つかった……寿命を5年以上渡す方法が……」

 則子は、夫の言葉を聞いて結んでいた両手を開いた。

「本当なの?由紀は、由紀は……大人になれるの?」

 喜びは、しかし長くは続かない。夫の表情……それが、単純に喜べる話ではないと嫌でも則子に教えている。

 暗く絶望した表情というよりは……思いつめた末に覚悟を決めた人の鬼気迫る表情だ。

「それには……母の命をもらうことになる。それに、君も傷つけることになるし……将来このことを知ったら由紀はひどくショックを受けるだろう……」

 則子がはっと息を飲む。

 自分はどうなっても構わない。

 由紀が助かるのであれば、自分の命など惜しくもなんともないのだ。傷つくことくらいどってことはない

 だけれど、義母の命をもらうという夫には、どれほどの覚悟があるのか。決して仲の悪い親子ではない。むしろ、マザコンとまでは言わないにしろ仲の良い親子である。

 その実の母の命をもらうなど……。

 則子は亡くなった母を思い出していた。

 則子の母は、あなたに寿命を5年あげるからねと言っていた。そして、譲渡申請書を作成していた。

 譲渡条件に「認知症になって子供の顔も分からなくなったとき」というものがあった。

 認知症の症状が次第に進んでいく。いろいろなことが分からなくなって、ついに則子を見ても「どちらさん?」と言った時、則子の心臓は縮みあがった。

 母の認知症がそこまで進行してしまったというショック。

 娘の顔も忘れてしまった、母に忘れられてしまったというショック。

 そして、母の寿命を5年もらうという恐怖。

 今、義母は病気であと5年も生きられないとはっきりわかっている。則子の母は、あと残り何年くらい生きられるかはわかっていなかった。もしかしたら、義母みたいに5年も生きられないかもしれない。そうすれば、寿命をもらえば、すぐに母は死んでしまう。

 自分で母を殺すようなもの……。それが苦しくて、できなくて、結局則子は母の寿命をもらうことなく看取った。

 則子の顔を忘れるようになってから数年。症状は日に日に重くなり、時には罵詈雑言を浴びせられることもあった。だけれど、最期に……最期の息を引き取る瞬間に、母は則子の顔をしっかり見た。

「則子、ありがとうね」

 もう、いろいろと衰えていて、呂律もしっかり回らない状態だったのに……それでも、最期のその言葉だけは則子の耳にはっきりと聞こえた。

 今も、しっかりと心に残っている。辛い時は必ず母の言葉が浮かぶ。

「則子はいい子ね。だから、大丈夫よ。大丈夫」

 則子に後悔はなかった。

 結局、母の寿命は1日ももらわなかった。母に天寿を全うしてもらった。それで則子は幸せだった。

 ……どうしても、母を殺すような行為……高齢の母から寿命をもらうなんてできなかったのだ。

 

 夫の言葉に則子はどう返すべきか分からなかった。

「お義母さんの命を……」

 夫が寿命をもらうと言わずに命をもらうと言ったことに、この時の則子は何も疑問に感じなかった。

 もう数年しか生きられない義母の寿命を5年もらうということは、義母は亡くなるということだから。

 どんな辛い決断をしたのだと……。だけれど、もし、もしもあの時の私に、由紀がいれば……。由紀のためだったら、どうしただろう……。

 想像しただけで、心臓がバクバクと言い出した。

 寿命の受け渡しができるようになったために……命が、その人だけのものではなくなってしまった。

 お金のように、世の中を回るもの……。あるものは受け渡し、あるものは受け取る。

 その判断が、命の持ち主以外に託されることもある。本人の希望、そしてその希望を叶えるかどうか……。

 死にたいから寿命をあげる――。そんな簡単なものばかりじゃない。

「私が傷つくことは構わない……それに、由紀が真実を知ってショックを受けた時には、ちゃんと支える。5年以上の寿命が由紀に渡るなら、お義母さんの数年は……もらわなくても」

 夫の心を考えると、則子はそう口にしていた。

 夫はふっと張っていた気を緩めて、則子の手を握った。

「ありがとう……だけれど、どうしても、母の命は必要なんだ……。計画の決行は半年後にしようと思う」

「半年?ずいぶん先ね?」

 夫が笑う。

「うん。思い出を作ってから。母も言っていただろう?顔も覚えていてくれないかもしれないから、動画を取って由紀に見せてくれって」

 ああ、お義母さんのための半年なんだと……。則子はそのとき単純に思った。

「これも、計画の一つだよ。母さんが半年、由紀に寿命を譲渡しない。僕は、半年の最期の1か月は見取り休暇を取ろうと思う。会社は、僕が娘の命をあきらめたと思うだろう」

 それが、計画の一つとは、どういうことなのか則子には分からなかった。

「半年の間に、則子はまず寿命バンクに登録するんだ。運がよければ、半年の間にバンクから由紀に5年寿命がもらえる。それから、計画が成功した後の準備もしておく必要がある。住む場所を探さなければ。名前の変更も考えたほうがいいだろう……」

 次から次へと、夫が半年の間にすべきことを口にするので、則子は結局どういう方法で寿命を5年以上由紀に渡すことができるのか尋ねることを忘れていた。何せ、一つずつこなしていくのに必死だったからだ。


「これは……」

 ある日夫が用意したものを見て、則子は頭の中が真っ白になった。

「寿命を由紀に譲渡する同意書……こんなにたくさん……いったいどうやって……」

 10枚もある。5年ずつでも10枚あれば50年。私と夫がさらに5年ずつ寿命を渡すなら、合計で60年。寿命バンクから5年もらえれば由紀は70歳近くまで生きられることになる。

「路上で見かけた人達。1万円と引き換えに書いてもらった」

「なっ……」

 夫の気はくるってしまったのだろうか。

「書いてもらっても……」

「知ってるよ。1万で寿命を買えるとは思っていない。そもそも寿命の売買は違法だ。だから、申請書じゃなくて同意書」

 あれ?

「どう違うの?」

「書いてある通りだ。もし寿命を残して死んだら――」

「自殺した場合と殺された場合よね?」

 そこまで言って、則子ははっと息を飲む。

「まさか、あなた……」

 信じられないと、首を横に振る。

「大丈夫。殺したりはしないよ。自殺に追い込むようなこともしない。……これは、保険。もし、思うようにことが運ばなかった時の保険だよ」

 保険?

 思うようにことが運ばないというのは、由紀にたくさん寿命を渡せなかったときのことだろうか。こうして同意書をたくさん集めておけば、その中の何人か自殺したり殺されたりして寿命が転がり込んでくることもあるかもしれない。

 ……何とか狩りと称して、若者が凶行に及ぶとか。そんな、いつか起きるかもしれないことに夫が希望をかけているようには則子には見えなかった。

「この同意書は、誰にも見つからないところに隠しておいてくれ。これと一緒に」

 同意書と一緒に封筒を渡された。則子は封筒の中身を尋ねたが、夫は首を横に振って答えない。そればかりか、中を絶対に見ないようにと則子に念を押した。

 封筒の中身は、どうやら紙類ではないようで、上から触るとボコりと何か入っている。

 則子は言われるままに、タンスの奥。引き出しの向こう側に封筒と同意書を小さくまとめて押し込んだ。

 よく、靴下などが片方タンスの奥に落ちて見つからなくて困ることがあるから、ここなら見つかりにくいと思ったのだ。

 しかし3日後。

「則子、見つけた。駄目だ、もっと誰にも見つからない場所にしないと」

 今度は則子は、押入れの天井裏の側面に張り付けたが、夫はすぐに見つけ出した。

「もっとだ、もっと誰にも見つからない場所に頼む」

 そうして、まるでゲームのように同意書と封筒を則子が隠し、夫が探す日々が続いた。

 2か月が経ち、1か月探し続けても、夫はついに妻の隠した同意書と封筒を見つけ出すことができなかった。

「これなら、大丈夫……」

 泥棒に盗まれることを恐れてのことだとはじめは思っていたが、どうもそうではないらしいと、途中で則子は封筒の中身をこっそりと確かめた。

 何かの粉。それが小さなケースに入り、何重にもくるまれて入っていた。

「……毒……」

 ぶるりと則子は震えあがった。

 いざという時……。

 夫は殺したりしないと言っていたが……。

 毒を用意しているということは……。捨ててしまおう。則子は隠した振りをして捨ててしまおうと思った。

 だが、娘の由紀の「ママだいすき」という寝言が則子を思いとどまらせた。

「いざ……というときの……保険」

 涙がほほを伝う。

 ああ、そうだ。

 悪魔がこの世にいるというのなら、私は悪魔に魂を売ったって娘を死なせたくなんかない。

 あの日から3か月が経ったのだ。娘の寿命が尽きる日が刻一刻と近づいている。

 夫の言っていた半年後に……その計画実行の日に、娘は本当にたくさんの寿命がもらえるのだろうか。

 寿命バンクからの書類が届いた。

 早くとも1年後にしか寿命はもらえないという報告だ。寿命バンクは常に順番待ちの状態だ。

 寿命の入荷は、寄付に頼るしかない。もしくは自殺や他殺によって寿命を残して亡くなった人から入ってくる分。

 不思議なことに、自殺者の増加は寿命バンクができてから年々減っている。

 自殺すると寿命が自殺バンクに行くことの説明も含め、寿命の譲渡など、命に関する授業が学校で増えたこと。

 また、命の相談をするための場所や機会が増えたことが自殺を思いとどまらせることにつながっているのではないかと言われている。

 しかし、こうなる前には自殺者急増といった悲劇の時代もあった。自殺して自分の寿命を誰かに渡すというものだ。

 ……そう、今の私のような状態。娘を助けたい母親の自殺。そればかりか自殺に見せかけた他殺も中には含まれていた。

 そのため、自殺も他殺も、希望する相手には上限5年しか寿命を渡せなくなった。残りは寿命バンクに行くだけだ。

 普通に譲渡申請書を出して渡す場合と、渡せる年数が変わらなくなったことで寿命目的の自殺も他殺もなくなった。

「みとり休暇は1か月あるから、旅行に行こう」

 夫が旅行のパンフレットをあれこれ持って帰ってきた。

「由紀はどこに行きたい?」

 則子の目の前に広げられたパンフレットは、どれも国内旅行のものばかり。せっかく1か月も休みがあるのだから、海外旅行にも行けるだろう。

「えっとね、ここと、ここと、ここ」

 由紀が遊園地の乗ったパンフレットを次々に指をさしていく。

 そうだね。そうだ。由紀のための家族旅行なんだから。

「おばぁちゃんも一緒だからね。こういうところもいいんじゃないかな」

 お義母さんも一緒の、最後の家族旅行。

 そうだ。そうだった。

 動画をたくさん撮って残そう。

 写真もいっぱいとって。

 笑顔の写真。

 幸せな時間を、残しておこう。


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