898_怒りは紙に書いて捨ててしまえ #怒り #感情

「避雷針、フランクリンストーブ、遠近両用眼鏡、グラスハーモニカなどを発明しているアメリカの政治家ベンジャミン・フランクリンは『何であれ、怒りから始まったものは、恥にまみれて終わる』と言ってます。怒りに振り回されると本当によくないです」


「やっほー、知識が大好き。世界一の美女サクラです! 今回は『怒りは紙に書いて捨ててしまえ』です。よろしく」


「怒りの感情は本当に厄介です」


「怒りに身を任せてしまうと、人間関係が崩壊したり、失敗に繋がります」


「怒りをコントロールすることは、人生を制すると言っても過言ではないでしょう」


「では、そんな怒りをどうやってコントロールすればいいのでしょうか?」


「深呼吸ですか?」


「確かに深呼吸は怒りを抑えてくれます。怒りを忘れるのに効果的でしょう」


「言葉ですか?」


「怒りを感じた際に、気持ちを落ち着かせる言葉を発することで、怒りを静めることができます。心の中で「大丈夫」などと語りかけることがいいのでしょうか?」


「他にも、意識を逸らしたり、アロマオイルを炊いたり、ハーブティーを飲むのもいいかもしれません」


「これらの方法はきっと効果あることでしょう。覚えていて無駄になりません」


「ですが、怒りを静める方法は他にもあります」


「今回は怒りを静める方法についてお話しします」


「参考文献は名古屋大学の研究となります」


「研究者は怒りを静める効果を調べるため、50人の大学生を集めました。女性が21人、平均年齢は21歳」


「参加者はまず、社会問題(公共の場での喫煙など)に関する意見を書いてもらいました」


「次に、研究者は参加者の意見を内容に関わらずボロクソに否定しました。たとえば、こんな教育を受けているとは信じられない、などでした」


「参加者に否定的な意見をすることで、怒りを誘発したのです」


「怒った参加者に、今の自分の素直な気持ちを紙に書き出してもらいました」


「最後に参加者は、紙をクリアファイルに保存するか、ゴミ箱に捨てるか指示されました」


「そして参加者の怒り具合を調べて、どのような効果があるのか調べました」


「研究では二つ目の実験も行っています。参加者は46人、女性23人、平均年齢26歳」


「内容は一つ目の実験の最後以外が同じです。違いは紙をゴミ箱に捨てる代わりにシュレッダーで処分するになっただけです」


「さて読者様、二つの実験を通して、怒りはどのように扱ったほうがいいと思いますか?」


「怒りを書き出した紙は保存すべきでしょうか?」


「保存することで戒めとなります」


「かの戦国武将徳川家康も悔しさを忘れないために、肖像画を残しています」


「紙に残すことで怒りに囚われにくくなるのでしょうか?」


「反対に、怒りは捨てたほうがいいのでしょうか?」


「嫌なことは水に流すというように、忘れることで怒りを忘れてスッキリするのでしょうか?」


「はてさて怒りの取り扱い説明書はどうなっているのでしょうか?」


「参加者の怒りを紙に書かせた結果、怒りに対処するには紙をーー」


「捨てるべきでした!」


「怒りの感情を書き記した紙を捨てた、もしくはシュレッダーで処分したグループは怒りがほとんどなくなっていました」


「これには研究者も驚いています」


「怒りを書いた紙を捨てることで幾らかは怒りが減衰することは想定していました」


「しかし、蓋を開けてみれば、軽減するどころか、ほとんどなくなっていたのです。そのため、研究者は怒りを紙に書いて捨てる効果に驚いたのです」


「読者様は怒った時、今までどうしていましたか?」


「ヤケ食いですか? 物に当たっていましたか? 悪態をついていましたか?」


「今後は止めましょう」


「これからはメモ帳にでも怒りの原因を書いてから、ビリビリに破いてゴミ箱に捨ててしまいましょう」


「そうすれば、ゴミ箱にメモと一緒に怒りも捨て去ることができます」


「怒りの感情は、紙に書き出すことで物理的に捨てることが可能です」


「怒りの感情でモヤモヤしたくないのなら、紙に書き出すようにしましょう」


「紙に書き出してゴミ箱に捨てると、区切りがつきます。一段落つくことで怒りにも一段落つくのだと思われます」


「怒りを紙に書き出して捨てることは効果的です。仕事、育児、学校、友達、家族、ゲーム、どの場面でも活躍します。それに簡単なテクニックですので、活用してみてください」


「ということで今回のまとめです」


「研究者は参加者をわざと起こらせてから、その気持ちを紙に書いてもらったよ」


「そして、その紙を捨ててもらったよ」


「すると、怒りが消えていることが判明したよ」


「怒りを消すには、怒りの気持ちを紙に書き出して、ゴミ箱に捨てることが効果的だよ。簡単だから試してみてね」


「昔からネガティブな感情を紙に書き出すと、ポジティブになれることが分かっています」


「感情は紙に書き出すことで物扱いにすることができます。なので、紙を捨てることが、いらない感情を捨てることに繋がるのです」


「今回の研究では怒りを対象にしましたが、ネガティブな感情を紙に書き出して捨てることにも有効です」


「ストレス、不安、緊張、悲しみ、孤独など、ネガティブになったら紙に書き出して捨ててしまいましょう」


「ネガティブな感情が消えて、ポジティブになれますよ」


「それでは、今回は『怒りは紙に書いて捨ててしまえ』でした。知識は無駄にならない」


「ありがとうございました。次は『健康的な食事って寿命がどれくらい延びる?』で、会えると期待しています! バイバイ」

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