452_炭水化物は多すぎても少なすぎても死亡率が上がる #食べ物 #健康

「現代経営学の発明者ピーター・ドラッカーは『平凡で退屈な組織にさえ、優れたイノベーションの種は消化しきれないほどある。問題は、せっかく仕上げた製品やサービスの死亡率があまりに高いことである』と語っています。どんなものにも成長の可能性は秘められていますが、活かせるかどうかは別です」


「やっほー、人生の悩みが減っているに違いない読者様。知ってて損のない知識をデリバリーする世界一の美女サクラです! 今回は『炭水化物は多すぎても少なすぎても死亡率が上がる』のお話をしまーす」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は炭水化物はお好きですか?」


「え? 『大好き!』ですか。わかります、とても美味しいですもの」


「でも炭水化物って糖質が多いじゃないですか」


「そこで、糖質を気にして炭水化物を摂らない人もいます。いわゆる糖質制限ですね」


「一方で糖質を減らすのは却って健康によくない、という話もありまして、炭水化物は結局どれくらい食べたらいいの? っていう疑問が残ります」


「そこで、今回は炭水化物はどれくらい食べたら健康になれるのか、についてお話ししたいと思います」


「はたして、炭水化物は減らしたほうがいいのか? それとも、たくさん摂ったほうがいいのか、どっちなんでしょうか?」


「今回の参考文献はアメリカのブリガム・アンド・ウィメンズ病院の医学博士の研究となります」


「研究者は最初にアメリカの4つの地域から45歳から65歳までの15428人を25年間にわたって調査しました」


「食事内容を調べて、どれくらい炭水化物が含まれているのか計算しました。その上で病気や死亡率を調べました」 


「さて読者様、炭水化物はどれくらい食べるべきだと思いますか?」


「糖質は体に悪いから少なくするべきでしょうか?」


「いやいや、糖質は体を動かすエネルギーになるから、たくさん摂らなくちゃいけないのでしょうか?」


「バカを言っちゃいけない、何事もバランスが大事なのでしょうか?」


「はたして、結果はどうなのでしょうか?」


「分析の結果ですね、炭水化物はーー」


「少なくても多くてもダメでした!」


「炭水化物を食べる割合を調べた所、死亡率とはU字型の関連があることが判明しました」


「炭水化物が少ないと死亡率が高く、炭水化物が増えるにつれ死亡率が下がり、炭水化物が増えすぎると死亡率が上がっていました」


「つまり、炭水化物はほどほどが一番なんです」


「具体的には、摂取する総カロリーのうち、炭水化物から摂る量が50%から55%だと一番死亡リスクが下がっていました」


「炭水化物を摂らない人は50歳の時点の予測された余命は29.1年でしたが、炭水化物がほどほどのグループの予測された余命は33.1年でした」


「また、炭水化物が多いグループは予測された余命は32年でした」


「炭水化物の量によって、4年も余命に開きが出る可能性があります」


「読者様は、炭水化物は多くも少なくもない量を食べて長生きしましょう」


「今回の研究ではメタ分析も行われています。世界中から43万人以上のデータを集めて、炭水化物の量と死亡率を調べました」


「その結果は、先の結果と同じでした」


「炭水化物が少なくても多くても死亡率が上がり、炭水化物がほどほどの人は死亡率が下がっていました」


「大規模に調べた結果いろいろ判明していまして、たとえば炭水化物を何から摂取するかでも大きな違いが出ました」


「動物のお肉から炭水化物を摂取している場合、死亡率は上がっていました」


「ですが、植物性の炭水化物を摂取した場合は、むしろ死亡率が下がっていました。炭水化物を摂取するなら野菜や豆類がいいみたいです。全粒粉のパンもオッケーです」


「研究者は警鐘を鳴らしていまして、『糖質制限のダイエットは基本的に野菜や果物、穀物を減らして、動物性タンパク質を増やす傾向がある。そのため、より高い死亡率と関連している』と話しています」


「せっかくダイエットに成功しても、不健康になったのでは意味がありません」


「体重を落として、寿命も落としていたらバカバカしいです。短期間ならともかく長期間の糖質制限は命を縮めます」


「読者様はしないでくださいね」


「蛇足ですが、炭水化物をあまり摂取しない人の特徴も判明しています」


「若い、男性、体型がいい、運動をしている、などでした」


「食事にも特徴が出ていまして、動物性脂肪とタンパク質が多く、植物性タンパク質と食物繊維が少ない傾向がありました」


「一応、参考程度に覚えておいてください。うーん、覚える必要はないかもしれません。いえ、きっぱり忘れましょう」


「蛇足はやっぱり蛇足だった、ということで今回のまとめです」


「研究者は炭水化物をどれくらい食べると健康にいいか調べてくれたよ」


「すると、炭水化物は多くてもダメで、少なくてもダメなことが判明したよ」


「炭水化物はほどほどにしないと死亡率が上がっちゃうよ」


「炭水化物を食べ過ぎている読者様、ならびに炭水化物を食べていない読者様、健康に悪いのでバランスのいい炭水化物生活に切り替えてください」


「結局ほどほどが一番です」


「運動も睡眠もほどほどが一番いいように、食事もほどほどが一番だった、ということです」


「この世には、やればやるだけいい、なんてのは幻想なのかもしれません」


「読者様もやりすぎていることがないか、今一度確認するのがいいかもしれませんね」


「ということで、今回は『炭水化物は多すぎても少なすぎても死亡率が上がる』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価、コメント、お願いします」


「読者様が『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『筋トレは上げるより下げるほうが大事』で、会いましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Dietary carbohydrate intake and mortality: a prospective cohort study and meta-analysis

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