440_【謝罪の魔力】謝れば信頼度がアップする #言葉 #人間関係
「「鉄鋼王」のアンドリュー・カーネギーと勘違いされることもあるデール・カーネギーは『恨みを抱くな。大したことでなければ、堂々と自分の方から謝まろう。頑固を誇るのは小人の常である。にっこり握手して自分の誤ちを認め、いっさいを水に流して出直そうと申し出てこそ、大人物である』と言ってます。ミスを認めるのは大物になる一歩かもしれません」
「やっほー、役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『【謝罪の魔力】謝れば信頼度がアップする』です。よろしくお願いします」
「読者様は謝罪してますか?」
「え? 『謝罪する理由がない』ですか。なるほど、優秀だから失敗しないので、謝る必要もない、ということですね」
「ですが、謝る行為は何も失敗した時にするものではないのです。普段から使っても問題ないのです」
「謝ると相手に下に見られる、なんて思う読者様もいらっしゃるかもしれませんが、気にしなくていいです」
「むしろ、普段から謝っているほうがお得かもしれません」
「今回は謝ると得られるものについてお話ししたいと思います」
「参考文献はハーバードビジネススクールが行った研究となります」
「研究者はまず、178人の学生を集めて、二人一組になってもらいゲームをしてもらいました」
「ゲームは簡単に説明すると、相手を信頼していると得するものです」
「参加者には最初にお金が配られます。その後、ペアの片方が相手にお金をいくらか渡すか決めます」
「ここで相手にお金を渡さなければ、そこで終了です」
「お金を渡したら、受け取った側のお金は3倍になります。さらに、そのお金の半分を相手に返すかどうか決めることができます」
「つまり、お金をたくさん渡せば、たくさん返ってくることになります。しかし、相手に渡したお金は返ってこないこともあります。信頼が試されるゲームとなっています」
「そこで研究者は、ゲームの際、参加者に謝るように指示を出しました」
「その結果、ゲーム中に謝っていた場合、お金が返ってくる確率が増えました」
「つまり、謝ることで、信頼感がアップしていたのです」
「読者様、相手から信頼されたければ、謝るのです。たった一言付け加えるだけで相手からの信頼感は爆上がりです」
「他にも謝罪によって信頼感がアップすることを研究者は突き止めています」
「177人の参加者を集めて、飛行機のフライトが2時間遅れて待ちぼうけしている場面を想像してもらいました」
「そこで参加者には、隣に座った客が携帯電話を借りようとするビデオを見ました」
「ビデオは3種類ありました」
「一つ目は、飛行機が遅れてごめんなさい、あなたの携帯を貸してもえませんか? という余計なことも含まれている文言」
「二つ目は、ごめんさい、あなたの携帯を貸してもらえませんか? という一般的な文言」
「三つ目は、こんにちは、あなたの携帯を貸してもらえませんか? という中立的な文言」
「この三つのパターンで試して、どの言葉が快く携帯を貸してもらえるか調べました」
「結果は、余計な文言が含まれているパターンが一番携帯を貸してもらえることが判明しました」
「飛行機が遅れていることと携帯を借りることは全く関係ありません。それでも、飛行機が遅れていることを謝ったほうが普通に謝るより、効果的だったのです」
「そこで研究者は考えました。意味がなくても適当な理由がついているほうが、信頼感がアップするんじゃね? と」
「続いて、研究者は見知らぬ人に携帯を貸してもらうという実験を行いました」
「参加者は駅の中で見知らぬ人に声をかけ、携帯電話を貸してもらうように頼みます」
「その際、半数は単に携帯を貸してください、と頼みました」
「もう半数は、雨が降っててごめんさい、ところで携帯を貸してください、と頼みました」
「結果は研究者の予想通り、雨が降っていることを謝ったほうが携帯を貸してもらえる確率が高くなりました」
「しかも、驚くことに普通に頼むより大幅に貸してもらえました」
「普通に頼んだ場合の成功率は9%だったのに対し、雨について謝る場合は47%の成功率でした」
「雨について謝るだけで、5倍以上も携帯を貸してくれる確率が跳ね上がるのです」
「読者様もスマホの充電が切れて、スマホを借りたい時は、雨が降っていることを謝りましょう」
「とはいえ、都合よく雨が降っているとは限りません。今回の実験のポイントは、自分に非がないことを謝ると信頼感がアップするということです」
「飛行機が遅れている、渋滞が起こっている、天候が悪い、など個人の力ではどうしようもないことを謝るといいです」
「過失がなくても謝ることは大事です」
「謝罪は相手に共感を示します。そして、共感している相手は信用します。そのため、謝罪をすることで相手から携帯を借りやくなったのです」
「読者様、ミスをしていなくても謝っていると得します。これからは平身低頭、謝ることを意識しましょう。相手から信頼されますよ」
「ということで今回のまとめです」
「研究者は色々な参加者に謝らせたよ」
「すると、謝ったほうが相手から信頼感を得られたよ」
「読者様も信頼されたかったら謝ろうね」
「謝罪はコミュニケーションツールにもなります」
「謝罪を上手く駆使して、影響力を高めましょう」
「謝罪は自分に非がある時に使う言葉ではないんですよ。普段から使ってこそ意味のある言葉です」
「ということで、今回は『【謝罪の魔力】謝れば信頼度がアップする』でした。知識の足しになれば幸いです」
「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト、お願いします」
「次回の『行きたくないパーティを断っても嫌な顔をされない言い訳とは?』で、会おうね! 目指せ、知識の完全制覇。バイバイ」
参考文献
I’m Sorry About the Rain!
Superfluous Apologies Demonstrate
Empathic Concern and Increase Trust
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます