408_行きすぎた性格はどんなものもマイナスになる #性格

「ロシア帝国の貴族であり、19世紀ロシア文学を代表する文豪であるイワン・ツルゲーネフ『できることは自ら行い、他人から支配を受けるな。自立するということ、人生の味わいのすべてがその中にあるのだ』と言いました。他人に任せることはいいですが、他人に委ねるのは違いますよね」


「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『行きすぎた性格はどんなものもマイナスになる』のお話をしますよ」


「では、よろしくお願いします」


「薬も過ぎれば毒となる、という言葉を知っていますか?」


「どんないい薬でも度を過ぎて服用すれば害になる、という意味ですね」


「実はこれ、性格でも同じことが起きることが判明したのです」


「優しい性格は好まれますが、優しすぎる性格は迷惑に感じる。今回はそんなお話をしたいと思います」


「参考文献はアメリカのジョージア大学の研究となっていおります」


「研究者はビジネスマンを集めて、ビッグファイブを使って性格を診断しました」


「ビッグファイブとは、協調性、誠実性、外向性、開放性、神経症傾向の5つから性格を診断するテストです。心理学の世界では最もポピュラーな性格診断テストとなっています」


「そして、性格診断の結果と仕事の成績を調べて、性格が仕事にどのような影響が出るのか調べたのです」


「一般的に、神経症傾向以外が高いと仕事で成功すると言われています」


「誠実性が高いと、コツコツ真面目に仕事を遂行します。当然評価も高くなるでしょう」


「外向性があれば、初対面の人ともすぐに仲良くなれます。仕事の話もスムーズに進むでしょう」


「開放性は好奇心です。柔軟性があり素晴らしいアイデアを発想します」


「協調性だって仕事では必要です。時には周りに合わせる能力が必要になります」


「ですが、行きすぎた性格は問題があることが判明しました」


「さて読者様、行きすぎた性格にはどんな問題が出ると思いますか?」


「誠実性、外向性、協調性、開放性、神経症傾向が行きすぎたら、それぞれにどんな問題が発生するのでしょうか?」


「まず、協調性が行きすぎた場合」


「上司のアドバイスを受けられなくなる可能性があります。上司の言葉を無視するので、出世や昇給のチャンスを逃すことになります」


「協調性が高いと人に合わせるあまり、誰か一人の言葉を受け入れられなくなります」


「誰かを贔屓せず、全員に合わせるようになるのです。一人の意見を受け入れると周りのバランスが崩れてしまうのを恐れるのです」


「空気を読むがあまり、自らが空気になってしまうのでしょう」


「誠実性が行きすぎた場合」


「ミスを指摘されると過剰にストレスを受けます」


「誠実性が高いので、完璧を目指します。そのため、少しのミスも許せなくなります」


「ちょっとでもミスがあると、必要以上に自分を責めます。それがストレスとして返ってくるのです」


「些細なミスで苦しんでいる人がいたら、その人は誠実性が行きすぎているのかもしれません」


「外向性が行きすぎた場合」


「注目を集めたり、スリルを求めたり、過度な自己開示を行うようになります」


「また、他人に対して高圧的な態度になります」


「周りからは横暴な人に見られるので煙たがられます。その結果、周りからの手助けを得られず、仕事の成果が落ちます」


「パーソナルスペースをずけずけと踏み込んでくるような相手はノーサンキューってことです」


「開放性が行きすぎた場合」


「現実とフィクションの境界が曖昧になります」


「面白いアイデアを出すことはありますが、現実では達成できないようなアイデアとなってしまいます」


「いくら素晴らしいアイデアでも実現できないものは、ないのと同じです。実績にならないので、仕事ができない人と思われても仕方ないです」


「最後に、神経症傾向が行きすぎた場合」


「この場合は、神経症傾向が低すぎるケースです」


「メンタルが安定しすぎていて、不安を感じません」


「不安というのは失敗を予測する要素になります。しかし、不安を感じないので、予防線を張ったり、準備を万全にするということをしません」


「結果として、思わぬ落とし穴に嵌まってしまいます」


「準備不足を指摘されることになります」


「人は不安があるから、準備をしたり、練習をしたりして、能力や自信を高めます」


「不安がないと、準備や練習をする意義を見出だせません。不足したまま本番に望むので、失敗してしまいます」


「読者様の性格は大丈夫ですか?」


「真面目すぎたり、人に合わせすぎたり、人が好きすぎたり、好奇心が強すぎたり、落ち着きすぎたりしていませんか?」


「どれかに当てはまっていたら、悪影響が出ているかもしれません。今一度確認してください」


「困っている人を見かけたら手助けする、優しい性格の人は好まれます」


「しかし、困っている人を自分の身を省みずに助ける人は迷惑になります。他人の負債を背負ってまで人助けをする人は、気持ち悪いです」


「やはり、何事もバランスが大事です」


「一般的に美徳とされるものでも、行きすぎれば毒となります。ラインを越えないように、行きすぎた性格を自覚している読者様はいつでもブレーキを踏めるようにしておきましょうね」


「そんな簡単にコントロールできたら苦労しない、って所で今回のまとめです」


「研究者はビジネスマンを集めて、ビッグファイブを行ったよ」


「そして、性格の診断結果と仕事の成績を比べたよ」


「すると、行きすぎた性格をしているとマイナスの影響が出ることが判明したよ」


「協調性は、上司のアドバイスを受けられなくなって出世できなくなるよ」


「誠実性は、ちょっとのミスも許せなくなってストレスを受けるよ」


「外向性は、他の人に横柄な態度を取るようになるよ」


「開放性は、現実とフィクションの区別がつかなくなるよ」


「神経症傾向は、不安を感じなくなるよ」


「どんなにいいものでも、行きすぎれば悪影響があるから覚えておいてね」


「行きすぎないようバランスを見極めるのはとても難しいです。しかし、多くの人の性格は最適なレベルで留まっています」


「何度も指摘されているものでなければ、あまり気にする必要はないのかもしれません」


「とにもかくにも、薬の飲みすぎには注意しましょう。毒に変貌する前に」


「ということで、今回は『行きすぎた性格はどんなものもマイナスになる』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、お願いします」


「読者様が『こんなことが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『後ろ歩きは痛みの軽減とバランス感覚を向上させる』で、お会いしましょう!」


「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Extreme Personalities at Work and in Life

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