406_シフトワークのダメージを軽減する方法を教えます #ビジネス #健康
「イスラエルの第2代大統領への就任を辞退したことでも知られるアルベルト・アインシュタインは『この素晴らしい応用化学は労働を軽減し、生活をより容易にしてくれながら、なぜ我々に幸福をもたらしてくれないのか。答えは簡単である。我々がそれを有意義に利用するに至っていないからである』と言いました。どんなに素晴らしい技術でも活用できなければ宝の持ち腐れです」
「やっほー、役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『シフトワークのダメージを軽減する方法を教えます』です。よろしくお願いします」
「読者様には前回、シフトワークは健康に悪いというお話をさせていただきました」
「なので、シフトワークをやめるのがオススメとも話しました」
「ですが、簡単に仕事を辞めることは難しいです。それに、好きで仕事をしている場合、辞めたくないことでしょう」
「そんな読者様のために、シフトワークのダメージを軽減する方法を持っていきました」
「インフラを支えている人、医療従事者、警察など、夜間も働いている読者様の手助けになれば幸いです」
「今回の参考文献はオーストラリアのセントラルクイーンズランド大学のメタ分析となります」
「メタ分析とは、たくさんの研究を集めて、結果をまとめてくれる研究のことです」
「研究者は古今東西からシフトワークに関する研究を65件集めました。その結果、大まかに4つの対策があることが判明しました」
「スケジュールの変更、行動介入、光コントロール、補完療法の4つでした」
「それぞれを説明すると、まずスケジュールの変更はそのままです。シフトワークを減らしたり、長時間労働を減らすというものです。この研究は30件ありました」
「次に、行動介入です。これは、参加者に食事・睡眠・運動の大切さを教え、実際に改善してもらいました。この研究は17件ありました」
「光コントロールでは、明るい光を浴びせたり、逆に光を遮断するメガネを着用してもらいました。この研究は14件ありました」
「最後の補完療法は、マッサージや電気治療を受けてもらいました。この研究は4件ありました」
「まあ、とにもかくにもシフトで働いている人に色々してもらって、どのくらいダメージを軽減できたか調べました」
「ちなみに、薬による治療の研究は含んでいません。薬以外の対処法を探ってくれました」
「さて読者様、シフトワークのダメージを軽減する方法は何だと思いますか?」
「スケジュールを変更して、シフトワークが減れば、回復すると思いますか?」
「行動に介入して、健康的な生活を送れば、夜勤のダメージも吹っ飛ぶのでしょうか?」
「光のコントロールをすることで、体内時計がリセットされます。不健康もリセットしてくれるのでしょうか?」
「疲れを癒すのは何よりマッサージ。補完療法こそが最強なのでしょうか?」
「はたして、効果があるのはどれなんでしょうか?」
「シフトワークのダメージを軽減する効果があったのはーー」
「全部でした!」
「どの対策もシフトワークのダメージを軽減するのに役立っていました。どの手段でもよかったのです」
「スケジュールの変更では、睡眠時間の増加、血圧の低下が確認されました」
「ただ、働く時間によっては睡眠時間が短くなるなども確認されました」
「次に、行動介入ですが、主観的な睡眠時間と睡眠の質の改善が確認されました」
「他にも、BMIの減少、善玉コレステロールの増加も確認されました」
「光コントロールでは、それぞれの研究で睡眠時間の増加、入眠までの時間、睡眠効率、のいずれか一つが改善していました」
「最後の補完療法ですが、睡眠の質が改善されていることが分かりました」
「という感じで、どの対策にも効果があることが判明しました」
「シフトワークをしている読者様、体にダメージを残さないためにも、いずれかの方法を試しましょう」
「まあ、スケジュールの変更は会社の都合があるので難しかったりします」
「簡単なのは、行動介入でしょう。食事の改善、睡眠時間の確保、定期的な運動は会社に左右されません」
「お金がかかりますが、マッサージに行くのもいいでしょう。是非、試してください」
「しかし、手放しでバンザーイできる結果ではありませんでした」
「どの対策も効果はありましたが、劇的な効果ではありません」
「どの対策も効果は小さかったです」
「つまり、シフトワークという大きなマイナスを帳消しにするようなものではありません。大きなマイナスを小さなマイナスにする、くらいのものです。依然として、マイナスはマイナスなままです」
「ぶっちゃけ、シフトワークのダメージを軽減することはできても、なくすことはできません。延命しているに過ぎません。根本的な治療とは異なります」
「いずれ限界が来ます」
「なので、最終的な結論としましては、シフトワークは辞めるに限る、です」
「好きな仕事だから、辞めたくないというのなら、解決法は一つ。システムを変えるしかありません」
「会社のシステムを変えて、シフトワークをなくすしかありません」
「遠い道のりですが、コツコツ進めばいずれ到達します。是非、挑戦してみてください」
「他人事なら何とでも言えるよね、って所で今回のまとめです」
「研究者はシフトワークに関する研究を集めて、シフトワークのダメージを軽減する方法を調べたよ」
「大まかに4つの対策があることが判明したよ」
「スケジュールの変更、行動介入、光コントロール、補完療法の4つだよ」
「どれも効果があるから、シフトワーカーは試してみてね」
「ただ、どれも効果はそこそこだよ」
「シフトワークで24時間働いている人には感謝しかないです。健康を考えるならシフトワークは愚かな選択です」
「夜勤は給料はいいですが、健康被害があります。健康とお金、どちらか大切か今一度考えてください」
「若いからと言って、無茶をしているといつかツケを払わされますよ」
「ということで、今回は『シフトワークのダメージを軽減する方法を教えます』でした。知識の足しになれば幸いです」
「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト、お願いします」
「次回の『勉強したことをガッツリ記憶に残す方法』で、会おうね! いくぜ、知識の完全制覇。バイバイ」
参考文献
Non-Pharmacological Interventions to Improve Chronic Disease Risk Factors and Sleep in Shift Workers: A Systematic Review and Meta-Analysis
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