404_怒っている人の投稿に「いいね!」すると余計に怒る #感情 #SNS

「イングランドの詩人ジョン・ドライデンは『辛抱強い人の怒りには、要注意だ』と言いました。ごもっとも」


「やっほー、賢明なる読者様。読むと人生が変わる知識を提供する世界一の美女サクラです! 今回は『怒っている人の投稿に「いいね!」すると余計に怒る』のお話をしたいと思います」


「では、よろしくお願いします」


「読者様はSNSで怒っている人を見かけたら、どうしますか?」


「触らぬ神に祟りなし、ということで無視しますか?」


「それとも、「いいね」をしたり、シェアしたりしますか?」


「この対処の仕方を間違ったら、余計に激怒します」


「なので、今回は怒っている人の対処法についてお話ししたいと思います」


「参考文献はアメリカのイェール大学の研究となります」


「研究者はSNSのユーザー7331人から約1270万件の投稿を分析しました」


「パソコンを使って、投稿内容を分析して、どれくらい怒りの投稿をしているのか調べました」


「分析の結果、投稿者に対してあるアクションが行われると、その後の怒りの投稿が増えることが判明しました」


「さて読者様はどんなアクションがされると、余計に怒ると思いますか?」


「無視でしょうか?」


「怒りを表明しているのに、誰にも届いていないと思うと、誰かに届くまで怒りを表明するのでしょうか?」


「シェアでしょうか?」


「同じことを思っている人がいると、安心して怒れるのでしょうか?」


「それとも「いいね」でしょうか?」


「ハートマークが心の励みになり、余計に怒るのでしょうか?」


「はたして、怒っている人を余計に怒らせるアクションとは何なのでしょうか?」


「分析の結果ですね、余計に怒らせるアクションはーー」


「「いいね」でした!」


「怒っている人の投稿に「いいね」をすると、その後の投稿も怒っていることが多くなっていました」


「読者様も怒っている投稿に対して、迂闊に「いいね」をしないでください。余計に燃え上がりますよ」


「しかも「いいね」以外にも余計に怒らせるアクションがあります。それは、シェアです」


「投稿がシェアされると、投稿者は余計に怒るのです」


「読者様、怒っている投稿を見ても、積極的に広めないでください。投稿者の怒りは静まりません」


「どうして、「いいね」やシェアをすると、怒りの投稿が増えるのかと言いますと、認められたからです」


「怒りに対して、「いいね」やシェアがあると、自分の怒りは間違っていなかった、自分の怒りは正当である、などの気持ちになります」


「結果として、怒りの投稿が増えるのです」


「また、怒りの投稿をして、注目を浴びたい、という動機もあるみたいです」


「要するにですね、怒っている人を見かけたら無視するのが一番です。炎上商法ってことですね」


「無視されると、自分が間違っているんだ、こんなことをしても認められない、と思って、踏み留まってくれます。怒りの投稿が増えることはありません」


「読者様も好きな人をフォローしていることだと思います。その人も時には怒っている投稿をするかと思いますが、「いいね」やシェアはしてはいけません」


「ファンだから、「いいね」をしていると、その人は怒りの方向に進んでしまいます」


「好きな人とファンを守るためにも、怒りの投稿には無闇に「いいね」をしないようにしましょう。何でもかんでも「いいね」をしたらいいわけではありません」


「またですね、怒りの投稿に触れた人は自分も怒りの投稿をするようになるのも判明しています」


「研究者は240人に怒りの投稿か、中立的な投稿のどちらかを見せました。その後、怒りの投稿か中立的な投稿のどちらかを選んで投稿してもらいました」


「その結果、怒りの投稿を見た人は、より多くの怒りの投稿を選んでいました」


「つまり、怒りは伝染するのです」


「怒りの投稿に「いいね」をすると怒りの投稿が増える。怒りの投稿が増えたら怒りの投稿を目にする人が増える。怒りの投稿を見た人は怒りの投稿が増える」


「最悪な循環の出来上がりです。なので、読者様は怒りの投稿を見ても「いいね」をしないでください」


「その一つのアクションがSNSの世界を怒りで埋め尽くすのです」


「ネガティブな世界を構築しないためにも、怒っている人は無視しましょう。その無視が読者様と読者様の周りを守ります」


「ちなみに、怒りの投稿に対して、普通の投稿の100%増の「いいね」がされると翌日の怒りの投稿は2%から3%増えると予想されます」


「え? 『たった3%なの?』ですか。その考えは甘いですよ」


「毎日のように「いいね」がされると、一週間、一ヶ月でとんでもない量に膨れ上がります。複利と同じで、最初は小さくても、どんどん大きくなります」


「だからこそ、読者様のアクションが大切なんです。怒りの投稿は絶対にバズらせてはいけないのです。肝に命じてくださいね」


「まあ、私は怒りの投稿は最初から無視しているので、バズった所で関係ないですが…………ということで、今回のまとめです」


「研究者は7000人以上のSNSユーザーの投稿1270万件を調べて、怒っている人の同行を調べたよ」


「すると、怒っている投稿に対して、「いいね」がされると、余計怒っている投稿が増えることが判明したよ」


「投稿者を燃え上がらせないためにも、怒っている投稿を見かけたら、「いいね」をしないようにね」


「怒っている人がいても、気にかけないほうがいいよ。無視が一番だよ」


「反応があるからこそ、怒りは燻り続けます。何も反応がないと、燃え続けることはできません」


「何もないところ起こり続けられるほど、人の怒りは持続しませんよ」


「怒りの特効薬は、何もしないこと」


「ということで、今回は『怒っている人の投稿に「いいね!」すると余計に怒る』のお話でした。読者様の知識になれば幸いです」


「お付き合いいただきまして、ありがとうございます。高評価や応援コメント、質問やリクエストも待ってまーす!」


「次回の『シフトワークは健康に悪いぞ』で、お会いしましょう」


「もしくは、読者様の気になるお話でお待ちしております。バイバイ」



参考文献

How social learning amplifies moral outrage expression in online social networks

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る