402_生活に欠かせない空間認識能力はGPSに頼ると衰える #能力 #生活

「活動期間はわずか10年ほどだったマリリン・モンローは『キャリアは公共の中で生まれ、才能はプライベートの空間で生まれる』という言葉を残しています。才能はいつだって孤独です」


「やっほー、役立つ知識を伝える世界一の美女サクラです! 今回は『生活に欠かせない空間認識能力はGPSに頼ると衰える』です。よろしくお願いします」


「読者様は空間認識能力に自信がありますか?」


「空間認識能力とは、空間にある物体の位置関係を把握する能力のことです。部屋のどこに何かあるのか理解したり、自分が町のどこにいるか把握する能力のことです」


「この能力が高いと、絵や図が上手く描けるようになったり、ゲームが上手くなったりします」


「自分と相手、自分と物体の位置関係を正確に把握できるので、最適な行動が取れるようになります」


「他にも、見えていない部分の形を想像することもできます」


「生活する上で欠かせない能力です」


「しかし、この空間認識能力、現代人は衰退している可能性があることが判明しました」


「今回はどうして、空間認識能力が落ちているのかについてお話しします」


「参考文献はカナダのマギル大学の研究となります」


「研究者は19歳から35歳の健康な50人を集めました。男性32人、女性18人です」


「実験の参加条件として、週に車を4日以上運転していることでした」


「空間認識能力は位置関係が大事な能力です。ですが車には現在地を教えてくれる機能がありますよね、そうカーナビです」


「カーナビを使えば、自分の現在地や目的地を考える必要がありません。位置関係を把握する必要がある空間認識能力を使わなくて済みます」


「つまり、普段からカーナビに頼っている人は空間認識能力を使わないから、衰えているじゃないか? と考えたわけです」


「筋肉を使わなければ筋力が落ちるように、使わなければ衰えるのは当然です。それが空間認識能力でも起こるのか調べたのです」


「参加者には、空間認識能力を調べるテストを受けてらい、能力が落ちているのか調べました」


「さて読者様、空間認識能力は筋肉と同じで衰えると思いますか?」


「使わない能力は退化しますか?」


「それとも、能力は別でしょうか? 昔取った杵柄というように、スキルは衰えないのでしょうか?」


「はたして、空間認識能力は衰えているのでしょうか??」


「分析の結果、カーナビを頼っている人の空間認識能力はーー」


「衰えていました!」


「普段からカーナビに頼っている人は、方向感覚や空間記憶能力が低いことが判明しました」


「しかも、カーナビをよく使っている人ほど、能力が低かったです」


「空間認識能力も使わなければ、衰えることが判明しました」


「方向感覚がないと、どの方角に向かっているのか分からなくなります。目的とは逆方向に進むことになるでしょう」


「空間記憶能力がないと、物体の位置関係を覚えられません。いくつかの建物を覚えても、どこにどの建物があったのか分からなくなります」


「迷子になること確実です」


「読者様、迷子にならないようカーナビに頼るのは程ほどにしましょう」


「え? 『車は運転しない』ですか。現代っ子ですねぇ」


「今回の研究ではカーナビをよく使っている人を対象にしましたが、カーナビだけが問題ではありませんよ」


「普段からGPSを使った地図アプリに頼って、自分では何も考えず目的地に向かっている人も危ないです」


「結局、空間認識能力を使わないことが問題なんです。地図の指示に頼りきりの人は車だろうが徒歩だろうが、能力は衰えます」


「なので、時には地図に頼らずに目的地に向かうことも経験しましょうね」


「え? 『スマホがあるから空間認識能力がなくても困らない』ですか」


「確かにスマホがあれば、目的地に辿り着くのは容易です。ですが、スマホがいつも使えるとは限りませんよ」


「バッテリーが切れたり、災害でインフラが止まることもあります。スマホを使えなくなった時のことも想定したほうがいいです」


「いつ何が起きてもおかしくありませんから」


「それ以上に、空間認識能力は仕事にも使います。デザインのバランスを取るには必須です。センスがない人のデザインはぐちゃぐちゃです」


「他にもスポーツでも使います。チームメイトと行うスポーツでは、仲間の位置を把握するのに使います。パスをしたのに誰もいない、なんてミスをしないためにも空間認識能力は必要です」


「スマホがあるから大丈夫と高を括っている読者様、空間認識能力は様々なシチュエーションで使います」


「文明の利器に頼ってばかりだと、痛い目を見ますよ。普段からGPSに頼りきりにならない生活を心がけましょう」


「休日に地図を持たずに散歩するのもいいかもしれませんよ」


「他にも折り紙もいいそうです。ペラペラの紙を立体的にするのは、空間認識能力を鍛えるのに打ってつけです。是非、お試しください」


「ということで今回のまとめです」


「研究者はよく車を運転する人を集めて、空間認識能力について調べたよ」


「すると、普段からカーナビに頼っている人は空間認識能力が低いことが判明したよ」


「カーナビを使うと空間認識能力を使わなくなるから、衰えるみたい」


「GPSで頼りきりな生活は空間認識能力を低下させるから、気を付けてね」


「空間認識能力は様々な場面で応用できます。物を綺麗に収納できるのも空間認識能力です。人とぶつからないのも空間認識能力です」


「ボールをキャッチするのも空間認識能力ですし、プラモデルを組み立てるのも空間認識能力が関わっています」


「それに仕事にも役立ちます。パイロットは常に飛行機の高さや向きを気にかけています。これも空間認識能力のなせる技です。イラストレーターにも必要です。平面の世界のキャラクターを立体に見せるのも空間認識能力です」


「空間認識能力は生活に密接していますので、読者様も是非、鍛えてくださいね」


「私も地図を使わない生活を心がけますね」


「ということで、今回は『生活に欠かせない空間認識能力はGPSに頼ると衰える』でした。知識の足しになれば幸いです」


「ありがとうございました。高評価、コメント、リクエスト、お願いします」


「次回の『靴下を履いて寝ると早く眠れる?』で、会おうね! いくぜ、知識の完全制覇。バイバイ」



参考文献

Habitual use of GPS negatively impacts spatial memory during self-guided navigation

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