400_【フェイクニュースは害悪】嘘だと知っていても拡散したくなる #情報 #言葉
「5ドル紙幣の肖像画でも有名なエイブラハム・リンカーンは『どんな人間でも、完全な嘘つきになれるだけの優秀な記憶力は持ち合わせていない』と言いました。全ての嘘はいずれ暴かれる運命にあるのでしょう」
「やっほー、人生よくなってるはずの読者様。タメになる情報をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『【フェイクニュースは害悪】嘘だと知っていても拡散したくなる』のお話をしますよ」
「では、よろしくお願いします」
「世の中には様々なニュースが飛び交っています。新聞、テレビ、SNS、インターネット、どこにでもニュースはあります」
「ですが、ニュースのすべてが真実とは限りません」
「フェイクニュースと呼ばれる、真っ赤な嘘が世の中にははびこっています」
「そんな1ミリの得もないフェイクニュースなんですが、想像以上に害悪なことが判明しました」
「読者様にはフェイクニュースに踊らされないためにも知っておいてもらいたいです」
「今回の参考文献はロンドン・ビジネス・スクールの調査となります」
「研究者は18歳から74歳の男女138人を集めました」
「彼らには実際にあったアメリカの政治に関するフェイクニュースの見出しを見てもらいました」
「見出しの数は6個、それぞれ4回ずつ見てもらいました」
「その後、別の作業をしてもらい、少し時間を置いた後に『先程見せたニュースはすべて嘘でした』とフェイクニュースだったことを告げました」
「さらに、新たにフェイクニュースの見出しを6個見せて、それぞれのニュースに対する評価を調査しました」
「評価というのは、いいねをする、シェアする、コメントを投稿する、ブロックする、などです」
「要するに、フェイクニュースに出会った時、どのような行動をするのか調べたのです」
「さて読者様、人はフェイクニュースに対してどのような行動をすると思いますか?」
「嘘を発信しているのだから、ブロックするのでしょうか? 嘘の情報を見ても仕方ないですからね」
「もしくは正義感が強い人は、コメントを投稿して、やめるように呼び掛けたり、嘘であることを知らせたりするのでしょうか?」
「それとも、自分とは関係ないとして、そっと閉じるのでしょうか?」
「はたして、フェイクニュースにはどんな反応をするのでしょうか?」
「分析の結果ですね、人はフェイクニュースに出会った時ーー」
「いいねをして、共有することが判明したのです!」
「人はフェイクニュースに出会った時、拡散したくなっちゃうことが明らかとなったのです」
「嘘の情報を広める手助けをしていたのです」
「世の中にはフェイクニュースを拡散したい人がたくさんいるから、フェイクニュースがなくなることはないのです」
「恐ろしいですね。このまま世界が進んでいくと、世界は嘘だらけになってしまいそうです」
「どうして、フェイクニュースを拡散したくなっちゃうのかと言いますと、何度も触れているからです」
「人は同じものを何度も見ると、脳のその情報を簡単に処理できるようになります。脳は労力を少ないものを好むので、それを好きになります。好きになるので嘘だと思えなくなり、いいねをしたり、他の人に薦めるようになったのです」
「言ってしまえば、何度もフェイクニュースに触れなければ大丈夫ということです」
「これは二つ目の実験でも示されています」
「796人の参加者に6個のフェイクニュースをそれぞれ一回ずつ見てもらいました」
「その後、フェイクニュースについての評価を調査しました」
「結果、いいねをしたり、共有したいと思った人は減っていました」
「たとえ嘘だと分かっていても何度も見聞きすると、人は好きになったり真実だと思うようになります」
「なので、フェイクニュースに一度遭遇したら、今後同じものを見ないようにするしかないのです」
「何度も見ている間に嘘が嘘とは思えなくなります」
「フェイクニュースに出会ったら即刻ブロックしましょう」
「ただ、人も捨てたものじゃありません」
「参加者に対して、フェイクニュースを見せるまでは同じなんですが、フェイクニュースだと伝えないで実験を行いました」
「すると、嘘だと知っている参加者より、嘘だと知らない参加者のほうが、いいねや共有をする数が多くなりました」
「要するに、人は嘘だと知っていたら、踏み留まることができる生き物なんです」
「読者様もフェイクニュースを拡散しないために、フェイクニュースに出会ったらブロックする、真偽が不明なら真実を確認することを忘れないでください」
「一人一人の行動が世の中を変えるのですよ」
「ちょっと壮大な考えになった所で今回のまとめです」
「研究者は138人の男女を集めて、フェイクニュースを何度も見てもらったよ」
「すると、嘘だと教えてもいいねをしたり、共有したいと思うようになったよ」
「人は嘘だと分かっていても、何度も同じ情報に触れると好きになっちゃうみたい。だから、フェイクニュースも拡散したくなるんだ」
「フェイクニュースを見かけたら、見ないようにするのが一番だよ」
「嘘だと分かっていてもフェイクニュースを追っかけてたら、いつの間にか真実だと思う可能性があるよ」
「フェイクニュースは見ないに限るよ」
「世界からフェイクニュースがなくなることはないでしょう。ですから、自分の身は自分で守るしかありません」
「嘘に騙されないためにも、嘘の情報には何度も触れないように気を付けましょう」
「読者様が嘘に騙されないのも大事ですが、嘘を広める手助けをしないためにも、嘘を見つけたら即刻シャットアウトを心がけましょう」
「……この世から嘘がなくなるといいのに」
「ということで、今回は『【フェイクニュースは害悪】嘘だと知っていても拡散したくなる』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、読者様が知りたい情報のリクエストも待ってまーす!」
「次回の『【老害】老人は若者の7倍もフェイクニュースを拡散する』で、お会いしましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。バイバイ」
参考文献
Misinformation and Morality: Encountering Fake-News Headlines Makes Them Seem Less Unethical to Publish and Share
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます