399_自分のことは自分よりも恋人のほうが知っている #恋愛 #能力
「イギリスの政治家ウィンストン・チャーチルは『力や知性ではなく、地道な努力こそが能力を解き放つ鍵である』と言いました。面倒ですけど、地道にコツコツすることが最善なんですよね」
「やっほー、人生成功間違いなしな読者様。知ってると得する知識をデリバリーする世界一の美女サクラです! 今回は『自分のことは自分よりも恋人のほうが知っている』のお話をしまーす」
「では、よろしくお願いします」
「読者様は自分のことをどれくらい正確に知っています?」
「自分のことは自分が一番知っている、というように自分のことを一番理解しているのは自分だと思っていますか?」
「その考え、改めたほうがいいかもしれません」
「案外、自分のことを理解してるのは自分ではないかもしれません」
「今回は自分の能力をどれくらい正確に把握できるのか? 正しく把握しているのは誰なのか? についてお話ししたいと思います」
「参考文献はオーストラリアのグラーツ大学の研究です」
「研究者は18歳から45歳の男女238人を対象に、いくつかのテストを行いました」
「知能、創造性、感情的な能力、を計りました」
「その後、参加者には自分のテストの成績はどれくらいか予想をしてもらいました」
「これで参加者が自分の能力を客観的に見れているか判明します」
「ですが、実験はここで終わりではありません」
「参加者の知人、友人、恋人からそれぞれ一人ずつ、合計714人にも協力してもらって、参加者のテストの成績を予想してもらいました」
「要するに、参加者の能力を一番正しく予想できるのは誰? ってのを調べたのです」
「さて読者様、どの人物が正確に能力を予想できたと思いますか?」
「自分のことは自分が一番知っているから、自分でしょうか?」
「第三者のほうが冷静に物事を見れると言います、知人くらいが正確に見抜くのでしょうか?」
「なんだかんだ気の置けない友人が正確に見抜くのでしょうか?」
「それとも、一番身近にいる恋人が一番知っているのでしょうか?」
「はてさて、誰が一番の眼を持っているのでしょうか?」
「分析の結果、一番能力を正確に予想していたのはーー」
「恋人でした!」
「一番身近にいる恋人に軍配が上がりました」
「好きな人というのはついつい目で追ってしまいます。自ずと能力についても観察したり分析したりするのでしょう」
「結果として、恋人の能力を正確に見抜くことができたのだと思います」
「いやー、意外な結果ですね、恋は盲目とは言いますが、恋人のことはちゃんと見ているようですね」
「恋は盲目で見えなくなるのは、相手のことではなく、自分のことだったようです。相手のことに目が行きすぎて、自分のことに目を向けない。それが恋は盲目ってことなのでしょう」
「恋に現を抜かしている時ほど、自分を省みないといけませんね」
「恋人以外の予想がどうだったのかと言いますと、まず本人ですが、過小評価していました」
「自分の能力を過大評価するより、過小評価する傾向が確認されました」
「友達の予想はそこそこでした。恋人には劣りますが、まあまあな予想でした。十分参考にできる範囲です」
「知人の予想は散々でした。まったく当てになりません。得意なことも知らない有り様でした。顔見知り程度の相手に、自分のことを聞かないほうがいいですよ」
「読者様、自分に割り振られた仕事ができるかできないか判断がつかない場合は、恋人に聞きましょう」
「自分で判断するより、恋人の判断のほうが正確です」
「え? 『恋人がいない』ですか。その場合は、友達に聞きましょう。自分で判断するよりマシです」
「とにもかくにも、自分で判断するのは愚の骨頂です。恋人、友人、家族に判断を仰ぎましょう」
「逆に言えば、相手の能力を知りたい場合、相手に直接聞くのではなく、相手の恋人や友達に聞いたほうが正確に把握できるということです」
「仕事を任せようと思っている時、相手に能力があるか分からない場合は周りから埋めるのがいいみたいです。将を射んと欲すればまず馬を射よ、ですかね」
「とはいえ、自分の能力を正確に把握できる項目もありました」
「それは、数学です」
「数値的な能力に関しては、自分の判断はかなり正確に予想ができていました」
「数値で判断に迷うようでしたら、自分の能力を信じて大丈夫です。きっとそれが正解です」
「それに、いちいち恋人に聞いていたら、時間がかかります」
「数学的な能力がどれくらいか聞かれた場合は、自分の判断で答えましょうね。人の能力も捨てたもんじゃありません」
「読者様、自分のことは自分が一番知っている、という人は危険でしょう。そういった人に限って、自分のことを全然知らないのです」
「自信過剰な人には気を付けましょうね、という所で今回のまとめです」
「研究者は238人を集めて、能力を計るテスト行ったよ」
「その後、本人、恋人、友達、知人のそれぞれにテストの成績の予想をしてもらったよ」
「すると、恋人が一番正確に成績を予想していたよ。次点で友達だよ」
「自分のことを一番知っているのは、自分じゃなくて恋人だったよ」
「自分の能力に疑問を持ったら恋人に聞くのが一番手っ取り早いよ」
「相手の能力を知りたかったら、その人の恋人に聞くのがいいと思うよ」
「とはいえ、今回の実験で調べたのは一部の能力です。知能や創造性に関しては恋人に聞くのが一番ですが、他の能力も同じとは限りません」
「運動能力などは特に不明です」
「何でもかんでも恋人に聞けばいい、ってことではないですよ。恋人にだって限界はあります」
「ぶっちゃけ、自分の能力を正確に知りたければテストを受けろ、って話です。客観的な数値に勝る正確性はありません」
「ということで、今回は『自分のことは自分よりも恋人のほうが知っている』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございます。高評価、コメント、お願いします」
「読者様が『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」
「次回の『【フェイクニュースは害悪】嘘だと知っていても拡散したくなる』で、会いましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」
参考文献
Love is not blind: What romantic partners know about our abilities compared to ourselves, our close friends, and our acquaintances
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