374_第六感ってなんなの? #直感

「ノーベル賞の賞金を離婚の慰謝料に当てたことで知られるアルベルト・アインシュタインは『唯一の本当に価値あるものは直感だ』と述べています。科学も始まりは直感から起こるのでしょう」


「やっほー、人生に役立つ知識をお届けする世界一の美女サクラです! 今回は『第六感ってなんなの?』のお話です」


「では、よろしくお願いします」


「読者様は第六感を信じていますか?」


「第六感の他にも、虫の知らせ、直感、嫌な予感胸騒ぎでも構いません」


「『なんとなーく、こうしたほうがいい。説明できないけど』と思った経験が人生で一度くらいあると思います」


「でも、第六感って何なのでしょうか?」


「読者様は第六感について説明できますか?」


「できませんよね」


「ですが、科学が第六感の正体について解き明かしてくれました」


「今回は第六感の正体についてお話ししたいと思います」


「参考にするのは、オーストラリアのメルボルン大学の研究となります」


「まず、研究者は、画像を用意しました。オリジナルの写真と少し変更が加わった二つの写真です」


「たとえば、メガネをかけた女性とメガネを外した女性の画像です。二つの画像の女性は同一人物です」


「要するに、メガネがあるか、ないかの違いしかない画像を用意しました」


「メガネの他にも、イヤリング、ネックレス、帽子、口紅、アイシャドウ、アイライナー、服、髪が違っているバージョンも用意しました」


「そして、実験の協力者40人に二つの画像を見比べてもらい、何が変化したのか聞きました」


「単に、二つの画像を見比べたら、違いなんて一発で当てられてしまいます」


「そこで協力者には、まず、メガネをかけた女性の画像を1.5秒見てもらい、その後、真っ白な画面を1秒見せて、さらにその後にメガネを外した女性の画像を見せる、という風に実験を行いました」


「オリジナルの画像、空白、変更後の画像、という順番で画像を見せたのです」


「二つの画像を見比べた協力者は、画像に何か変化がありましたか? と質問されます。変化があったと答えた場合、メガネ、イヤリング、ネックレス、帽子、口紅、アイシャドウ、アイライナー、服、髪の選択肢の中から変化したものを一つを選択しました」


「さて読者様、実験の結果はどうなったと思いますか?」


「協力者はどのくらい画像の違いに感づいたと思いますか?」


「さらに言えば、どのくらい正確に画像の違いを指摘できたと思いますか?」


「時間をかければ当てられそうですが、画像を見るのは1.5秒です。短いので難しいのでしょうか?」


「実験の結果ですね、大半の協力者は画像が変化したことには気づいていました!」


「ですが、具体的に何が変わったのかは当てることができませんでした!」


「要するに、人には違いを察知する能力はあるのですが、具体的に説明することはできなかったのです」


「実験では女性以外にも、男性バージョン、左右を反転させたバージョン、色を変えたバージョンなどでも行いました」


「ですが、どの実験においても、変化したことに気づいても正確に変化したものを見破ることはできませんでした」


「人は大きな変化には気づくことができるのですが、細かい変化までには気づかないということです」


「なんとなく違和感を覚えているが、そのことを具体的に説明できない、というのが第六感です」


「つまり、第六感というのは、以前の状況と違っているけど、具体的に何が変わっているのか分からない。そんな時に発動する能力なんです」


「変化があるけど具体的に説明できない、だからモヤモヤしたり、説得力に欠けるのです」


「具体的に変化したものが分かれば、スッキリしますし、説得力を持たせられます」


「具体的に分からないからこそ、第六感が信用されない理由なのかもしれません」


「読者様の第六感が働いたら、それは何かが変化したサインです」


「つぶさに観察をすれば、変化を発見できるかもしれません。しかし、違いを見つけるのは困難です」


「第六感が発動したら、何かが変化したんだなぁ、と軽い気持ちで考えてください。何が変化したのか探るのは不毛です」


「第六感は所詮は個人の感覚でしかない、という所で今回のまとめです」


「研究者は、2種類の画像を用意したよ。一つ目はオリジナルの画像、二つ目は少し変化を加えた画像だよ」


「協力者にはオリジナルの画像を見せる、空白、変化した画像を見せる、という流れで画像を見せたよ」


「そして、何か変わったか尋ねたよ」


「すると、何かが変わったけど、具体的に何が変わっているのかは分からなかったよ」


「つまり、第六感の正体は、何か変化があるけど、具体的に何が変化したのか分からないこと、だったよ」


「読者様も第六感が働いたら、何かが変化した合図だと考えようね。ただ、大きな変化ではないよ」


「第六感は以前の状況と現在の状況を比較した際に発生します。普段から、観察をしていると第六感の発生回数が増えるかもしれませんね」


「ストックが増えれば増えるほど、現在の状況と比較することができます。第六感の発動回数が増えること間違いなしです」


「くれぐれも注意してもらいたいのが、今回の実験は第六感のメカニズムを解き明かしたものとなっています」


「第六感が正しいかどうかについては調べていません」


「あくまで第六感が発生する理由です」


「ですので、第六感に従うのかどうかは別の話となります」


「第六感が正しいのか、間違っているのは私に分かりません」


「ということで、今回は『第六感ってなんなの?』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」


「読者様の『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『第六感は信じるべきか? 無視するべきか?』で、会いましょう!」


「やるぜ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Detecting Unidentified Changes

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