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373_魅力を高める写真の撮り方 #魅力

「フランスの政治家シャルル・ド・ゴールは『人格者は、困難に対してある種の魅力を感じるものだ。なぜなら、困難に立ち向かってこそ、自分の潜在的能力に気づくのだから』と言ってます。高い壁を越えると、人は成長しますよね」

「やっほー、人生よくなってる読者様。使える知識をお届けする世界一の美女サクラです！　今回は『魅力を高める写真の撮り方』のお話をしますよ」

「では、よろしくお願いします」

「読者様は写真は撮りますか？　写真の中でも顔にフォーカスした写真は撮りますか？」

「自撮りでも、他の被写体でも構いません」

「そんな人物写真ですが、あることをすると簡単に魅力がアップするのです」

「履歴書に貼る顔写真、マッチングアプリでの顔写真、写真は色々な場面で活用されます」

「そのため、魅力をアップする写真の条件を知っていると有利に働きます。読者様には是非、活用してもらいたいと思います」

「今回の参考文献はポルトガルのリスボン大学の研究でございます」

「まず研究者は、たくさんの男女の写真を用意しました。そして、ある工夫をしました」

「ある工夫とは、不完全にすることでした」

「何も加工がされていないオリジナルの写真を、ぼやかしたり、全体の3分の2を隠したり、小さいサイズにしました」

「そして、協力者にオリジナルの写真と加工を施した写真を見てもらい、魅力度を評価してもらいました」

「写真の加工において、美肌にする、目を大きくする、というような加工はしていません」

「加工はあくまで、一部の情報を隠す、というものでした。むしろ情報を減らしているのです」

「さて読者様はどう感じますか？」

「一部を見えなくした写真は魅力が高いと判断されると思いますか？　未完成の作品が評価されることはあるのでしょうか？」

「それとも、すべてが見えているほうが魅力が高いと思われますか？　やはり作品は完成していたほうがいいのでしょう？」

「一体どっちなんでしょう？」

「分析の結果ですね、魅力的だと判断されたのは…………不完全な写真でした！」

「完璧な写真より、一部が隠されていることが魅力的だと判明しました」

「読者様も顔の一部を隠して写真を撮影してください。あら不思議、普段より魅力的に思われますよ」

「ですが、ここで『待った』が入ります」

「というのも、人間の顔にはシミ、シワ、ニキビなどの魅力に影響を与える要素が存在します」

「もしかして、シミ、シワ、ニキビが隠されたことで、魅力的だと判断されたのではないか？　と研究者は考えました」

「写真の加工で都合よく、マイナス要素が消えた可能性があったのです」

「ガサガサした肌より、赤ちゃんのようなツルツルスベスベの肌が評価が高くなるのは分かります」

「そこで、研究者は写真の加工の方法を工夫しました」

「機械にランダムに写真の一部を隠してもらいました。機械がランダムに選んだ場所が白くなり、元の顔の一部が見えないような加工を施しました」

「完全なランダムなので、シミ、シワ、ニキビが消える可能性もありますが、逆にツルツルスベスベの美肌が消える可能性もあります」

「たくさんの写真を用意すれば、偏りもなくなります」

「再度、オリジナルの写真とランダムに顔の一部を隠した写真のそれぞれを評価してもらいました」

「読者様はどう思いますか？」

「先の実験と同じく、加工した写真のほうが魅力的だと判断されると思いますか？」

「それとも、たまたま加工がよかったので、オリジナルの写真のほうが魅力的だと判断されると思いますか？」

「一体どうなんでしょうか？」

「更なる分析の結果、加工された写真のほうが魅力的だと判断されました」

「やはり、写真は一部が隠されているほうがいいみたいです」

「しかも、隠す部分はどこでもいいみたいです」

「読者様も写真撮影の際は、顔の一部を隠して撮影しましょう」

「手や腕を使って顔を隠したり、商品を顔の横に持ってきて隠したり、わざとピントを合わせずに撮影したりしましょう」

「何も隠さずに撮った写真より、魅力的に見えるに違いありません」

「どうして、顔を隠すと魅力がアップするのかと言いますと、人にはバイアスがあるからです」

「人は隠れているものがあると、隠れている部分についてはプラスの方向に想像します」

「顔が隠れていると、その部分は魅力的に違いない、と思う傾向があるのです。なので、顔写真は一部を隠すと、見る側が勝手に妄想を働かせて、魅力的だと思われるようになるのです」

「隠れているものに期待するのって、何も顔だけではありません」

「たとえば、未来です。今は忙しくても、1ヶ月後は仕事が落ち着いてゆっくり時間が取れる、と考えたことはありませんか？」

「今より未来のほうが忙しくなる、と今より未来のほうが時間が取れる、なら後者のほうが想像しやすくありませんか？」

「未来という隠された情報に楽観的になるのです。そして、実際に1ヶ月後になって、こんなはずじゃなかった、と思うのです」

「今が忙しい人は、1ヶ月後も半年後も1年後も忙しいです。対策をしない限り忙しさは永遠に続きます」

「他にも、ゲームの宝箱です。宝箱をゲットしたら、中にきっといいものが入っているに違いない、と期待します」

「ですが、実際に開けてみると大したことないアイテムで、がっかりします」

「隠されているものに対して、どうしてもいいイメージを持ってしまうのです」

「つまり、相手に期待してほしかったら、出し惜しみをしましょうということです。すべての情報を開示するより、一部の情報を隠したほうが相手は期待してくれます」

「ミステリアスな女性がモテるのは、相手に想像の余地が残っているからかもしれませんね、という所で今回のまとめです」

「研究者は男女の写真を用意して、一部を隠すような加工を施したよ。そして、オリジナルの写真と加工した写真の魅力を判断してもらったよ」

「すると、一部を隠した写真のほうが魅力的だと判断されたよ」

「読者様も相手に好印象を持ってもらえるように、顔写真は一部を隠して撮影したほうがいいよ」

「人には隠れている部分があると、そこをプラスの方向に捉えるみたい。隠し事は魅力を高めるよ」

「以前にも、”082_お手軽に男性の魅力を上げる方法が判明した【イケメンになろう】”でお話ししたように、顔を隠すと魅力が上がることはお話ししています」

「それに、ことわざにも夜目遠目笠の内というように、暗がりで女性を見るとはっきり見えないため、実際より美しく見える、という意味の言葉もあります」

「昔から、人はよく見えないものを美しく感じる素養があるみたいです」

「ただですね、今回の実験では人の顔以外にも、犬の顔、花、風景の写真でも同様に実験を行いました」

「その結果、一部を隠しても魅力に差は出ませんでした」

「もしかしたら、隠されて魅力的になるのは、人の顔に限定されるかもしれません。人の顔以外を隠す際はご注意ください」

「ということで、今回は『魅力を高める写真の撮り方』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」

「最後まで、ありがとうございます。高評価や応援コメント、お願いします」

「読者様が『こんなことが知りたい』というリクエストも受け付けてます！」

「次回の『第六感ってなんなの？』で、お会いしましょう！」

「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」

参考文献

Humans judge faces in incomplete photographs as physically more attractive