372_【人間と一緒】リスクを取るオオカミはリーダーになりやすい #動物 #リーダー
「フランスの軍人であり皇帝でもあるナポレオン・ボナパルトは『一頭のオオカミに率いられた百頭のヒツジの群れは、一頭のヒツジに率いられた百頭のオオカミの群れにまさる』と言ってます。辞書に不可能の文字がないこと以外にも、名言があるんですよ」
「やっほー、人生が楽しいに違いない読者様。悩み解決請負人の世界一の美女サクラです! 今回は『【人間と一緒】リスクを取るオオカミはリーダーになりやすい』のお話です」
「では、よろしくお願いします」
「読者様にはたびたび、動物の生態に関するお話をしております。以前にも、”078_【猫好き必見】誰でもできる猫に好かれる方法”や”209_【超独特】イルカの仲間の識別方法”や”218_カメは老化しないらしい”などです」
「他にも、”314_恐竜の好物は何だったのか?【ドラゴンの資料に】”では、恐竜の食べ物の話をしました」
「そこで、今回も動物の知られざる生態をお話ししたいと思います」
「今回取り上げる動物は、オオカミです!」
「実はリーダーになりやすい個体の特徴が判明したのです」
「リーダーになりたい読者様はオオカミを見習いましょう」
「参考文献はアメリカのモンタナ大学が行った研究となります」
「まず、研究者はアメリカのイエローストーン国立公園に赴いてハイイロオオカミを調査しました」
「イエローストーン国立公園はアイダホ州、モンタナ州、ワイオミング州に位置する国立公園です。広さは8980平方キロメートル。間欠泉や温泉などの観光スポットがあり、グリズリーやオオカミ、バッファロー、ピューマなどが生息していることでも知られます。巨大な生態系を作っている国立公園です」
「研究者は229頭のハイイロオオカミの血液を採取して、トキソプラズマに感染してるのか調べました」
「トキソプラズマは寄生虫の一種で、健康な個体なら免疫で抑えることが可能です。そのため、大きな問題になりにくい寄生虫でもあります」
「どうしてトキソプラズマを調べたのかと言いますと、トキソプラズマはネコ科の動物を宿主にするからです」
「イエローストーン国立公園にはハイイロオオカミの天敵であるネコ科のクーガーが生息しています。クーガーは日本だとピューマと呼ばれていますね」
「ハイイロオオカミがトキソプラズマに感染するには、ピューマの縄張りの近くに行く必要があります」
「つまり、ハイイロオオカミのトキソプラズマを調べれば、その個体がピューマの縄張りまで近づくような、リスクを取る個体かどうか判明するのです」
「そこから、さらにリスクを取る個体とリスクを取らない個体を追跡して、どのような違いが出るのか調べたのです」
「危険に飛び込む勇気のあるオオカミと安全地帯でぬくぬく暮らしているオオカミを比較した、ということです」
「さて、読者様はリスクテイクでどれくらいオオカミの人生、ならぬ狼生に違いが出ると思いますか?」
「動物の世界は弱肉強食です。リスクを取ることは吉と出るのでしょうか? 凶と出るのでしょうか?」
「それとも、動物の世界では人間の世界と違ってリスクを取っても意味がないのでしょうか?」
「リスクに関係なく、生を全うするのでしょうか?」
「はたして、結果はいかに?」
「ハイイロオオカミを分析した結果、リスクを取る個体は…………リーダーになる確率が46倍以上も高かったです!」
「オオカミの世界では、リスクを取る個体がリーダーになりやすいことが判明したのです」
「でも、リスクを取るとリーダーになりやすいのはオオカミの世界に限った話ではありませんよね?」
「人間の世界もリスクを犯して、挑戦した人にこそチャンスが巡ってきます」
「つまり、どこの世界もリスクを取るほうが成功しやすいのです」
「読者様も成功したいのなら、やはりリスクを取る必要がありますよ。オオカミを見習ってください」
「リスクを取れる人って、賢そうに見えたり、才能があるように見えたり、かっこよく見えます。普通の個体がリーダーになったら、群れが崩壊します。なので、特殊な能力を持った個体が、自然と地位を得るのでしょう」
「ただですね、リスクを取るハイイロオオカミはリーダーになる確率が高いのですが、群れを離れる確率も高かったです」
「トキソプラズマに感染したオスの個体は6ヶ月以内に群れを離れる確率が50%に達していました。しかし、未感染個体は21ヶ月後に50%に達していました」
「メスの場合、感染した個体は30ヶ月後までに群れを離れる確率が25%に達し、未感染個体は48ヶ月以内に群れを離れる確率が25%に達しました」
「オスもメスもトキソプラズマに感染している個体のほうが、群れから離れる確率が高いです」
「リスクを取るのは危険が付きまといます。一般的な個体には理解し難いので、群れとは相容れないのでしょう。結果として、群れから離れるのだと思います」
「一匹狼という言葉がありますが、この言葉はリスクを取った結果だったのでしょう」
「リスクを取らず安穏と暮らす群れの中で、リスクを取ることを厭わない個体が、グループ性の違いによって群れから離れるのでしょう」
「一匹狼は群れからはぐれた可哀想な子じゃないんです。人一倍チャレンジしている個体なんです!」
「成功を掴み取る可能性が高いのが一匹狼なんです」
「読者様、一匹狼を見つけて可哀想なんて思っていたら、いつの間にか立場が逆転していることになりますよ」
「一匹狼を見つけたら、それはかつてないことに挑戦している証明かもしれませんよ」
「一匹狼を侮らないでください、という所で今回のまとめです」
「研究者はイエローストーン国立公園に生息しているハイイロオオカミを調べたよ」
「すると、天敵であるピューマに近づく個体ほど、群れのリーダーになりやすいことが判明したよ」
「どうやらリスクを取る個体は普通とは違うので、リーダーになりやすいよ」
「ただ、一匹狼にもなりやすいから気を付けてね。リスクを取るのは一般的な個体からは理解されにくいよ」
「人間の世界も動物の世界も、チャンスが巡ってくるのはいつだってリスクを取った奴だけです」
「読者様も他人からちやほやされたければ、リスクを取ってくださいね」
「いつもと同じ日常を繰り返している人には、チャンスは巡ってきませんよ」
「チャンスを得るにはリスクを取るしかない」
「ということで、今回は『【人間と一緒】リスクを取るオオカミはリーダーになりやすい』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」
「読者様の『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」
「次回の『魅力を高める写真の撮り方』で、会いましょう!」
「いくぜ、知識の宝物殿。バイバイ」
参考文献
Parasitic infection increases risk-taking in a social, intermediate host carnivore
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