358_仕事で運動するの健康に悪い #ビジネス #健康 #運動
「古代ギリシアの哲学者アリストテレスは『適度の運動は、健康を生み、育て、長もちさせる』と言いました。大昔から運動は大切な存在だと認識されていました」
「やっほー、人生が楽しいに違いない読者様。悩み解決請負人の世界一の美女サクラです! 今回は『仕事で運動するの健康に悪い』のお話です」
「では、よろしくお願いします」
「読者様には常々、運動しましょう、と言っています」
「なので、運動量を増やした読者様も多いかと思います」
「しかし、どんな運動でも健康にいいのかというと、そうでもありません」
「運動がマイナスになることがあるのです。今回は、マイナスになる運動についてお話ししたいと思います」
「参考文献は、デンマークのデンマーク国立労働環境センターの研究となります」
「研究者は、疫学調査のデータを使用してデンマークに住む20歳~100歳までの男女10万4046人を調査しました」
「どのようなことを調査したのかと言いますと、仕事と余暇の運動です」
「仕事では対象者の仕事内容を、座りっぱなし(低)、時々歩く(中)、力を使う(高)、重労働(極高)、の4つに分類しました」
「余暇の運動では対象者の運動量を、週に2時間未満のかなり軽い運動(低)、週に2時間~4時間の軽い運動(中)、週に4時間以上の軽い運動または週に2時間~4時間の激しい運動(高)、週に4時間以上の激しい運動または週に数回の激しいスポーツ(極高)、の4つに分類しました」
「その後、対象者を平均10年間追跡して、仕事の内容と余暇の運動が健康にどのような影響を与えるのか調べたのです」
「今回の研究で主に調べたいのは、仕事で運動する人は、『健康になるの?』ということです」
「実は、以前から、仕事で運動しても健康にいいことはない、むしろ健康を害する、と言われていました。これを身体活動のパラドックスと言います」
「ですので、研究者は身体活動のパラドックスが真実なのか調べたのです」
「さて、読者様はどう思いますか?」
「仕事中でも体を動かしたら、それは運動です。運動に違いないのですから健康になれるのでしょうか?」
「仕事をこなせて、健康にもなれる、一石二鳥でしょうか?」
「それとも、仕事と運動は切り離さないと意味がないのでしょうか?」
「仕事と運動のマルチタスクは健康によくないのでしょうか?」
「二兎を追う者は一兎をも得ずでしょうか?」
「結果はどっちに転ぶのでしょうか?」
「年齢、性別、BMI、学歴、収入、喫煙、飲酒、血圧、糖尿病、結婚などの印紙を調整して分析した所、まず判明したのは、余暇に中程度の運動をしているとMACEと全死亡リスクが減る、というものでした」
「MACEとは、主要血管イベントといいまして、心血管系臨床試験で用いられている複合エンドポイントです」
「まあ、小難しい話を抜きにすると、心血管死、心筋梗塞、脳卒中などが含まれている言葉です」
「つまり、余暇に2時間~4時間の軽い運動以上をしている人は、心血管疾患、心筋梗塞、脳卒中などのリスクが下がった、ということです」
「MACEと死亡率の減少の割合は、中程度の運動で14%と26%、高程度の運動で23%と41%、極高の運動で15%と40%でした」
「やはり、運動で健康になれるのは間違いないみたいです」
「一方で、仕事で運動をしている人はどうなったのかと言いますと…………MACEと全死亡リスクが上昇していました!」
「仕事で高程度以上の運動、つまり週に4時間以上の軽い運動または週に2時間~4時間の激しい運動をしている人は、心血管疾患、心筋梗塞、脳卒中などのリスクが上がっていました」
「MACEと死亡率の上昇の割合は、高程度の運動で15%と13%、極高の運動で35%と27%でした」
「仕事中に激しい運動をすると、逆に死亡率を上げることになります。仕事中に運動をしている読者様は気を付けてください」
「仕事中の軽い運動なら、リスクが上がることは確認されませんでした」
「読者様、運動するなら休日にしましょう。仕事中に運動をするなら、軽めで済ませましょう」
「運動をいつするかにもよって、健康になれるかどうかが決まります。是非、覚えておいてください」
「運動だったらなんでもいい、なんでもかんでも運動すればいい、ということでなはない所で今回のまとめです」
「研究者は、10万人以上の人の仕事と余暇の運動を調査して、健康にどんな影響があるのか調べたよ」
「すると、余暇に軽い運動をしているとMACEと全死亡リスクが低下することが判明したよ」
「でも、仕事中に激しい運動をしていると、むしろ健康を害することが判明したよ。MACEと全死亡リスクが上昇するよ」
「読者様も仕事中には激しい運動はしないでね」
「仕事中に運動すると健康を害する理由は分かっていません。ですが。疲労などが関係しているではないか、と個人的には思います」
「ただでさえ、仕事は神経を使い、疲弊します。そこに肉体的な疲労まで加わると、回復が追い付きません」
「体が回復しないまま、次の日も運動をしていたら、疲労は溜まる一方です」
「蓄積した疲労によって、体にガタがくるのではないでしょうか?」
「余暇の運動でも、運動はすればするだけいい、ということもありませんでした」
「高程度の運動に比べて、極高の運動はリスクの減少が低かったです」
「これは一重に回復が追い付いていない証拠ではないでしょうか?」
「ですので読者様、運動はしないのもダメですが、やり過ぎもダメですよ。肝に命じてくださいね」
「何事もバランスが大事です」
「ということで、今回は『仕事で運動するの健康に悪い』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」
「読者様の『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」
「次回の『習慣作りに大切なのはスマホだ!』で、会いましょう!」
「いくぜ、知識の宝物殿。バイバイ」
参考文献
The physical activity paradox in cardiovascular disease and all-cause mortality: the contemporary Copenhagen General Population Study with 104 046 adults
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