357_幸せは「窓」で決まる #幸福 #家庭

「イギリスの聖職者であり歴史家であるトーマス・フラーは『知識の裏付けのない熱意は、光のない火のようなものだ』と述べました。熱意だけあっても、それを説明できなければ誰もついてきません」


「やっほー、人生が楽しいに違いない読者様。悩み解決請負人の世界一の美女サクラです! 今回は『幸せは「窓」で決まる』のお話です」


「では、よろしくお願いします」


「読者様のご自宅の窓はどのくらいの大きさですか?」


「え? 『小さい』ですか。それは、よくないです。とてもよくないです」


「人は窓から差し込む光に大きく影響されます。小さい窓だと損してます。できるなら、大きい窓に変更しましょう」


「では、具体的にどのような影響があるのか、イギリスのシェフィールド大学が行った研究を参考にお話しさせていただきます」


「研究者は750人の参加者に対して、パソコンで作成した住宅の室内の写真を見せました」


「写真には、リビング、キッチン、寝室、バスルーム、の4つの場所の他、窓から見える天候、建物、方角をそれぞれ変えた写真も用意しました」


「他にも、窓の大きさや窓の数を変えた写真も用意しました」


「要するに、ありとあらゆる住宅室内の写真を用意して、室内の状況によって、どのような印象を抱くのか調べたのです」


「さて、読者様はどのような室内で、どのような気持ちになれると思いますか?」


「壁の色が明るい場合ですか? それとも落ち着いた雰囲気のほうがお好みですか?」


「窓は大きいほうがいいのでしょうか? 小さいほうがいいのでしょうか?」


「また、リビング、キッチン、寝室、バスルームの場所による違いはあると思いますか?」


「リビングは楽しそうな雰囲気を感じますか? バスルームに明るさは必要なのでしょうか?」


「それに、読者様はどのような家に住みたいですか?」


「明るい部屋? 狭い部屋? 暖かい部屋? 物が少ない部屋?」


「一体、どのような部屋がいいのでしょうか?」


「分析の結果ですね、窓が大きい室内の場合…………幸福度が上がることが判明しました!」


「読者様、窓が大きい家に住んでいると、自動的に幸せになれるのです」


「家の窓が小さいと、幸せを感じられないのです。小さい窓の家に住んでいる読者様は今すぐ引っ越しを検討しましょう」


「どうして、窓が大きいと幸せを感じるかについてですが、自然光が関係しています」


「自然光が多く感じられる部屋は幸福度が高いと評価されました」


「太陽光を浴びると、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンが分泌されます」


「自然光は、幸せと密接に関わりがあります。そのため、自然光の多い部屋を見ると、幸福度が上昇したと考えられます」


「他にも、太陽光を浴びると、やる気ホルモンのドーパミンが分泌されたり、頭がよくなる、よく眠れるようになる、などのメリットが確認されています」


「おそらく、人の遺伝子には、太陽光=素晴らしい、という図式が刻まれているのでしょう」


「故に、自然光の多い部屋を、いい部屋や幸せになれる、と思うのかもしれません」


「今回の研究でも、晴れた冬の天気より、曇りの夏の天気のほうが好まれました。たとえ、曇っていてもギラギラと照りつく太陽を感じれるほうがいいみたいです」


「それに、具体的に必要な窓の大きさも判明しています」


「壁に対して、窓の大きさが20%を越えていると、幸せを感じていました」


「窓の大きさが40%を越えると、幸福度は最大になっていました」


「窓の大きさが20%未満だと、幸福を感じないばかりか、寂しさを感じていました。家にいて人恋しくなるのは窓の大きさのせいかもしれません」


「読者様も物件選びの際は、窓の大きさが壁の20%を越える物件にしましょう。引き込もっているだけで幸せになれますよ」


「それとですね、自然光でより幸せになれるのは、30歳以下の若者と女性、ということも判明しています」


「若い女性は特に、窓の大きな部屋に住んだほうがいいのです」


「セキュリティ面との相談の上、窓の大きな物件を選んでください」


「自然光以外にも窓から見える景色も大事みたいです」


「窓から見える建物の距離が10メートルを越えている場合、幸福度が増え、悲しみが減ります」


「近くに建物があるとげんなりします。せっかく自然光が差し込む部屋でも、建物が近くにあれば、メリットも減じてしまいます」


「窓の大きさ以外にも立地もしっかりと検討してください。近くにビルがあるともったいないですよ」


「窓一つでも読者様の生活は変化します。物件選びは慎重に行ってください。家を建てるとなったら、窓は大きくしてください」


「家族の幸せは窓の大きさにかかっている、という所で今回のまとめです」


「研究者は、家の室内の写真をたくさん用意して、それぞれの写真を評価してもらったよ」


「すると、窓の大きい部屋は幸福度が高いことが判明したよ」


「壁に対して窓の大きさが20%を越えているといいみたい。また若者と女性は、特に影響が大きかったよ」


「読者様も窓の大きな物件を選んでね」


「窓が小さいと、室温を快適にできるメリットがあります。しかし、そのために幸せを犠牲にしていたら、元も子もありません」


「それに、最近の住宅は優秀です。窓が大きくても、室温を快適にするのは朝飯前です」


「エアコン代を節約できても、幸せになれないのなら意味がないです。読者様の幸せが何なのかを今一度考えてください」


「それとですね、今回の研究は写真を見て家のイメージを評価するというものでした」


「おそらく、職場でも同じような結果になると思います」


「窓の小さな職場で働いていると、幸せになれない可能性があります。できるなら、窓の大きな職場で働きましょう」


「それと、イメージは、あくまでイメージです。実際に住んでみないと分からないこともあります」


「理想と現実が乖離するのは往々にあります」


「窓の大きな家に住んで、読者様が幸せになれるかは読者様次第ですよ」


「ということで、今回は『幸せは「窓」で決まる』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」


「最後まで、ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」


「読者様の『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」


「次回の『仕事で運動するの健康に悪い』で、会いましょう!」


「目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」



参考文献

Enlightening wellbeing in the home: The impact of natural light design on perceived happiness and sadness in residential spaces

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