339_初対面との人と仲良くなる秘訣はたくさん喋りかけること #会話 #好意
「ドイツの詩人ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテは『名言集および格言集は、社会人にとって最大の宝である。もし前者を適宜の場合に会話の中に織り込み、後者を適切なときに記憶に呼び起こすならば』と言いました。どんなに、いい言葉も適材適所で使えなければ宝の持ち腐れです」
「やっほー、人生の悩みが減っているに違いない読者様。知ってて損のない知識をデリバリーする世界一の美女サクラです! 今回は『初対面との人と仲良くなる秘訣はたくさん喋りかけること』のお話をしまーす」
「では、よろしくお願いします」
「読者様は初対面の人と仲良くなるには、どれくらい話せばいいと思いますか?」
「人間関係についての本を読んだことがある読者様なら、相手にたくさん話させて、自分は聞き役に徹したほうがいい、なんてアドバイスを見たことがあるかもしれません」
「案外、そうでもないみたいです」
「新たな研究によって、もっと自分が話したほうがいいことが判明しました。聞き役に回ることが必ずしも、相手に好印象を抱いてもらうわけでないですよ。知ってましたか?」
「今回、参考にするのはアメリカのバージニア大学の研究です」
「是非、初対面の人と仲良くなるために活用してください」
「まず、研究者は意識調査を行いました」
「初対面の相手と話すとき、自分がどれくらい喋れば相手に好感を持たれるか、アンケートを行いました」
「その結果ですね、自分が話す量が45%だと好感を持たれる、と回答していました」
「自分と相手の会話量が半々くらい、相手のほうが少し話すくらいが好感を持たれると思っていたようです」
「やはり、相手に話させるほうが、仲良くなる秘訣だと考えていたようです」
「そこで、研究者は実際に行って、本当に45%の会話が仲良くなる秘訣なのか調べました」
「116人の男女を集めて、初対面でペアにして会話をしてもらいました」
「会話の際、被験者にはランダムで自分で話す量を「30%」「40%」「50%」「60%」「70%」の割合で話すように指示を出しました」
「話す量に応じて、好感度が変化するのか調べたのです」
「読者様は初対面の相手と話す時、どれくらい喋るか意識してますか?」
「自分のことを知ってほしいから、たくさん話しますか?」
「それとも、相手に花を持たせるため、相手の話題を引き出しますか?」
「どちらのほうが、好感を持たれるのでしょうか? みんなが思っている通りなら、半々くらいがいいみたいですが、結果はどうなのでしょうか?」
「実験の結果ですね、相手にたくさん喋ってもらうほど、好感度が高くなることが判明しました」
「つまり、相手の話を聞けば聞くほど、相手への好感度が高くなっていたのです」
「意外な結果に私も驚きました」
「私も含む大半の人は、相手にたくさん喋らせれば喋った分だけ、相手が気持ちよくなり、相手の好感度が上がると考えていました」
「しかし、今回の結果は正反対です」
「相手の話を聞けば、聞くだけ、相手を好印象に思うようになりました」
「言い換えると、自分がたくさん喋れば喋るほど、相手からの印象がよくなるのです」
「相手と仲良くなりたいなら、聞き役に徹していたらダメなんです。もっと話さないといけなかったのです」
「読者様もこれからは初対面の相手に積極的に話しかけましょう。仲良くなれますよ」
「え? 『初対面の相手にたくさん話しかけたら、嫌われそう』ですか。確かに不安になる気持ちもわかります」
「ですが、安心してください。今回の実験では、初対面の相手にたくさん話しても、ネガティブな印象を抱かれることはほとんどありませんでした」
「初対面の相手と話しても、つまらない、面白くない、嫌い、などの感情は持たれません。安心して話しかけてください」
「まあ、一部例外もありますが、その時はその時です」
「一人に嫌われても、二人に好かれればいいんです」
「大事なのは、嫌われた数ではなく、気の合う仲間の数です。嫌われたら嫌われたで、さっさと諦めて次に行きましょう」
「嫌われた相手に時間を使うのはもったいないです」
「人類すべての人から愛されるなんて不可能です。時には諦めも肝心です」
「どうでもいい相手に時間を使うほど、無駄なことはない、という所で今回のまとめです」
「人は初対面の相手と仲良くなるには、相手にたくさん話してもらったほうがいいと思ってるみたいだったよ」
「でも、男女を集めて実際に初対面で会話をしてもらったら、そんなことはなかったよ」
「自分がたくさん喋れば喋るほど、相手に好感を持ってもらえたよ」
「初対面の相手と仲良くなりたければ、積極的に自分から話そうね」
「ただですね、たくさん喋ればいいと申しましたが、今回の実験では話の割合は最大70%でした」
「会話の割合が80%、90%になると、どうなるか不明です」
「このまま好感度が上昇するのか、話しすぎてうんざりされるのか分かりません」
「のべつまくなし立て板に水で話しかけて、好感を持たれるかは未知数です」
「『この人、話題が豊富で素敵』と思われ、さらに好感度が上昇するのか、『私も話したいのに、この人、いつまで喋っているのだろう』と心の中で不満を持たれて逆効果なのか、どちらに転ぶかは賭けとなります」
「相手に話す隙を与えないような、一方的なマシンガントークの際は気を付けてください」
「とはいえ、自分が思っているより相手に話しかけても問題ないことは明らかです」
「普段から、自分の喋りが少ないと思っている読者様は、会話の量を増やしても問題ありません」
「いつも、『自分ばっかり喋っているな』と思っている読者様はそのままでいいのです。自分の会話量を減らさなくて構いません、それが最適なんです」
「……問題があるとするなら、ここでは私が一方的に喋っていることですね。もっと読者様の意見に耳を傾けないといけなさそうです。誰か、私の話相手になってくれませんか?」
「ということで、今回は『初対面との人と仲良くなる秘訣はたくさん喋りかけること』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございます。高評価、コメント、お願いします」
「読者様が『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」
「次回の『鎮痛剤は体の痛みだけでなく、心の痛みも止める』で、会いましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」
参考文献
Speak Up! Mistaken Beliefs About How Much to Talk in Conversations
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