336_紅茶一杯でアイデアが湯水のごとく湧くぞ! #アイデア #飲み物
「戦国時代の茶人・千利休は『叶うはよし、叶いたがるは悪しし』と言いました。ありのままを受け入れ、目先のことに囚われてはいけない、という意味の言葉です。さすが、いいこと言いますね」
「やっほー、人生が楽しいに違いない読者様。悩み解決請負人の世界一の美女サクラです! 今回は『紅茶一杯でアイデアが湯水のごとく湧くぞ!』のお話です」
「では、よろしくお願いします」
「読者様にはこれまで、コーヒーの素晴らしさを何度か語ってきました」
「ですが、読者様の中には、コーヒーは苦くて飲めないという人もいるでしょう」
「なので今回は、コーヒー以外にも素晴らしい飲み物があるんだよ、ということをお伝えしたいと思った次第でございます」
「ずばり、今回取り扱うのは……紅茶です!」
「今回は紅茶を飲むメリットを紹介したいと思います」
「参考にするのは中国の北京大学が行った研究となります」
「研究者は大学生を50人集めて、ある課題をこなしてもらいました」
「課題とは、おもちゃのブロックを渡して、魅力的なデザインの建物を作ってください、というものでした」
「実験の際、被験者を二つのグループに分けて、片方には紅茶を、もう片方には水を一杯飲んでもらってから作業に取りかかってもらいました。飲み物の温度は42℃に統一されています」
「出来上がった作品を、斬新さ、魅力、統一性、壮大さ、の4つの項目から評価して、どちらのグループの作品が優れているのか調べました」
「要するに、紅茶を飲んだら、創造性が磨かれるのではないか? 美しくて壮大な作品を作ってくれるだろう、ということです」
「さて、読者様はもう答えが分かっていますよね。水と紅茶のどちらが素晴らしい作品を作ったのか」
「最初に、紅茶を飲むメリットを紹介する、と私は申しました」
「ですので、答えは紅茶を飲んだほうが創造性が発揮される、です!」
「そう、紅茶を飲むと創造性が高まることが確認されました」
「作品が審査員に評価されるのですが、紅茶グループの圧勝でした」
「読者様も、アイデアが必要になったら紅茶を飲んではいかがでしょうか? 斬新なアイデアが思い浮かぶかもしれませんよ」
「ちなみに、出来上がった作品の点数は10点満点中、紅茶グループが平均6.54点、水グループが平均6.03点でした」
「紅茶一杯でこれだけ点数が変わるなら、損はないと思います。読者様も是非、今日から試してみてください」
「研究者はもう一つ実験を行っています。こちらでも紅茶が創造性を高めることが判明しています」
「大学生を40人集めて、新しくオープンするラーメン屋の店名を考える、という課題でした」
「ラーメン屋の店名は、かっこいい、もしくは魅力的なもの、というお題もありました。実にセンスの試される内容です」
「この実験でも、被験者を二つのグループに分けて、店名を考える前に紅茶か水を一杯飲んでもらいました」
「実験を行った結果、1104件の店名が集まり、それぞれを評価しました」
「結果は言わずもがな、紅茶グループのほうが点数は高く、センスのいいネーミングをしていました」
「具体的な点数ですが、10点満点中、水グループは3.78点でしたが、紅茶グループは4.11点でした」
「やはり、紅茶にはアイデア力をブーストする効果が期待できます」
「ちなみに、点数の低かった店名は『Ramen Family』です。点数の高かった店名は『No Ramen Here』です」
「読者様も名付けが必要な時は、紅茶を飲んでから挑みましょう。普段とは違った名前が思い浮かぶかもしれません」
「紅茶を飲んだら創造性が高まる理由については詳しいことは分かっていません」
「紅茶にはカフェインやテアニンが含まれていますが、今回の実験で摂取した量は比較的少なかったです」
「そのため、カフェインやテアニンの効果は有力視されていません」
「また、お茶の成分の効果が発揮されるには、飲んでから30分~60分の時間がかかります。今回の実験は10分~20分で終わっていますので、成分が効いたと思えません」
「紅茶の味や匂いでリラックスした可能性なども考えられます」
「リラックスしていると創造性が高まることは確認されています。紅茶でリラックスできたことが今回の結果に繋がったのかもしれません。そのため、紅茶が嫌いだと今回の結果は意味がないかも……?」
「詳しいメカニズムが不明ですが、アイデアが欲しければとりあえず紅茶を飲んでおきましょう。一杯くらいなら準備も楽ですし」
「ということで今回のまとめです」
「大学生を集めて、水か紅茶を飲んでもらって、おもちゃのブロックで芸術作品を作ってもらったよ」
「すると、紅茶を飲んだグループの作品のほうが出来がよかったよ」
「また、大学生を集めて、水か紅茶を飲んでもらって、ラーメン屋の店名を考えてもらったよ」
「すると、紅茶を飲んだグループのほうがセンスがよかったよ」
「紅茶を飲むと創造性が高まることが判明したよ」
「読者様もアイデアが欲しい時は紅茶を飲もうね」
「集中力が欲しい時はコーヒーを飲みましょう。場面に合わせて飲み分けるといいでしょう」
「ちなみに、緑茶も素晴らしい飲み物です。カテキンがいい仕事をしてくれます。緑茶も常備してもいいと思います」
「要するに、一つの飲み物にこだわるのではなく、色々な飲み物を飲んで、それぞれのメリットを受けるとお得だよね、ってことです」
「読者様には是非、色々な飲み物を試していただけたら、と思います」
「ということで、今回は『紅茶一杯でアイデアが湯水のごとく湧くぞ!』のお話でした。読者様の人生の潤いになれば嬉しいです」
「最後まで、ありがとうございました。高評価、コメント、お願いします」
「読者様の『あれが知りたい』というリクエストも受け付けてます!」
「次回の『好きかどうか分からないくらいがモテる秘訣』で、会いましょう!」
「もしくは、読者様が気になるお話でもいいですよ。目指せ、知識の宝物殿。バイバイ」
参考文献
Drinking tea improves the performance of divergent creativity
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